椋鳩十ゆかりの窯元

作家 (むく)(はと)(じゅう)は著書『薩摩伝統工人伝』で薩摩焼の名工たちの生き方に光を当てたほか、「土楽会」を通じて陶工たちと広く交流し、薩摩の焼物を愛用するなど薩摩焼とゆかりの深いことで知られます。
椋鳩十の誕生120年の節目にあわせ、ゆかりの窯元の作品を展示します。

「土楽会」とは
昭和29年に ‘陶器を語る会’ として結成された。
メンバーは椋鳩十をはじめ、
指宿長太郎(長太郎焼 二代長太郎 正夫)
寺尾作次郎(鹿児島県工業試験場窯業部長・陶芸家)
川原光(龍門司焼陶工)、野村教授(鹿児島大学)など8名
陶器について語り合うだけでなく、二代長太郎自作の器に盛られた旬の料理を楽しみ、指宿長太郎焼窯元そばの殿様湯につかるなど、交流の場でもありました。

「美術と文学の対話 ~色彩の詩 言葉の詩~」展

○概要
 文学作品はしばしば芸術家にとって重要なモチーフとなり、また美術作品や芸術家自身が文学作品の中で重要な役割を担うなど、美術と文学は互いにインスピレーションを与え親密な関係にあることから「姉妹芸術」と称されています。
 「美術と文学の対話 ~色彩の詩 言葉の詩~」展では鳥海青児、長尾淘太ら文学との関わりが深い画家、また曽宮一念、森長武雄などエッセイや詩作にも秀でた画家の作品を、収蔵コレクションの中から文学にまつわるエピソードとともに紹介いたします。
 絵画、あるいは文章に通底する画家の美意識を感じていただければ幸いです。

○展示作家
上橋薫、大津英敏、曽宮一念、谷口午二、鳥海青児、長尾淘太、藤田謹三、藤田嗣治、椋鳩十、森長武雄、山田文子

○作品一覧(PDF)

会 期 | 2025年4月1日(火)~6月29日(日)
休館日 | 水曜日
入館料 | 一般500円、高校生300円、小・中学生200円、70歳以上100円

「焼物になった生き物たち」展

(左)稲束と鶏        (右)諫鼓鳥

7月16日(土)からは、絵画展の「動物たちのおしゃべり」に合わせ
動物をモチーフとした「焼物になった生き物」展を開催いたします。
当館所蔵の鹿児島の陶磁器から、本物そっくりに似せた焼物や、作品の一部が動物を模しているもの、生き物を通して平和を表現している作品などを展示します。
生き物のユーモラスな表情や、作品に込められた想いをぜひご覧ください。

〈会期〉2022年7月16日(土)~12月23日(日)
 ※会期を延長しました。

所蔵品展 展示作品のご案内

所蔵品展「四季の使者―画家をとらえた草花たち―」および「花に彩られたやきもの」、海老原喜之助コーナーにて下記の作品を展示中です。

※海老原喜之助「雪景」「男の顔」「スケート」は、現在展示しておりません。