本日より「明治に生まれた作家たち1」展がはじまりました。
主に鹿児島出身の明治生まれの作家たちの作品をご覧いただくことができます。
ぜひご来館ください。
展示は,本日3月15日(木)〜7月17日(火)までです。

いちき串木野市の薩摩金山私学校より、タイムリーなご案内をいただきました。

NHK大河ドラマ「西郷どん」の時代考証をされている原口泉先生による
「西郷どん」秘話!の講演です。
日時:3月18日(日)受付13:00~ 開講式14:30~ 講座15:00~16:00
場所:薩摩金山蔵
料金:2,000円(公演後にカフェのスイーツ、コーヒー、焼酎付き)
定員:100名
申し込み:0996-21-2110 薩摩金山私学校事務局(10時~17時:火曜定休)
ご興味にある方は上記までお問い合わせください。
なお、申込用紙は美術館受付とカフェ&ベーカリートワメゾンにもご用意してありますので
お声かけください。
椋鳩十が愛してやまなかったソバ屋の職人が「薩摩伝統工人伝」で紹介されています。
そのソバ職人は「天神房丸新」の新元虎熊です。

長野県出身の椋は、信州のソバ粉でソバを打つ天神房丸新に足しげく通いました。
来店すると、思い出したように「色紙を」とおっしゃり、その場ですらすらと一句したためてくれたこともしばしばだったとか。
本展ではその中から4点お借りして展示させていただいています。
その内の一句。
「一茶好みの そば打つ人は まだ若く」
虎熊が急逝した後、若くして跡を継いだ息子の進氏が同じ法政大学出身ということもあり、
応援する意味もあったでしょうか。
現在は進氏の息子である近志氏の打つこだわりのソバをいただくことができますよ。
「薩摩伝統工人伝」で紹介されている工人は12名。
その中の一人、坂元栄(明治39~昭和48)は、鹿児島市上町に生まれた菓子職人です。
和菓子、洋菓子、どちらも名人として知られた職人だったそうです。
鹿児島や東京の菓子店で修行をした後独立。
戦後は松原神社名物のアルヘイ糖のタイを復活させた職人でもあります。
アルヘイ糖とは砂糖細工の菓子のことです。一般的にアルヘイ糖を作る職人は、それ専門で他の菓子は作らなかったそうですが、坂元栄はオールラウンダーで、何を作らせても名人だったそうです。

鹿児島市鴨池1丁目にある「とら屋」さんは、当時は鴨池動物園のお客さん向けの食堂でしたが、坂元栄が就職して菓子を提供するようになると、地元でも評判の菓子屋となりました。
最近では、映画「六月燈の三姉妹」(2013年)で三姉妹の実家「とら屋」として登場しています。
ちなみに、「とら屋」という名前は、お店の前が動物園のトラ舎で、お店からトラが見えたことから名付けられたそうです。
三宅美術館では開館30周年記念企画展「椋鳩十と薩摩伝統工人たち」展の一環として,沈壽官窯より,十五代沈壽官氏をお迎えし,ギャラリートークを行いました。 十五代沈壽官氏は,「薩摩伝統工人伝」に「反骨の精神に燃えた,見識高い人であった」と評された十二代沈壽官のひ孫にあたります。
お話は,古くは豊臣秀吉の朝鮮出兵の折,陶工のみならず,樟脳,養蜂,土木測量,医術,刺繍,瓦製造,木綿栽培などに携わる多くの朝鮮技術者が日本に連行され,日本各地で技術を伝承した歴史からはじまりました。中でも陶工は,朝鮮白磁を基礎としながら,それぞれの土地の条件に呼応し,鹿児島では薩摩焼,佐賀県では伊万里・有田焼,山口県では萩焼として現在も技術が伝承されているそうです。
その薩摩焼の歴史のなかでも大きな契機は,大河ドラマ「西郷どん」でもおなじみの島津斉彬による集成館事業で,収縮しない素地の開発と海外で売れる薩摩焼の製造を薩摩藩から求められた陶工たちは,みごとに課題を克服し,海外では,磁気を「Imari」陶器を「Satsuma」と呼ばれるまでになったと言い,沈壽官窯には,戦争や差別の憂き目に合いながらも,このような大きな事業に地道に取り組んできた歴史があるとのことでした。
また白薩摩の原料となる土について,40年ほど前から,鹿児島県内の土を使わない薩摩焼が多く流通していましたが,近年,十五代の開発研究により,改めて鹿児島県産の土を100%使った白磁の茶碗が作れるようになったそうです。
十五代による2017年作の「薩摩盛金鶴茶碗」という作品は,当館で2/27(火)まで,ご覧いただくことができます。

「薩摩伝統工人伝」で阿多張りキセルの職人として紹介されている中村保のキセルを紹介させていただきました。
中村保は、明治31年、奈良県の警察署長をしていた父のひとり息子として生まれました。
幼少から阿多の祖父母にあずけられ、中学を卒業後キセル職人に弟子入りしました。
子供の頃は手に負えないやんちゃ坊主だったようですが、職人の世界に入ってからは怒ったことがなく、阿多で「保つどん」というと、人の良い人の代名詞になっていたそうです。
また、字や絵もうまく、他の職人のキセルに書く字は全て保が担っていたと言われています。
阿多張りキセルは、丈夫でヤニが溜まらず手入れがしやすいので、女性も好んで使用していたようです。
天璋院篤姫付きの御年寄幾島も阿多張りキセルを愛用していたことでも有名です。
画像:朝日新聞 平成30年2月15日付 第2鹿児島面 「この一品」
掲載承諾書番号:18-0093 (本記事は朝日新聞社に無断で転載することはできません)
MBCラジオの、ラジオ朗読劇「椋鳩十の世界」という番組をご存知でしょうか。
椋鳩十作品から、毎月1作品ずつ。
劇団の方の素晴らしい朗読で、椋鳩十の世界を表現されています。
そして、今月紹介されている作品が「薩摩伝統工人伝」の中から「薩摩のやきもの」です。
朗読劇を聞いて、みなさんが思い描く薩摩焼はどのような焼き物でしょうか。
現在、当館で開催中の「椋鳩十と薩摩伝統工人たち」展では、「薩摩のやきもの」に登場する椋鳩十が愛用していた薩摩焼そのものを展示しています。
ぜひ、みなさんの想像した薩摩焼と実物を比べてみてください。
【 ラジオ朗読劇 「椋鳩十の世界」】
放送局:MBCラジオ http://www.mbc.co.jp/radio/#thu
放送時間:毎週木曜日、17:15~17:25
☆3月1日の放送では、当館でギャラリートークをしていただいた、椋鳩十のお孫さんで児童文学作家の久保田里花さんが作品解説をされます。
これは、日置市東市来町美山にある壽官窯の十二代沈壽官の作品です。
椋鳩十が「薩摩伝統工人伝」で苗代川(現美山)の白薩摩の名工として紹介しています。
薩摩焼では、このようなフィギアを「捻りもの(ひねりもの)」といいます。
十二代沈壽官というと、陶器の全面に透かし彫りを施す技術を確率し、中でも二重透かし彫りが有名ですが、捻りものも大変得意とし、名品が多く残っています。
写真の作品は、左の「錦手憩う翁」は高さ12cm、右の「錦手釣鐘と弁慶像」は高さ17cmと小振りです。しかし、よく見ると二体とも表情は大変豊かで、翁はすっかり酔っ払っているのでしょうか、目が垂れ下がっています。細部の細工もぬかりがなく、翁の足元にあるキセルの火入れの中には、赤く燃えた炭がちゃんと入っているんです。
弁慶の鎧の絵付けも繊細で、右手で掴んでいる綱は陶器とは思えないリアルさです。
これらの職人技や伝統を継承している現在の沈壽官窯から、当代(15代)沈壽官氏に壽官窯、薩摩焼についてお話いただきます。
日時は2月17日(土曜日)午後2時からです。ぜひ足をお運びください。
三宅美術館では開館30周年記念企画展「椋鳩十と薩摩伝統工人たち」展の一環として,指宿長太郎焼窯元から有山禮石氏をお迎えし,ギャラリートークを行いました。
禮石氏は,「薩摩伝統工人伝」に「一代にして彗星のごとく現れた」と評された初代長太郎の孫にあたります。
お話は,祖父にあたる初代長太郎の人となり,椋鳩十とのつながりなど,親族ならではの思い出からはじまり,その伝統をひきついだ禮石氏が,陶工として持ち続けている志まで,多岐にわたりました。
中でも,禮石氏が独自にあみだした「氷裂紋釉」について,自身が北海道に旅行した際に目にした北国の美しい風景を表現したものだと紹介し,その開発秘話に,多くの質問が寄せられました。
なお現在当館では,禮石氏による2012年作の「春近し」という作品で,その氷裂文釉をご覧いただくことができます。
次回2/17(土)は,午後2時から,沈壽官窯より15代沈壽官氏をお迎えしてギャラリートークを行います(1/20より延期となっていた回です)。
多くのみなさまのご参加をお待ちしております。
【ギャラリートーク】
日 時:2月17日(土)午後2時から
会 場:三宅美術館1階展示室
参加費:無料(入館料のみ)
予 約:不要