白貝

写真のお菓子は谷山銘菓「白貝最中」です。

当館が所在している谷山は昭和40年頃まで砂浜が広がっていました。
ちょうど今頃の時期になると砂浜で「白貝」が沢山採れていたそうです。
その「白貝」を模して作られたのが白貝最中です。

それにしても、
「白貝」って聞きなれない名前です。
谷山でそんなに採れていたなら
今でもどこかで採れたり
食卓に上がっていてもおかしくないはず。

この最中のモデルになった白貝を食べてみたい!
そう思ってここ1年、
スーパーや鮮魚店で白っぽい貝を探しましたが
白貝という貝を見つけることができませんでした。

きっと昔から白貝は採れたはずたから
谷山の草野貝塚から白貝が出土しているかも、
「ふるさと考古歴史館」に探しに行ったこともありました。

それでも「白貝」は見つからなかったので
白貝最中を作っている小迎菓子店の奥さんに
白貝を扱っている鮮魚店を紹介して頂き、
先日ついに念願の白貝を食することができました!

これが白貝です。

なんと、バカ貝(青柳)のことでした。
確かに草野貝塚からは沢山バカ貝の貝殻が出土していました。

ちなみに、後日スーパーで「舌貝」という名前で売られているのを見かけました。
火を通すと長い舌が出てくるからでしょうか。

最中の白貝は、ご主人が丹精込めて練り上げた3種類の餡があって
とっても美味ですよ。

追記(2013.10.17)
 残念ながら谷山の区画整理に伴い,小迎菓子店は閉店となりました。
 

描かれた鹿児島の名所展

次の企画展は、新幹線開通ということで篤姫以来、再び鹿児島が脚光を浴びていることから、鹿児島の名所を描いた作品を展示いたします。桜島、霧島、指宿、磯庭園をはじめとする有名どころから、奄美の漁村風景や野間池、加世田の小湊など知る人ぞ知る風景、またシラスや赤ホヤ層など鹿児島ならではの地層を描いた作品などさまざまな作家の目線から鹿児島の名所をお楽しみいただけます。4月1日(金)までは、展示替えと年度末の館内整理につき休館いたします。

第4回ギャラリートーク

出羽慎一さんによるギャラリートークも本日で第4回を迎え、最後の回となりました。本日もたくさんのお客様にご来館いただき誠にありがとうございました。

最終の回とあって、本日は特に県外からのお客様が多くお越し下さいました。ギャラリートーク後は、出羽さんとゆっくりお話ができるとあって皆さんそれぞれ楽しい時間をお過ごし頂けたご様子でした。出羽さんの作品の魅力はもちろんですが、ご自身のお人柄や姿勢が多くの人を引き付け、作品にも表れているのではないか、と改めて感じた一日でした。

『桜島 海底に流れる時間』も残すところ明日の一日になりました。終了してしまうのは名残惜しいですが、あと一日、鹿児島湾の世界を満喫したいと思います。

ギャラリートーク

お疲れさまでした。

当館の理事長(三宅病院院長)が医療支援のため被災地に派遣されておりましたが
昨日任務を終えて帰鹿しました。

被災地では、今は専門的な知識や技術を持った人たちが必要とされる時期ですが
私たち一般市民がここ鹿児島でできること
今後力になれることはたくさんあると思います。

これから復興までに膨大な時間と費用を要するでしょう。
その時その時自分にできることを考えて
微力でも協力を続けていきたいと思います。

錦江湾の色

「桜島 海底に流れる時間」展も残すところ1週間あまりとなりました。

さて、今日は錦江湾の海の色のお話です。

写真展のチラシに掲載している「ミナミハンドウイルカ」と「アカオビハナダイ」の写真。
同じ錦江湾なのに海の色が違うことに気が付きましたでしょうか。

ミナミハンドウイルカは「青」
アカオビハナダイは「緑」です。

海の色というと普通イルカの写真のような青をイメージしますよね。
でも、なぜアカオビハナダイの方は緑なのか…。

錦江湾は季節によって海の色が変わり
青色は冬の色、緑色は夏の色、なのだそうです。

夏になると植物性プランクトンが豊富に繁殖し
その葉緑体が日光に透けて見えるので夏は海の色が緑色になるそうです。
出羽さんはこの錦江湾の夏色を「錦江湾Green」と名付けています。

私たちの日常にある四季折々の色に、地元ならではの名前を付けたら、
季節の移ろいが楽しくなって素敵ですね。

楽しみですね

日曜日とあって、今日は県外からのお客様が多くご来館くださいました。
出羽さんの写真展を楽しみに、
週末のお休みを利用してご来館下さっているのだそうです。

『九州新幹線が全線開業すればもっと鹿児島が近くになるから、来月また来たいなぁ』
と言ってくださる方も。

九州新幹線の全線開業もいよいよ来月に迫りました。
新車両の『さくら』のボディカラーは、日本の伝統色の【白藍】(しらあい)という色です。
藍色の中で最も薄い色なのだとか。
薄い水色、といったイメージの色でしょうか。

その車体が桜舞う九州路を駆け抜ける姿は、さぞや美しいでしょうね。

来月『さくら』に乗ってご来館下さるお客様もいらっしゃることでしょう。
県外の方々と交流できる機会が増えると思うと、とても楽しみです。

現代陶芸薩長展 in 鹿児島

NPO法人伝統白薩摩研究会より企画展と特別講演のご案内をいただきました。
「現代陶芸薩長展 in 鹿児島」

会 期:4月20日(水)〜5月5日(木)
会 場:鹿児島県歴史資料センター黎明館2階第二特別展示室
入場料:一般500円(高校生以下無料)

タイトルからお察しいただけるとおり
薩摩焼(鹿児島)と萩焼(山口)の現代作家による合同作品展です。

「一楽二萩三唐津」と言われ、日本を代表する名陶の一つの萩焼。
日本国内はもとより海外でも「SATSUMA」と呼ばれ高い評価を得た薩摩焼。
共に起源は豊臣秀吉の朝鮮出兵(文禄慶長の役)で
朝鮮から連れ帰った陶工によるものです。
同じルーツを持ちながら、
それぞれに進化を遂げた薩摩焼と萩焼の名品が一堂に会します。

また、初日には萩焼の名工12代三輪休雪先生の特別記念講演も開催されるそうです。

演 題:「陶のロマン」
開催日時:4月20日(水) 
    午後2時会場 
    午後2時30分開演
会 場:鹿児島県歴史資料センター黎明館 2階講堂
入場料:無料

先代の11代三輪休雪氏は重要無形文化財保持者(人間国宝)でもあり、
貴重なお話を伺える機会となりそうです。

国立公園指定記念日

昨日のことになりますが、3月16日は『国立公園指定記念日』なのだそうです。
1934年3月16日、瀬戸内海・雲仙(現在の雲仙天草)・霧島(現在の霧島屋久)の3か所が
国立公園に指定され、この日に日本初の国立公園が誕生したのだそうです。

現在は全国に29の国立公園が指定されていますが、
日本初の国立公園の一つに指定された霧島屋久国立公園は
桜島を中心とした錦江湾地域が含まれているのをご存じでしょうか。
私たちがなにげなく見ている桜島や錦江湾は、日本を代表するすぐれた自然の風景地として
自然保護法という法律に基づいて指定されているのですね。

霧島屋久国立公園は『錦江湾地域』の他に
宮崎県と鹿児島県にまたがる『霧島地域』と南方海上の『屋久島地域』からなっています。
活動が活発になっている新燃岳や世界遺産に登録されている屋久島といった
多様な自然が見られる地域なのですね。

『国立公園指定記念日』という日があることを初めて知りましたが、
これを機会に全国の国立公園についてももっと知りたくなりました。

 国立公園ホームページ

ルールは守りましょう

出羽さんの錦江湾の写真をご覧になって
感動されたとのご感想をたくさんいただいています。

そして、その感動を多くの人に紹介したくなる気持ち、とてもよく分かります。
当館も多くの方に出羽さんの作品をご紹介したくて写真展を開催しているのですから。

でも、その気持ちが先走り、ルール違反をされている方がいらっしゃるのです…

写真展で展示している写真は全て出羽慎一さんの「作品」で、著作物です。
展示室内にも注意書きをしておりますが
作品を許可なく撮影することはできません。

しかし…
感動のあまり展示室で携帯電話をおもむろに取り出し
無断で撮影される方が、残念ながらたびたび見受けられます。

無断で絵画や写真などを携帯電話のカメラで撮影することは「複製品の無断作成」
ブログやHPに許可なく画像を掲載することは「著作物の無断使用」となり、
両方とも「著作権の侵害」になります。
写真だけではなく、写真に書き添えた解説文も無断使用をしてはいけません。

そういう違法行為をせずに自宅でも出羽さんの作品を楽しめるよう
ポストカードや写文集があるんですね。

ちなみに、著作物を無断で使用すると、
10年以下の懲役または1000万円以下の罰金となります。
法人などが著作権等を侵害した場合は3億円以下の罰金となります。

さらに、著作権は著作者の没後50年間保護されていますので、
著作権侵害にならないようくれぐれも気をつけましょう。

著作権について詳しい事はこちら

鹿児島湾(錦江湾)のイクメン

近頃、イクメンと呼ばれる育児に積極的に参加する男性が増えてきているらしいですね。

実は、錦江湾にも育児をするオスの魚たちがいるんです。
中でも大変珍しい子育てをするのが「マダラギンポ」

このマダラギンポは体調が5cmほどの、手の小指くらいの小さなの魚です。
メスが産んだ卵に、孵化するまで胸びれを仰いで新鮮な海水を送り続け
なんと孵化した子供たち(仔魚)を口に含み
外敵のいないタイミングを見計らって放出してあげるのだそうです。

巣の外には、この仔魚やお父さんマダラギンポを狙って大きな魚が待ち構えているので
命がけの子育てですね。

このように仔魚を口に含んで放出してあげる子育てをする魚は
錦江湾で初めて発見されたそうです。
しかも発見したのは鹿児島大学の学生さんとか!

写真展ではお父さんギンポが子供たちを放出した瞬間の写真をご覧いただけます。
また、その瞬間の映像も併せて放映しておりますので
ぜひ貴重な子育ての瞬間をご覧ください。

2008年にはNHKの「ダーウィンが来た!」でも紹されました。「ウラ日記」では撮影クルーをガイドされた出羽さんも登場してますよ。

余談ですが
以前のギャラリートークで、マダラギンポとはまた違った珍しい方法で
子育てをする魚「コスジイシモチ」のお話をして下さいました。
それは衝撃的な内容でした…。

興味のある方は会場で出羽さんに訪ねてみて下さいね。
今回写真の展示はしていませんが、出羽さんの写文集「桜島の海へ」でご覧いただけますよ。