坂田燦の「おくのほそ道」版画展の開催にあわせて,美術館併設のカフェトワメゾンでは,「チョコバナナのミニパフェ風」という企画展コラボメニューをご提供中です。
「おくのほそ道」は俳人松尾芭蕉の作であることから,芭蕉=バナナにちなんで,コラボメニューが開発されました。
香り高いベルギー産のチョコレートアイスにたっぷりのバナナを混ぜ込み,ミニパフェとは言え,ボリュームたっぷりの一品になっていますので,ぜひご賞味ください。
ご提供は8/31までを予定しています。

昨日, 坂田燦の「おくのほそ道」版画展 の初日を無事に迎えることができました。
午後からは坂田氏によるギャラリートークが開催され
坂田氏の中学教諭時代の生徒さんから近所の中学生まで
展示室がいっぱいなるほど多くの方がお越しくださいました。

版画制作から松尾芭蕉の話まで,1時間があっという間に感じるほど先生のお話は面白く
興味深い内容でしたので,みなさんすっかり話に聞き入っていらっしゃいました。
次回ギャラリートークは8月17日(木)午後2時からです。
ご興味のある方はぜひ足をお運びください。
(予約不要)
いよいよ明日から 坂田燦の「おくのほそ道」版画展 が始まります。
初日の明日は,午後2時から坂田燦によるギャラリートーク(作品解説)がありますので
ぜひ時間を合わせてお越し下さい。
さて,本日7月29日。
松尾芭蕉は山形県酒田市の最上川を訪れました。
暑き日を 海にいれたり 最上川
(最上川が一日の暑さまで海に流し込んだのか,
夕日が沈むと辺りが急に涼しくなってきたようだ)

陽が沈みゆく日本海に向かって流れ込む最上川が描かれています。
(*)本作品は後期日程(9月14日~)の展示になります。
酒田市はグリーンフラッシュ(緑の光線)が見られる確率が高いそうですね。
芭蕉も酒田の夕日が沈むとき,グリーンフラッシュを見たのでしょうか。
7月30日(日)から開催の
坂田燦の「おくのほそ道」版画展 の準備が着々と進んでおります。
さて,本日7月24日は,5月16日に「おくのほそ道」に向けて江戸の深川を発った
芭蕉と弟子の曾良(そら)が山形県鶴岡市の湯殿山に入った日です。
その湯殿山で詠まれた句は
語られぬ 湯殿にぬらす 袂(たもと)かな 芭蕉
(神秘の出羽三山(羽黒山,月山,湯殿山)は修験道の山。
浄衣の白装束で歩き,やっと巨岩の頂きから熱湯が噴出する霊岩の御神体にたどり着いた。
他言無用の霊場。ふしぎなありがたさに感動し,涙で袂を濡らしてしまった。)
湯殿山 銭ふむ道の 泪(なみだ)かな 曾良
(参道入口で荷物や草鞋を置いて,裸足で御神体あたりの湯にひたしながら
お賽銭を踏み歩いて参拝。恐れ多い霊山の尊さに感涙した。)

これは,二人の句の情景を作品にした坂田燦の作品です。
芭蕉と曾良が湯殿山に畏敬の念を抱く様子が伝わってきます。
(*)本作品は後期日程(9月14日~)での展示になります

このたび開館30周年を迎えるにあたり,三宅美術館開館30周年企画展Ⅰとして
熊本県在住の作家 坂田燦(さかたあきら)氏の「おくのほそ道」版画展を開催いたします。
坂田氏は27年前から「おくのほそ道」を辿り,芭蕉が詠んだ俳諧の心象風景を版画作品と
することをライフワークとしています。本展では今年の新作2点を含む50点を前後期に分けて
展示いたします。また,会期中は坂田氏によるギャラリートークを4回開催いたしますので
ぜひご参加ください。
【会期】
前期:2017年7月30日(日)~9月12日(火)
後期:2017年9月14日(木)~10月31日(火)
【ギャラリートーク】
7月30日(日)午後2時~
8月17日(木)午後2時~
9月17日(日)午後2時~
10月8日(日)午後2時~
【休館日】
毎週水曜日,8月14日(月),8月15日(火)
【展示替えに伴う臨時休館】
7月20日(木)~7月29日(土)
1階焼物展示室で開催中の「花に彩られた焼物展」よりご紹介。
この菊の花が描かれている徳利は,
平佐(ひらさ)郷,現在の鹿児島県薩摩川内市で焼かれた磁器です。

平佐焼については→こちら

菊の絵付け部分から,くるっと180°回転させると文字が書かれています。
「肬(脇?)岡彦蔵」と読むのでしょうか。
彦蔵さんはこの徳利に絵付けをした人なのか,
あるいはこの徳利を発注して甘酒を楽しんでいた人なのか,
徳利を前に想像が膨らんでしまいます。
「花に彩られた焼物展」は7月18日(火)まで。
端午の節句が近いので
焼物常設展示に白薩摩の「金襴手獅子乗鐘馗像」を展示しました。

鐘馗(しょうき)は中国唐の時代、玄宗皇帝の夢に出てきて
「天下の虚耗の妖孽を攘わん」(国家を弱らせる災いを払おう)と言ったといい,
その風貌は
「巨眼多髭にして黒衣を纏い,冠を着け,劔を抜いて子鬼を捉えている」とのこと。
(参照「東洋画題綜覧」編 金井紫雲)
その故事から端午の節句に魔除けとして鐘馗像を飾るようになったそうです。
当館の鐘馗像も大きな目にヒゲをたくわえ,冠を着けていますが
着衣は黒ではなく鮮やかな色彩と細かな文様がほどこされています。
背面には龍が描かれていて,袖と腹部には恐ろしい形相の鬼も。


振り上げている右手には穴があいているので,きっと劔を持っていたのでしょう。
展示室でお見せできないのが残念ですが,
鐘馗が乗っている獅子の脚裏にはちゃんと肉球が成形されているんですよ。