「人物の焼物」展のご案内

「物語る身体」展にあわせ、神々や人物をモチーフとした「人物の焼物」展を開催いたします。
浦島太郎や高僧、天上の神々に題材をとった格調高い捻物(薩摩焼の人形)や、彫刻を思わせるリアルな表現が印象に残る初代長太郎作の羅漢像などを展示しています。
〈会期〉2024年1月6日(土)~3月17日(日)

また、今年の干支「龍」にちなみ、龍をモチーフとした作品も常設展示コーナーにて展示しています。

【終了しました】「ミュージアム 干支コレクション アワード」に参加しています

本日より、ミュージアム情報サイト「インターネットミュージアム」にて、
干支の入った館イチオシ収蔵品の紹介企画「ミュージアム干支コレクションアワード」が開催されています。
当館も「無地龍巻花生」(薩摩・竪野系 19世紀)でエントリーしています。

優美なフォルムの花生に巻き付きながら、鋭い眼差しでお互いをにらみ合う昇り龍と降り龍。牙や足先まで神経の行き届いた丁寧な造形と、今にも相手に飛びかかりそうな躍動感あふれるポージングが印象的です。

本企画ではお一人1日1回、お好きな作品へ投票が可能です(1/25(木)15時まで)。
龍を題材とした魅力あふれる作品との出会いを楽しみながら、よろしければ当館の「龍」にもご投票いただければ幸いです。

→インターネットミュージアム「ミュージアム 干支コレクション アワード」はこちら
→当館のエントリーはこちら
また、1月6日(土)より展示いたします。

収蔵品展「物語る身体」開催のお知らせ

「身体を通じて人間をどのように表現するか」は今も昔も作家にとって大いなる課題です。
フォルムの捉え方や構図、マチエールなど様々な面での探究を通じて、作家独自の身体表現が確立されてきました。
普段人物を描いた作品を鑑賞するとき、まず顔に目が向くという方も少なくないかもしれませんが、指先にも目を凝らすと作者の意図が表現されており、繊細な感情の動きを読み取ることができます。
今回の収蔵品展では、様々なポーズや動作を行う身体にフォーカスした作品を中心に展示します。作品中の身体がどのような物語を持っているのか、ぜひ想像しながらご覧ください。

展示作家
絵画…庵跡芳昭、海老原喜之助、桜井寛、中間冊夫、前畑省三、安井曾太郎、吉岡一
彫刻…南安廣

会 期 | 2024年1月6日(土)~3月17日(日)
休館日 | 水曜日
入館料 | 一般500円、高校生300円、小・中学生200円、70歳以上100円

田貫地区の「かっさど」(亥の日)

【開催地】鹿児島市喜入生見町 田貫地区
【開催日】毎年旧歴10月の最初の亥の日(2023年は11月13日)
【開催時間】 藁つと作り 
       11月10日 16:30~ 公民館(えびす館)
       かっさど   
       11月13日 16:30 公民館に集合
            17:00「かっさど」の餅をもらいに出発
            18:00 ワラつとに梱包
            19:00 えびす神社の藁つとの架け替え

鹿児島県内の各地でも旧暦10月最初の亥の日に
その年に収穫されたお米で餅をつき、田の神さぁに供えたり集落に配ったりする風習があります。
鹿児島市喜入町生見の田貫(たぬき)地区では「かっさど」とよばれ
中学1年生が頭となり、それ以下の子どもたちが集落内を餅をもらって回ります。
「かっさど」とは
「かっ=穫る さ=イネ科の植物 ど=時」で「稲を刈る頃」
という意味だそうです。

先ずは事前に集落内で調達した稲わらで「藁つと」を作ります。
この藁つとは、かっさどでもらった餅の中から一番立派な餅を3個包み、
生見漁港にあるえびす神社の松の木に掛けるためのものです。
ちなみに、田貫地区には田の神さぁはいないそうなので、
藁つとはえびす神社の1つだけ作ります。

藁つとにする筵を編むのは子供たちの仕事です。
先輩方に教わりながら、こもあみを使って幅80センチの筵を1mほど
上手に編んでいました。

藁つとを下げる縄は、今回は大人が作っていました。
この縄は架け替え用の予備も含めて4本作るそうです。

筵の中にいれる筒状の物はすでに藁つとの形状をしていますが、
これに餅を入れ、筵で包みます。
以前は筵で直接餅を包んで、もみ殻を入れて形を整えていたそうですが、
近年この筒状の形のものを中に入れることで、形を整えているそうです。

さて、「かっさど」本番は13日の夕方に始まります。
今年参加する子供たちは小学生3名でした。
田貫地区の5班を3人で手分けして回ります。(一人当たり30件ほど)
以前は子供たちだけのグループで回っていたそうですが、
少子化で一人ずつで回る状況になってしまったため
安全のために大人も付き添って回っていました。

餅をもらって回る際の歌や文句などは特にないそうで、
「かっさどの餅をもらいに来ました~!」と元気よく声を掛けていました。

本来は各戸3個ずつ丸餅を用意するそうですが、
近年は市販の四角餅やお菓子、現金で済ます家の方が多いようです。
昔はあんこ入りの餅をくれる家もあったとか。
餅を用意する家庭は不幸の有無など関係なく、
全戸が用意するものだったそうです。

担当地区を回り終わると公民館に戻って、
もらった餅の中で一番立派な餅3個を藁つとに包みます。

クライマックスは餅を包んだ藁つとを持ってえびす神社へ向かいます。
昨年のかっさどで掛けた古い藁つとを下げ、今年のものと架け替えます。
掛け終わると皆で手を合わせて終了です。
以前はこの餅を狙ってやってくる人がいたので一晩中見張っていたとか。

神社に餅を下げる理由は、農耕の神様が出雲へ帰るときの手土産だから、とのことでした。

「祈りの風景」展

琉球の祭祀儀礼の様子、教会や聖地などの神聖な空間を題材とした作品、あるいは作家自身の祈願が込められた作品など,「祈り」にまつわる絵画・陶芸作品を約30点展示いたします。
■展示作家
初代有山長太郎、海老原喜之助、上石田哲夫、金森良泰、児玉光仙、小寺健吉、長尾淘太、
前畑省三、森芳雄、水田舜人、矢澤一翠


会 期 | 2023年9月30日(土)~12月24日(日)
休館日 | 水曜日、10/26(木)
入館料 | 一般500円、高校生300円、小・中学生200円、70歳以上100円

谷山の馬のはなし

昨年の秋に開催した「馬と一緒」展の準備では、谷山地区と馬のかかわりについて多くの方に取材させていただきました。ありがとうございました。

そして先日、谷山地区の歴史・民俗を勉強している自主グループ「谷山を語る会」に、谷山と馬のかかわりについて企画展ではお伝えしきれなかった資料や取材内容をお話しをする機会をいただきました。
昔の資料や写真など見ながら当時を思い出された皆様から、新たに貴重な情報を得ることもでき、たいへん有意義なひと時でした。

セミがたわわです

今年も美術館前の木にセミがたわわです。
きょうは虫採り網を持った子供たちが元気に追いかけていました。
セミは午後になると木の高いところへ移動してしまうようです。
午前中は手づかみできるほど低いところにいますので、
セミ採りに来るときはぜひ午前中に!

本日いよいよ「2023かごしま総文」開幕

本日より、2023かごしま総文(第47回全国高等学校総合文化祭)が開幕します。都道府県代表の高校生約2万人が全国から集まり、美術・工芸、吹奏楽、郷土芸能など計22部門(規定部門19、協賛部門3)での発表などが開催されます。本日午後からの開会式・パレードを楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。

さて、当館でも協賛企画として「そらと大地」展を開催中ですが、かごしま総文参加者の方(参加証をお持ちの方)は無料でご入館いただけます。

ぜひ、作品の壮大な世界観を味わってください。

見て触ってOK!

待ちに待った夏休み、いかがお過ごしでしょうか。
当館では夏休み期間中、高校生以下は入館無料ですので
この機会にぜひ足をお運び下さい。

上の画像の作品は指宿長太郎焼窯元の有山禮石作「宙(そら)」です。
表面にミラーが埋め込まれていたり、凹凸の模様がほどこされています。
この作品は触れることができますので、見て触れて感じてください。