長尾淘太作品展

 

 

 

長尾淘太は1938年、東京生まれ。1960年、西日本、九州写生旅行中に鹿児島図書館館長時代の作家・椋鳩十氏の知遇を得、その後没年まで師事、薫陶を受けました。

1966年の渡欧以来、フランスの三大サロンと称されるサロン・ドートンヌ会員、ル・サロン会員、サロン・ナショナル・デ・ボザール会員としてパリを拠点に活動。

当作品展では、長尾氏の初期の作品を中心に17点を展示。
卓越した色彩表現と独自の詩情溢れる作風をご鑑賞下さい。
また、併せて長尾氏が師事していた椋鳩十氏の書も展示しています。

4月2日(水)からは鹿児島県立歴史資料センター黎明館にて「“詩人の魂”長尾淘太自選作品展」が開催されています。是非、こちらもあわせてご鑑賞下さい。

会期:平成26年4月3日(木)〜4月15日(火)
開館時間:午前10時から午後4時30分
休館日:水曜

展示替えのお知らせ


明日4月1日は絵画展示室の展示替えのため
1階焼物展示室のみの開館となります。
ご迷惑をお掛けいたしますが,ご了承のほどお願いいたします。

4月3日(木)からは「長尾淘太作品展」を開催いたします。

谷山漫才

15日に開催された「谷山げいのう講座」で谷山芸能保存会による谷山漫才を見てきました。

これは谷山ことばで繰り広げられる,現代でいうコントです。
今年の演目は「恵比寿大黒」でした。

七福神の浜でばい(花見)のため,えべっさぁ(恵比寿様)とでこっさぁ(大黒様)が
酒の肴を用意するため谷山(七つ島)沖へ釣りに行く,という筋書きです。

(えべっさぁ(右)が持ち上げているのは谷山名物 一口蛸)

恵比寿様と大黒様に扮しているのは女性で,時事問題もからめた掛け合いをします。
「アベノミクス」や「今でしょ!」「お・も・て・な・し」という単語は聞き取れるのですが,その前後の掛け合いが谷山独特のことばのため,会場は爆笑の渦になっても,
残念ながら私には半分くらいしか理解できませんでした。

そもそもこの谷山漫才が生まれた経緯は,浦町(漁村)谷山で出舟,入舟,大漁祝いに唄われてきた「今度この節」を後世に残すためなのだそうです。
谷山の風習をストーリーに組み込んだ滑稽な掛け合いのお囃子として
口伝で残されてきた「今度この節」を併せ,谷山漫才となったそうです。

この辺りの浜は埋め立てられ大型商業施設が立ち並び,漁村の面影はすっかりなくなってしまいましたが,当時の谷山を知らない世代も余興の演目としてなら唄い継いでいくことができますね。

谷山漫才の演目は「恵比寿大黒」の他「桜島物語」や「とこちえ節」といったものもあるそうです。もう少し言葉の勉強をして,他の演目もぜひ見てみたいものです。

サザンげいのう講座のご案内


谷山サザンホールでは明日15日(土)
「サザンげいのう講座春まつり2014」が開催されます。

内容は谷山の芸能の実演と解説です。

演目は
谷山ふるさと祭りで復活した「伊佐智佐神社の浜下り」や
谷山漫才の「恵比寿大黒」です。

入場無料
13時30分開演(13時開場)
入場整理券は10時から配布されますが,開場時間でも十分席はあるそうです。

谷山漫才など,なかなか見る事の出来ない演目もありますので
ぜひこの機会にご覧になってはいかがでしょうか。

どんこ釉と蛇蝎釉

ただいま1階焼物展示室では「どんこ釉と蛇蝎釉の焼き物展」を開催しています。

鹿児島の方言で「どんこ」とは「ガマ蛙」のこと。
面白い名前ですが,どのような釉薬かというと…

言葉とおりガマ蛙の皮膚のように凸凹した釉薬です。

蛇蝎(だかつ)釉はというと,このような釉薬です。

これも文字通り蛇(へび)や蝎(さそり)の皮膚ようです。

この どんこ釉 も 蛇蝎釉 も手法は同じで
伸縮率の異なる釉薬を二重・三重に被せ,縮みの差異で生まれるのがこの模様です。
上に被せた釉薬の方が大きく縮み,その割れ目から下の釉薬がのぞいています。

一般的に表面が平面的に仕上がっているものを「蛇蝎」
ぼこぼことした凹凸のあるものを「どんこ」と呼んでいます。

蛇蝎釉画像の左下は大変珍しい 辰砂がピンクに発色した蛇蝎釉です。
また右下は上の釉薬が白く,割れ目から下の黒い釉薬が筋状に見えており,
これを白蛇蝎といいます。

これらの釉薬は西餅田系の元立院焼でみられ,
後に龍門司焼や長太郎焼でも作られています。

なお,美術館1階のカフェトワメゾンでは
白蛇蝎のコーヒーカップでコーヒーをいただけます。
ぜひ注文時に店長に一声かけてみて下さいね。

どんこ釉と蛇蝎釉の焼物展

蛇蝎釉とは文字通り蛇(へび)や蝎(さそり)の肌を思わせる形状になっている釉薬のことです。伸縮率の異なる釉薬を三重に掛けることで縮み具合の差異が生まれ,ひび割れや凹凸のついた形状となります。なかでも薬を厚く被せごつごつしたものを どんこ釉 といいます。「どんこ」とは鹿児島の方言で ガマ蛙 のことで,ガマ蛙の肌のように見えることからそう呼ばれています。併せて同じく伸縮率の違いを利用した氷裂紋や鮫肌釉の作品も展示しておりますので,釉薬の妙をお楽しみください。


当館収蔵作品の中から、どんこ釉と蛇蝎釉の焼物を展示。

【開催期間】平成26年2月20日(木)〜6月24日(火)

 

水彩の世界展

 


本日より絵画展示室では、新しい企画展を開催しております「水彩の世界」展
収蔵作品の中から水彩画を集めた企画展です。
瑞々しい色彩と描線、透明感あふれる作品の数々をお楽しみください。

開催期間:平成26年2月20日(木)〜6月2日(月)
開館時間:午前10時〜午後4時30分
休館日:水曜日(祝日の場合は翌日)

展示替えにつき休館のお知らせ


本日は展示替えのため休館させていただきます。
ご迷惑をおかけし申し訳ございません。

20日(木)
1階焼物展示室は「蛇蝎釉の焼き物展」
2階絵画展示室は「水彩画の世界展」