椋鳩十作品コーナー設けました

「ハトの日かごしま」の期間(8月31日まで)、
当館2階の休憩エリアで椋鳩十作品の絵本を中心にご用意しています。

椋鳩十の絵本と言えば梶山俊夫・画のシリーズですよね。
椋鳩十が紡ぐことばの世界観を独特のタッチで見事に表現しているだけでなく、読み手の想像力をぐんとかき立て広げてくれます。

「におい山脈」は人間社会のゴミ問題について動物の目線で書かれた絵本ですが、1972年時点で今でいうSDGs(持続可能な開発目標)に着目し、問題提起をされていました。

他にも、クスッと笑ってしまう絵本や、ちょっと心が切なくなる絵本などありますので、ぜひお手にとってゆっくりとご覧になってください。

「ハトの日かごしま」グッズができました

「ハトの日かごしま」のグッズができました!

文筆家で椋鳩十のお孫さんでもある
久保田里花さんによる副読本『MukuMOOK』

「ハトの日かごしま」のポスターを制作されたイラストレーター大寺聡さんデザインのポストカード、缶バッジです。

本日より当館のミュージアムショップでも販売していますので
気になる方はぜひチェックしてみてください!

◇ MukuMOOK ¥500
◇ ポストカード(3枚組)¥500
◇ 缶バッジ(4種類) 1個¥300

三宅美術館と椋鳩十

8月10日は、
椋鳩十の生誕120年の今年
椋鳩十でつながろう!という「ハトの日かごしま」の日です。

実は三宅美術館は椋鳩十とふか~い関わりがあるのです。

当館は今から38年前の1987年5月3日に開館しました。
その開館に向け三宅美術館設立準備委員会の理事として
開館準備に尽力して下さったのが椋鳩十先生なのです。

開館後は初代理事を務めてくださいましたが、
残念ながらその年の12月に旅立たれてしまいました。
当館にとって椋鳩十先生は恩人でもあるのです。

当館も「ハトの日かごしま」に参加して、
椋鳩十関連の企画展を絵画企画焼物企画ともに開催中です!

長太郎焼の二宮金次郎像

明日7月23日は二宮金次郎の誕生日だそうです。(天明7年7月23日生まれ) 薪を背負いながら本を読む姿で知られ、日本の勤勉・努力の象徴として
小学校などに銅像が多く設置されていた昭和世代には馴染み深い人物です。

本日ご紹介するこちらは、長太郎焼の二宮金次郎像です。
台座を入れると1m以上ある大きな陶像で、背負った薪や草鞋まで丁寧に
作り込まれています。

昭和14年頃に初代が制作した二宮金次郎像は旧日赤錦江病院の屋上に設置されていたようですが、空襲の標的とならないよう取り壊されてしまったそうです。(木原三郎著「陶工 有山長太郎」)

また、同じ頃に現在の鹿児島市立喜入小学校にも寄贈されていたそうですが、 残念ながら現存していません。

今のところ長太郎焼の二宮金次郎像で現存を確認しているのは本作のみですので、ご来館の際はぜひ長太郎焼コーナーでじっくり鑑賞してみてくださいね。
(*展示室では二宮金次郎像の背面はご覧いただけませんので写真を参考になさってください。)

6月9日は何の日?

本日6月9日は椋(むく)の日です。
開館準備委員や初代理事を務めるなど、当館との縁も深い児童文学作家 椋鳩十は今年で生誕120年を迎えます。
当館では、「美術と文学の対話」展にて椋鳩十と関わりの深い画家の作品や椋鳩十の書、および「椋鳩十ゆかりの窯元展」にて椋鳩十の愛した薩摩焼の各地窯元の作品を展示しています。
椋鳩十と鹿児島の美術工芸との深い結びつきに関心を持っていただければ幸いです。

長尾淘太(椋鳩十と長年にわたり交流)・椋鳩十作品コーナー

「椋鳩十ゆかりの窯元」作品紹介②

「錦手釣鐘と弁慶像」
12代沈壽官
明治20(1887)年~30(1897)年

園城寺(滋賀県大津市)所蔵の梵鐘にまつわる伝説、「弁慶の引き摺り鐘」に題材をとった捻物作品です。
弁慶の凛々しい表情や梵鐘、甲冑の質感など、ディテールの細かさが強い存在感を放っています。

首・腕・胴などパーツ毎に型取り技法で制作したのち、最後に手作業で貼り合わせ仕上げるつくりとなっています。

※「弁慶の引き摺り鐘」伝説とは
比叡山と園城寺が争っていたころ、弁慶が鐘を比叡山まで引き摺って強奪。撞いてみたところ、「イノー・イノー(関西弁で帰りたい)」と響いたので、怒って鐘を谷底へ投げ捨ててしまったという。

弁慶が鐘を引き摺る姿は、浮世絵や焼物など日本工芸のモチーフの一つとなっています。
余談ですが園城寺の鐘は高さ199㎝と大型で、身長2m余りとされる弁慶が「引き摺って」運んだというのも納得です。

「椋鳩十ゆかりの窯元」作品紹介①

昨年度初めて生産量全国1位を達成した鹿児島茶。
早くも新茶が待ち遠しい時期となりました。
新茶の繊細な味わいを楽しめそうな、そんな作品を紹介します。

白薩摩呉須手山水画茶器
初代長太郎 明治32(1899)年~昭和15(1940)年頃

独自の黒薩摩を確立したことで名高い初代長太郎ですが、元々白薩摩の絵付師を務めていたこともあり、優れた絵付けの作品も多く残しています。
湯飲みは直径6㎝×高さ5㎝、急須は最大径8㎝(※取っ手部分を除く)と小さく、丁寧なつくりのうつわに山水画が繊細かつ穏やかな筆致で描かれています。
こちらの茶器で味わうお茶はさぞ美味しかったことでしょう。

べっ甲とは

べっ甲手柑子口花瓶(平佐焼)

現在開催中の「平佐のべっ甲と盃台」展では、平佐焼の「べっ甲釉」が施された作品を9点展示しています。

べっ甲釉とは「べっ甲」に模した釉薬のことですが、みなさん、この「べっ甲」ってご存じでしょうか?

昭和の時代までは眼鏡のフレームや櫛などに使われている身近な素材でした。

この「べっ甲」とは、海亀の一種である「タイマイ」の甲羅や爪などが素材となっています。
昔はタイマイのはく製を飾っているお宅などありましたので、見たことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

焼き物のべっ甲釉がべっ甲とどれだけ似ているか、ぜひ実物を見に来てください。

※現在タイマイは乱獲による絶滅危惧種となり、ワシントン条約でべっ甲は取引が制限されています。

平佐焼の盃台

こちらは平佐焼の盃台(はいだい)です。
盃台はお酒を飲む盃を載せる器のことで、
壺状になっているのは
酒を勧められた時に前の残りの酒をこぼすためです。

平佐焼は鹿児島では珍しい磁器の焼物です。
その白い肌に染付で模様が施されているのですが、展示している47個のどれをとっても同じ柄はありません。
中には色絵の盃台もありますので、ぜひお気に入りの1点をみつけて見て下さい。