能野(よきの)の筒花生展

種子島の自然に根差した独自の造形センスが目をひく、能野焼(よきのやき)の筒花生(つつはないけ)を展示いたします。

〈能野焼について〉
 鹿児島県熊毛郡種子島の能野焼は、その発祥について判然としませんが、宝永~正徳(1704-1715)が開窯の時期ではないかといわれています。
 陶土の鉄分や使用水の塩分、灰釉等によって生まれた暗赤色を主とする複雑な発色と、素朴で力強い造形は、近年愛陶家からふたたび注目されています。
 中期になって開窯された野間窯は、寛政6年(1794)に中種子の庄屋石堂家が窯元となり、苗代川(日置市東市来町美山)から陶工を招いて焼かれたものです。
この頃から苗代川陶工の影響を受け鳥獣草木等を彫線や貼付文としたものも現れるようになりました。
 しかしながら、野間窯も能野焼同様、明治中期以降は本土からの焼物に圧倒され明治35年(1902)廃窯のやむなきに至っています。

名  称:能野の筒花生展
会  期:2026年9月7日(月)~2026年12月20日(日)
開館時間:午前10時~午後4時30分
休 館 日:水曜日
会  場:三宅美術館
入 館 料:一般500円、障害者手帳100 円、高校生以下無料
※ 絵画展「コレクション展 船と巡る風景」と共通料金です

コレクション展 船と巡る風景

私たちの暮らしのかたわらには、常に「水」の存在がありました。古くから水辺〈海・川〉は、物流や漁業の拠点として、また人々の出会いと営みの場として、生活と深く結びついてきました。
本展では、国内外の港町や漁村、そして川べりの情景を描いた作品を紹介いたします。
自然と人間の生活とが一体となった風景の美しさや、人間と水辺が育んできた確かな絆を感じていただければ幸いです。

名  称:コレクション展 船と巡る風景 
会  期:2026年9月7日(月)~2026年12月20日(日)
開館時間:午前10時~午後4時30分
休 館 日:水曜日
会  場:三宅美術館
入 館 料:一般500円、障害者手帳100 円、高校生以下無料

臨時休館のお知らせ(8/31~9/6)

館内メンテナンスおよび展示替えのため、下記の期間臨時休館いたします。
期間:8月31日(月)~9月6日(日)
ご不便をおかけしますが、何卒ご理解のほどお願いいたします。

なお、9月7日(月)より「船と巡る風景」展および「能野の筒花生」展を開催いたします。

9月の開館日程

早いもので「夏季九華」展および「米倉秀一コレクション 西餅田系元立院窯黒釉筒花生展」会期が残りわずかとなりました(8月30日まで)。
さて、来月の開館日程をお知らせします。

8月31日(月)から9月6日(日)まで、館内メンテナンス・展示替えのため休館いたします。

9月7日(月)より、絵画収蔵品展「船と巡る風景」および焼物収蔵品展「能野(よきの)の筒花生」を開催いたします。

展示の詳細につきましては、後日アップいたします。

浮世絵ワークショップ

「夏季九華展」にご出品の作家、米倉秀紀先生による「浮世絵ワークショップ」を開催しました。

最初に浮世絵の基本を学んだあとは、それぞれの解釈で写楽の有名な大首絵(歌舞伎役者や美人の上半身を描いたもの)「三代目大谷鬼次の江戸兵衛」を版画に。


参加者のみなさんは、学生さんも大人も夢中で制作に没頭し、個性豊かな素晴らしい作品に仕上がっていました。

米倉秀紀先生、参加者のみなさん、楽しい時間をありがとうございました!

薩摩ことばで楽しむかごんま昔ばなし

今年の当館の「ハトの日かごしま2026」(椋鳩十作品に親しむイベント)として
「薩摩ことばで楽しむかごんま昔ばなし」を開催しました。

演目は、
鹿児島の西田村に住む百姓の話「鼻取り地蔵」、鹿屋に伝わる「狩人と子の運命」の話。

そして、椋鳩十作品の「日高山伏物語」から
山伏どんとお隣の竹下どんのケチ比べ話「かなづち」、
谷山女子衆の魚売りのプライドをかけた話「飯盗人」。

そして、鹿児島のわらべ唄にあわせた指遊びや体操も!

昔ながらの鹿児島ことばは、とても耳に心地よく、ふるさとのことばの豊かさを再確認する機会となりました。

語り手は、久野千鶴さん(左)、久保山房子さん(右)

「夏季九華」展ギャラリートーク

8月2日に開催されたギャラリートークには、当日ご都合のついた7名の作家さんが作品解説をしてくださいました。

トップバッターは米倉秀太郎(ひでたろう)先生。作品は油絵具とアクリル絵具のミクスメディア。それぞれの表現領域や特性についてお話くださいました。油絵具は光を複雑に反射し、アクリル絵具よりも透明感が出せるそうです。



秀太郎先生のお兄様にあたる米倉秀紀(ひでき)先生の作品は、「アキーラ」という絵具と油絵具のミクスメディア。このアキーラという絵具は油絵の具との相性がとても良く、乾いた感じを出せる絵具なのだそうです。
モチーフや画風で寂しさを描いていると思われがちですが、特定の感情を設定しているのではなく、自身が惹かれる人物像と、そのみずみずしさや存在感を描いているそうです。



本展では最年長(92歳)の御大、児浦純大(すみなが)先生が手に持っているのはマイクではなく「ペインティングナイフ」。愛用しているペインティングナイフを手にすると落ち着くので、いつも持ち歩いていらっしゃるそうです。
「ナイフだから、職質されるとまずいんだよなぁ」と冗談も飛び出しました。


出品されている「変形型水墨画」(児浦先生命名)は、30年ほど前から毎日のようにスケッチしている自身の心象風景をペインティングナイフを使ってネオカラー(水彩絵具)で表現したシリーズです。
作品にはそれぞれタイトルがついていますが、どれも心象風景なので、何に見えるかは鑑賞者に委ねたい、とこのこと。皆さんはどのような印象を受けたのでしょうか。

旅行がお好きな日本画家の西村康博先生は、訪れた旅先の思い出を記録するように作品に描いているそうです。フランスのモンサンミッシェルを描いた作品には金箔が貼られていますが、金箔一枚のお値段を聞いて、会場の皆さんもビックリ!さらに使用している枚数を聞いてさらにビックリ!表現の追求も大変なご時世です。

米倉秀一先生(油絵)は本展開催の立役者でもありますので、作品解説の前に、開催までのいきさつや、先生方との思い出話しをしてくださいました。
日常風景に身近な人物(家族)を落とし込むことで、人生のある瞬間を記憶としてとどめるよう作品を描いていらっしゃるそうです。
また、半世紀ちかく薩摩焼を蒐集されていて、今回は特別に西餠田系元立院窯の黒釉筒花生シリーズを焼物展示室に展示させていただいています。
ぜひ併せてご覧下さい。


書家の永野青邑(せいゆう)先生は、「書」は日本、中国、韓国にあるが、日本は「書道」で国語の授業で習う、中国は「書法」といい古典として習う、韓国は「書芸」といい美術の授業で習うことを教えてくださいました。


さらに、作品制作で使用している筆や硯など貴重な道具をお持ちくださり、来館者が実際に手に取ることができるという、大変貴重な体験をさせてくださいました!


ギャラリートークのとりを務めてくださったのは、本展で唯一の立体作品を出品くださった彫刻家の福元修一先生です。
「石」という無機質な材料で「崖」のような無機質なモチーフを作るより、有機的なモチーフ「花」や「人物」など作品にする方が難しいとのこと。無機質な石材を用いて有機的な対象をかたちづくる行為は、素材と生命のあいだに横たわる隔たりを作家自身の感覚によって橋渡しする試みでもあり、最終的にいろんなものがそぎ落とされ、純粋に自分自身の痕跡が作品に定着する感覚なのだそうです。

ギャラリートーク終了後は、作家さん、来館者の皆さんでそれぞれの作品について話が尽きず、閉館時間まで賑やかな一日でした。

8月の開館日程

8月の開館日程です。
1日(土曜日)は14:00~「薩摩ことばで楽しむ かごんま昔ばなし」
2日(日曜日)は14:00~「夏季九華展」出品作家によるギャラリートーク
を開催します。
「夏季九華展」および「元立院窯黒釉筒花生」は8月30日(日曜日)まで。

8月31日(月曜日)から、展示替えのため休館いたします。

毎週土曜日は19時まで開館します!〈夏季九華展〉

夏季九華展をより多くのお客様に快適に楽しんでいただくため、
毎週土曜日は19時まで開館いたします(通常は16:30閉館)。
暑い日が続くこのごろですが、夕方まで開館しておりますので、
ひと涼みがてらお立ち寄りください。

夏季九華展 ギャラリートーク【8/2(日)14時~】

「夏季九華ー夏のわくわく散歩道」展の出品作家さん自らが作品解説を行う、ギャラリートークを開催いたします。
作品に込めた思いについて、また制作方法について直接お話を伺えるチャンスですので、ぜひご参加ください。

日 時:8月2日(日曜日)午後2時~3時
講 師:児浦純大、永野青邑、西村康博、福元修一
    米倉秀一、米倉秀紀、米倉秀太郎
    ※7月31日現在
参加費:入館料(一般500円、障害者手帳保持者100円)のみ
予 約:不要