「前畑省三展つながる絆」後期スタート

「前畑省三展つながる絆」の後期展示が始まりました。
前期の前衛的な地層シリーズから一転、
地層シリーズの前身となる学生時代の作品から、
地層とそこで生きる人々を描いたボラの人シリーズ、パリ留学中の作品
そして現在の大きなテーマであるパーントゥシリーズ、神女誕生シリーズを
時系列で展示しています。

それでは、前畑氏の簡単な年譜をご紹介いたします。

1936年 鹿児島市に生まれる
     伊集院高校から鹿児島大学教育学部美術科へ
     在学中、南日本美術展初入選、九州地区大学連合美術展佳作賞

1960年 「白い地層」南日本美術展奨励賞
     「地層・白」独立展初入選

1962年 「地層」南日本美術展南日本新聞社賞

1969年 「ボラの人」南日本日美術知事賞

1976年 「すわる」南日本美術展パリ賞
     翌年から1年間パリへ留学

1981年  鹿児島県芸術文化奨励賞

1985年 「神女誕生・禊(みそぎ)」「神女誕生・再生」独立展小林賞

1986年  パリ留学

1988年 「神女誕生・祈り」「神女誕生・祖神」独立展小島賞

1989年  「神女誕生・祀」「神女誕生・神謡」独立展独立賞

1990年  独立展会員推挙

2006年  南日本文化賞芸術部門受賞

現  在  鹿児島女子短期大学名誉教授

前畑氏の年譜と併せて、作品をご覧になってみて下さい。

「前畑省三展つながる絆」 前期ギャラリートーク

本日、午後2時より前畑省三氏によるギャラリートークが開催されました。
テーマは「地層シリーズ」について。

地層シリーズはご覧いただくとよく分かるのですが、
とても厚塗りで、展示も一苦労する程重たい作品です。

それは、2、3はある厚く塗り重ねた絵具の重量と
それを支えるためキャンバスではなく板に描かれているからです。
更に地層の質感を出すため、絵の具に砂や木炭、布など様々な素材が混ぜてあります。

そして、今回のギャラリートークで初めてお話し下さったのですが
当時若くて経済的に大量の油絵具を調達できなかたので
地層シリーズで使用している画材は、油絵具に多くのペンキを混ぜたものなのだそうです。

前畑氏のほとばしる若きエネルギーが塗りこめられた地層シリーズは
5月29日(火)まで展示しております。

三宅美術館開館20周年記念企画「前畑省三展つながる絆」

本日より三宅美術館開館20周年記念企画「前畑省三展つながる絆」が始まりました。

海老原喜之助の絵に惚れ込んだ父 三宅力が「地域の方々にも作品に親しんで頂きたい」と
美術館を開館してから20年。これも全て、今日まで支えて下さった皆様方のおかげです。
これまで以上に愛される美術館を目指して、私たちはこれからも努力し続けます。
さて、三宅美術館開館20周年企画「前畑省三展つながる絆」ですが、
前期(4/12〜5/29)は前畑氏の代表作品「地層シリーズ」を一堂に展示いたします。
続く後期(5/31〜7/16)は、学生時代の作品から近作「パーントゥシリーズ」までを展示し、
前畑氏の画歴をたどります。
また前畑氏と固い絆で結ばれている、独立美術協会の師 海老原喜之助と中間冊夫の代表作も
併せてご紹介します。どうぞお楽しみください。
                             三宅美術館 館長 三宅智


【 会  期 】前 期:平成19年4月12日(木)〜5月29日(火)
       後 期:平成19年5月31日(木)〜7月16日(月・祝)
      休館日:水曜日

【展示構成】前期:初期作品である「地層シリーズ」を中心とした構成
      後期:学生時代から現在までの時系列に沿った展事構成

【 会  場 】三宅美術館2階絵画展示室

【 入 館 料 】一般300円、小中学生と70歳以上100円

【作品解説】前畑省三氏によるギャラリートーク
      <第1回>
      内容:「地層シリーズ」について
      日時:5月20日(日)14:00
      会場:2階絵画展示室
      料金:入館料のみ

      <第2回>
      内容:「前畑省三の画歴をたどる」
      日時:6月10日(日)14:00
      会場:2階絵画展示室
      料金:入館料のみ

【イベント】<ミュージアムコンサート>
      内容:Mamiさんによるクラリネットコンサート
      日時:5月3日(木)14:00
      会場:2階絵画展示室
      料金:入館料のみ

「夢いろものがたり」大原雅代作品展

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生後まもなくダウン症と診断された雅代さん。
19歳の時に自己流ではじめた油絵が南日本女流美術展など数々の美術展で入選。
全国各地で個展を開催する傍ら,1999年に作品集「夢いろいろものがたり」を発刊。
雅代さん独特の感性から生み出された色彩感覚で描かれた作品は
見る者に安らぎと幸福感を与えてくれます。
また,絵画制作のみならず,音楽(ピアノ)も得意とし演奏活動も行っています。

作品展会場には油彩画の他,雅代さんが織った‘さおり織り’の作品も展示。
受付ロビーにはさおり織りの機織りを設置しますので,
期間中は雅代さんの制作の様子もご覧いただけるかもしれません。

< 会  期 >:平成19年3月2日(金)~21日(水・祝)
休館日:水曜日(21日を除く)
< 会  場 >:三宅美術館2階絵画展示室
<入館料>:無料

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「触れる作品展2006」

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この度 芸術文化支援NPO PandA と共催で,作品に直接触れることのできる
「触れる作品展2006」を開催させていただくことになりました。

「美術館は敷居が高い」,「作品に近づいたら注意される」と作品鑑賞を敬遠されている方も多いのではないでしょうか。
今回はそんな美術館に対する概念を覆す「作品に触る」企画展です!
いつもはガラスの向こうにあって,決して触れることの許されない美術品ですが
本展で展示している作品は,彫刻でも陶磁器でも油彩画でも直接触れることを前提として展示していますので,触れて質感をじっくりと味わってみてください。

< 会  期 >:平成18年7月27日(木)~8月12日(土)
< 会  場 >:三宅美術館2階絵画展示室
<入館料>:無料

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山口長男のやきもの展

1階焼き物展示室と2階の絵画展示室の一部で
「山口長男のやきもの展」を開催しております。

山口長男は油彩画家で、幾何学的な形や点、線で極端に単純化された
画面構成の抽象画で有名ですが、焼き物の絵付けもしていました。

こうして茶碗や水指しの白い肌に、ポツンと置かれた呉須の点をみていると
前衛的な作家の作品ながら日本古来の侘び寂びを感じます。

「海」と題された油彩画も併せて展示しておりますので
焼き物の絵付けと一緒にお楽しみください。

異国の空の下

洋画が日本にもたらされて間もない時代から現代まで
日本の作家たちは盛んに洋画の本場である欧米へと留学を果たしました。
ひとかどの作家となってからも、自らの力の幅を広げる目的で、
また題材を求めて海外へと旅立って行きます。
海を越えた異国の美しい自然、街かど、公園風景。
遠い異国の空の下
画家たちは何を思って絵筆をにぎったのか。
海外で制作された作品を鑑賞しながら
皆さんは旅人となって、つかの間の異国の旅をお楽しみください。


会  期:平成17年10月14日(金)〜12月27日(火)
(休館日:水曜日)
会  場:2階絵画展示室
料  金:一般300円、小中学生・70歳以上100円
展示作品:長尾淘太「パリー風景」「オリーブの風景(プロバンス)」
鳥海青児「石像(インド・ピタルコーラ)」
矢澤一翠「高原の集落(台湾)」
児玉光仙「万里の長城(中国)」 他

「五人の轍」展

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ALS(筋萎縮性側索硬化症)との闘病生活の中で描き続けている絵画。
遅々とした筆使いで創る作品は,一年を通しても数少ない。
今日にいたるまで描いたその一つひとつをここに集めてみることにした。
それぞれが今までに生み出した作品という確かな「轍」である。
これを振り返り,自らの本当の姿を受け止め,これから進んでいく方向を見出したい。」

山田凡雄,木脇政敏,峯元宏誌,日高和俊,宮田誠
本展は上記5名の作家による作品展です。
ここに作家からの作品展へのコメントをご紹介いたします。

山田凡雄(やまだつねお)【鉛筆画】
「1人1点以上出品」という病棟文化祭の割り当てに無芸の私が苦し紛れの思いつきて描いたのが始まりだった。2000年にその文化祭は終了したが,年賀状に絵を使用するようになり毎年の課題は今も続く。今回は人手にある作品を集めての出品だが,数年ぶりに並べて見て自分なりの達成感と充実感を得ることができた。これからは内容よりも描き続けるということを自分に課せられたような気がした。

木脇政敏(きわきまさとし)【油彩画】
今年で闘病生活30年。その中で絵画に出会い,療友たちと昭和58年に南日本新聞社ロビーで絵画3人展を,翌年には我が生まれ故郷・徳之島で個展を開くことができた。当初は両手に絵筆を持ち描いていたが,13年前から足で描いている。本当に未熟な作品ばかりですが,一つでも心に残るものがあれば嬉しく思います。

峯元宏誌(みねもとひろし)【油彩画】
軽い気持ちで始めた油絵がこれほど私にとって大きな位置を占めるとは思わなかった。絵を描いている時は何もかもを忘れられる。気が向いたときだけ描くため,約15年のキャリアの割には作品数は少なく40枚程度しかない。そのうちの20枚をここに展示した。7,8年前から筆を持てなくなり,現在は口にくわえて描いている。小品が多く迫力に欠けるが一枚でも心に響くものがあれば嬉しいのだが…。

日高和俊(ひだかかずとし)【CG画】
昭和43年1月8日生まれの38歳。年を重ねる度に額も広がり今や父といい勝負。気管切開をして寝たきりとなり14年になるが,その中で絵との出会いが私を支えてくれている。絵はPCで描いているが,キャンバスがPC画面に,筆がマウスに変わっただけのことでそれ以外は他の絵と同じだと思って毎日描いている。

※)1998年桜島CGコンテストにて特選を受賞
日高さんの受賞作品はじめ他の作品はこちらでご覧になれます→ ✩ 

宮田誠(みやたまこと)【油彩画・鉛筆画・CG画】
「顔に似合わん絵を描く」。これは秀敏先生(南九州病院院長)が病室を訪れたお客様に対して,僕を紹介する時に必ず付け加えられる言葉です。「天は二物を与えず」とはよく言ったものです。僕が油絵の絵筆を初めて手にしたのは確か二十歳の頃でした。あれから十数余年,今では絵筆をマウスに持ち替え,キャンバスの代わりにパソコン画面に向かう日々を過ごしています。

< 会  期 >:平成17年9月3日(土)~27日(火)
< 会  場 >:三宅美術館2階絵画展示室
<入館料>:無料

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時系列を追っていくにしたがって,筋力低下のため作品は小さくタッチも荒くなりますが,
作品が小さくなるほどそこに凝縮された想いは力強く,見るものがきんと地に足をつけて
向かい合わなければ呑み込まれてしまうほど「生きる」ことへの真摯な姿勢が伝わってくる
作品群です。 ぜひこの機会にご覧ください。

「笑う魚たち」

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1階焼物展示室では,昨年12月に逝去した沖縄県の陶芸家で人間国宝の
金城次郎の作品を展示しています。
表情豊かな魚たちが描かれた作品をゆっくりとご覧ください。

<会期>:平成17年7月1日(金)~8月30日(火)

「みんなで桜島」

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季節ごとに朝夕に
桜島はその姿を変え私たちを楽しませてくれる
桜島は鹿児島県人の心の故郷
感性豊かな芸術家たちの心をとらえ
多くの作品に描かれている
百の心あれば
百の桜島がある
あなたの桜島はどんなだろう

<会期>平成17年7月1日(金)~8月30日(火)

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【 大好き!桜島。みんなで桜島! 】
会期中,みなさんの「さくらじま」を募集します。
応募して下さった作品は全て,会期中絵画展示室に展示します。
この機会にぜひみなさんの桜島を自分なりに表現してみてください。
個性あふれる作品をおまちしています。