第3回ギャラリートークを開催しました

 会期最終日となりました10月26日、第3回「藍の刻」ギャラリートークを開催しました。
 今回は参加人数が少人数ならではの強みを生かし、安藤さんと参加者の方々と対話形式でギャラリートークを行いました。

 ダイビング器材やダイビング用カメラ、海底の生物環境の様子、沈没船の残り方等様々な事柄に関する疑問を、直接水中写真家に質問できるよい機会になったようです。

 また、安藤さんから撮影の際のエピソードや、作品一枚一枚に込めた思いの解説を受けたことで、より作品への理解が深まったそうで、豊かな鑑賞の時間を過ごして頂きました。

「心に残った作品」最終結果

さて、お待たせしておりました、「藍の刻」展での「一番心に残った作品」投票の最終結果を発表いたします。まず、第6位までの作品は以下のようになりました。

第1位:山鬼山丸 其ノ弐
第2位:桑港丸 其ノ弐
第3位:追風 其ノ壱

第4位:富士川丸 其ノ弐
第5位:伯耆丸 其ノ壱
第6位:第六雲海丸
第6位:富士川丸 其ノ伍

第1位:山鬼山丸 其ノ弐
第2位:桑港丸 其ノ弐
第3位:追風 其ノ壱
第4位:富士川丸 其ノ弐

第5位:伯耆丸 其ノ壱

第6位:第六雲海丸
第6位:富士川丸 其ノ伍

また、8位から11位の結果は以上の通りでした。
第8位:富士川丸 其ノ壱
第9位:天城山丸
第9位:二式飛行艇
第11位:乾祥丸と平安丸のエンジンルーム
第11位:平安丸 其ノ壱

投票へのご協力に改めまして御礼申し上げます。当美術館便りを見て、自分の心に残った作品のことを思い返して頂けますと幸甚です。

「心に残った作品」投票結果〈10月〉

「一番心に残った作品」最終結果発表の前に、10月の投票結果をお知らせ致します。他の月とは一風変わった結果となりました。

第1位:山鬼山丸 其ノ弐
第1位:伯耆丸 其ノ壱
第3位:追風 其ノ壱

第3位:第六雲海丸
第5位:富士川丸 其ノ弐

第1位:山鬼山丸 其ノ弐
第1位:伯耆丸 其ノ壱
第3位:追風 其ノ壱
第3位:第六雲海丸

これまでは山鬼山丸が圧倒的な得票数差で1位をなることが多かったのですが、今回は伯耆丸と同率1位となりました。また、作品投票開始後しばらくは富士川丸の人気が高かったのですが、最近は船別による得票数の差がさほど見られなくなってきました。

「心に残った作品」投票結果〈9月〉

「藍の刻」の会期もあと二日と残り僅かとなりました。多くのお客様に恵まれ、おかげ様で「一番心に残った作品」投票も着々と票数が増加中です。最終結果の前に、今回は9月の投票結果を発表いたします。

第1位:山鬼山丸 其ノ弐
第2位:富士川丸 其ノ伍
第3位:桑港丸 其ノ弐

第4位:追風 其ノ壱
第5位:伯耆丸 其ノ壱

第1位:
山鬼山丸 其ノ弐
第2位:
富士川丸 其ノ伍
第3位:
桑港丸 其ノ弐

これまで以上に、チュークの海の歴史を物語る人工物が上位を占める傾向となりました。

最終結果の発表もお楽しみに!

タイタニック号のモデル

安藤徹写真展「藍の刻」も会期をのこすところ1週間となりました。


さて、企画展のメインイメージでポスターにもなっているこの船は「富士川丸」です。1944年2月17日に旧トラック諸島で沈んだ徴用船です。

たくさんのサンゴや生物が付着し、周囲を多くの魚(この写真ではグルクン)が乱舞し、独特の神秘的な風景を生み出しています。

この船の写真を見て、どこかで見たことがある…と思った方もいるのではないでしょうか。
実はこの船、あの映画「タイタニック」で海底に眠っているタイタニック号として登場しているのだそうです。

本物のタイタニック号は1912年4月15日、イギリス・サウサンプトンからアメリカのニューヨークへの航海途中、大西洋のニューファンドランド島の沖合で沈みました。
現在水深4,000m近い海底に眠っているそうです。

4,000mとなると、なかなか撮影できる水深ではありませんので、水深40mの富士川丸をタイタニック号に見立てたそうです。

本展では富士川丸の作品は全部で9点展示しています。
映画「タイタニック」で見覚えのある風景を思い起こしつつ、作品を鑑賞してみてはいかがでしょうか。

守られている水中遺産

ただいま開催中の「藍の刻」で展示している作品は、ミクロネシア連邦チューク州(旧トラック諸島)の海で撮影されました。チュークでは1971年に地方条例(TDL21-5)で1945年12月31日までに旧トラック諸島の礁湖に沈んだ船や飛行機、その他遺物全てを水中文化遺産に指定し、一切の遺物の移動を禁止しています。
その条令で保護されているため沈船の引き揚げはほとんど行われず、ほぼ当時のまま海底に残されているので、他に類を見ない光景が広がっているのですね。
沈船の鋼鉄や遺物を転売目的で海底から引き揚げ、近海の95%の海中遺物が失われた国もあるようです。

長い時間をかけて海中生物をまとった沈船は、それ自体がアート作品のように美しく、存在感とメッセージ性を持っています。
貴重な海中遺跡とミクロネシアの自然が織りなす海中風景の写真展「藍の刻」は10月26日(火)までです。

変わった形の生き物たち

甲板上に群れをなす魚達と、船体を覆うサンゴ、透明な海水の色のハーモニーの美しさから「第六雲海丸」は人気のある作品の一つです。
作品中央に写っているロープのような不思議な物体、実はサンゴの仲間の生き物なのです。
ムチカラマツといって、石灰質の骨格を持たないサンゴの一種で、サンゴ礁域の潮通しの良い岩盤上に生息します。
体長は2mから3mにもなり、色は白色や,緑色、橙色やピンク色など様々です。
鹿児島にも生息しており、錦江湾には岩礁の斜面にムチカラマツの群生がみられるようで、ダイバーに人気のスポットとなっているそうです。
この他にも、様々な不思議な見た目の生き物が写真作品の中に隠れています。
未だ見たことのない生き物を探しに、安藤徹写真展「藍の刻」に来られてみてはいかがでしょうか?

参照文献;ムチカラマツ (水族図鑑)/ いおワールドかごしま水族館公式サイト
(https://ioworld.jp/guide/guide-13217)

「藍の刻」9月18日(土)から再開いたします

8月16日から臨時休館しておりましたが、9月18日(土)より再開館いたします。

安心してご来館いただけるようコロナ対策を万全にしてお待ちしておりますので、
ご来館の際は皆様方のご協力をよろしくお願いいたします。

なお、再開館にあたり
・コロナの感染状況の悪化により、再度臨時休館をする場合があります。
 (当ホームページでお知らせいたします)
・ソーシャルディスタンスを保つため、入館者数を制限させていただく場合があります。


「安藤徹写真展 藍の刻」は会期を10月26日(火)まで延長いたしますので、
体調にご無理のないようお越しください。