
【臨時休館のお知らせ】
明日5月18日(日曜日)は、都合により
12:00~ 臨時休館いたします。
(*カフェは通常定休日です)
ご来館予定だった方には大変申し訳ございませんが、
ご了承の程よろしくお願い意申し上げます。
19日(月曜日)からは通常開館いたしますので、
引き続きご来館をお待ちしております。
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19日(月曜日)からは通常開館いたしますので、
引き続きご来館をお待ちしております。
「錦手釣鐘と弁慶像」
12代沈壽官
明治20(1887)年~30(1897)年
園城寺(滋賀県大津市)所蔵の梵鐘にまつわる伝説、「弁慶の引き摺り鐘」に題材をとった捻物作品です。
弁慶の凛々しい表情や梵鐘、甲冑の質感など、ディテールの細かさが強い存在感を放っています。
首・腕・胴などパーツ毎に型取り技法で制作したのち、最後に手作業で貼り合わせ仕上げるつくりとなっています。
※「弁慶の引き摺り鐘」伝説とは
比叡山と園城寺が争っていたころ、弁慶が鐘を比叡山まで引き摺って強奪。撞いてみたところ、「イノー・イノー(関西弁で帰りたい)」と響いたので、怒って鐘を谷底へ投げ捨ててしまったという。
弁慶が鐘を引き摺る姿は、浮世絵や焼物など日本工芸のモチーフの一つとなっています。
余談ですが園城寺の鐘は高さ199㎝と大型で、身長2m余りとされる弁慶が「引き摺って」運んだというのも納得です。
前回に引き続き、上橋 薫(うえはし かおる)作品の紹介です。
「馬(水辺初秋)」
作風から、おそらく前回の「親子馬(陽だまりの親仔)」(1970年)の後に制作されたと思われます。同じ馬の親子のモチーフでありながら、画風が大きく変化している様子が分かります。
馬の描写はより優美になり、なおかつ威厳すら感じさせます。
また青年期に坂本繫二郎から「色感が良い」と賞されたように、若い頃からカラリストとしての才を発揮していた上橋ですが、馬を描き続ける中でより見る人の陶酔を誘う、華やかかつ爽やかな色彩へと変化を遂げています。
前回の作品は筆触が作品にリズムを与えていたのに対し、本作は筆触が抑えられ、静けさに包まれた画面となっています。
あたかも見る人を非日常の世界へと誘うような引力を持つ作品です。
参考文献:
河北倫明「上橋 薫 個展によせて」『上橋薫作品集1980』
本日5月3日は、当館の開館記念日です。
38年前、1987年5月3日に「心を潤す癒しの空間」をモットーに開館しました。
初代美術館建物をご覧になって、懐かしさを感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今後とも、三宅美術館をどうぞよろしくお願いいたします。
第2回となる作品紹介では、福岡県出身の画家 上橋薫の作品「親子馬(陽だまりの親仔)」を紹介いたします。
上橋は当初小説家を志していたそうですが、親族の反対をきっかけに画家の道に進んだそうです。
21歳で上京し国画会研究所に通ったのち、示現会会員の光安浩行、大内田茂士に師事。示現会や日展で活躍したのち無所属となり、国際形象展や個展等で作品発表を行いました。
馬の親子などをモチーフとした作品で知られるほか、還暦後は奈良や阿蘇などの日本風景に取り組み、幽玄な世界観を深化させていきました。
また、「精霊の守り人」シリーズで有名な児童文学作・上橋菜穂子の父親でもあり、著作の装丁もいくつか手がけています。
本作品は前年の改組第1回日展で特選を受賞し、馬の親子モチーフを確立しつつある頃の作品です。
アースカラーでまとめられた風景に差し込む日差しの鮮やかさや、母馬に嬉しそうにすり寄る仔馬の生き生きとした描写が印象的な作品です。
参考文献:
瀧悌三「上橋薫 清爽な抒情の色彩画家」『月刊美術』1980年11月号,pp.126-131
昨年度初めて生産量全国1位を達成した鹿児島茶。
早くも新茶が待ち遠しい時期となりました。
新茶の繊細な味わいを楽しめそうな、そんな作品を紹介します。
白薩摩呉須手山水画茶器
初代長太郎 明治32(1899)年~昭和15(1940)年頃
独自の黒薩摩を確立したことで名高い初代長太郎ですが、元々白薩摩の絵付師を務めていたこともあり、優れた絵付けの作品も多く残しています。
湯飲みは直径6㎝×高さ5㎝、急須は最大径8㎝(※取っ手部分を除く)と小さく、丁寧なつくりのうつわに山水画が繊細かつ穏やかな筆致で描かれています。
こちらの茶器で味わうお茶はさぞ美味しかったことでしょう。
画家と文学とのつながりにスポットを当てた「美術と文学の対話 ~色彩の詩 言葉の詩~」展。
ポスター作品画像の右側に詩が添えられているのにお気づきでしょうか?
実は詩も、絵画作品同様に徳島出身の画家・森長武雄先生による作品です。
森長先生は、長年にわたり故郷徳島での少年時代をモチーフに取り組まれ、見る人を包み込むようなノスタルジックな世界観が印象的です。
また、当館収蔵作品には「朝」のように作品に詩が添えられた作品が多く、童話を思わせる温かみある文章が見る人の心を一層和ませます。
「美術と文学の対話」展では、詩付きの森長先生の作品を7点展示しています。
5月の開館日程は毎週水曜日が休館日となります。
GWの祝日も開館しておりますので
ぜひ足をお運び下さい。
儚さも御衣黄桜の魅力の一つなのでしょうか。
今朝の雨で、すっかり葉桜に姿を変えていました。
幸いにも、雨にも負けずに咲き続けている花も何房か見つけることができました。
残った花がどの位色づいてくれるか、楽しみです。
4月16日付けの朝日新聞にご紹介いただきました御衣黄桜。
この2日間でだいぶ色づきはじめたな、と思ったら一気に落花してきました。
例年はもっと濃いピンクに染まるのですが、今年は染まりきらないまま落花しています・・・
でも落ちた花も綺麗ですので掃除はせずに残しています。
御衣黄桜は花ごと落ちるので
ソメイヨシノとはまた違う桜の絨毯を楽しめますよ。