2015年11月12日付の朝日新聞「この一品」に 籐当館で開催中の「郷土ゆかりの作家展」から海老原喜之助の『裸婦坐像』をご紹介させていただきました。
この一品:中間冊夫「形A」
2015年11月5日付の朝日新聞「この一品」に
開催中の「郷土ゆかりの作家展」から中間冊夫の『形A』をご紹介させていただきました。
チラシにも使用している作品です。
国文祭期間中は休まず開館しておりますので、ぜひ会場でご覧下さい。
「第30回国民文化祭・かごしま2015」期間中の開館のお知らせ
いよいよ第30回国民文化祭・かごしま2015が開幕し、連日県内各所で様々な催し物が開催されていますね。 当館も鹿児島県歴史資料センター黎明館で開催中の「近代かごしまの美術」展と連携した展示を行っています。
当館をふくめた以下の連携施設10施設も併せてご覧になるのも興味深いのではないでしょうか。
1.鹿児島県歴史資料センター黎明館
2.鹿児島市立美術館
3.長島美術館
4.児玉美術館
5.陽山美術館
6.松下美術館
7.鹿児島大学付属図書館
8.鹿児島県美術協会(会場:山形屋)
9.山形屋
10.三宅美術館
国民文化祭開催中は、当館の休館日の水曜日(11/4、11/11)も休まず開館いたします。皆さまのご来館を心よりお待ちしております。
上記期間中は同じくカフェ&ベーカリートワメゾンも休まず営業しておりますので
併せてご利用ください。
鹿児島市立図書館 移動図書館のお知らせ
日に日に空が高くなり,秋の深まりを感じる今日この頃です。
本日は鹿児島市立図書館の移動図書館「こすもす号」の巡回日でした。
子供用の絵本から話題の新刊まで幅広いジャンルが揃っているので
どれを借りようか迷ってしまう品揃えです。
「読書の秋」派でなくてもバスの中に入るとわくわくしますよ!
当館の前には隔週の月曜日14:30~15:00に来てくれます。
ぜひ一度覗きに来てみてくださいね。
詳しい巡回日→こちら(当館巡回ステーション名は「特別養護老人ホームみやび」です)
妙音十二楽
【 開催地 】日置市吹上町田尻 中島常楽院
【 開催日 】毎年新暦10月12日
【開催時間】
午後1時~1時45分 妙音十二楽法要
午後1時45分~2時 奉納さつま琵琶
午後2時~2時15分 宝山検校墓前供養
【 指 定 】
妙音十二楽 鹿児島県指定無形文化財(芸能)
中島常楽院 鹿児島県指定記念物(史跡)
薩摩琵琶 鹿児島県指定無形文化財(芸能)
10月12日、日置市吹上町の中島常楽院で妙音(みょうおん)十二楽が行われました。
妙音十二楽は、1196年島津氏初代忠久に従って京都から薩摩に下ってきた常楽院第十九代住職 宝山検校(ほうざんけんこう)によって伝えられたとされています。
琵琶、笛、太鼓、手拍子、妙鉢(シンバルのような打楽器)、銅鑼、大法螺、小法螺の8種の楽器で演奏されます。
盲僧が琵琶の伴奏で釈文を読み続け、釈文の節ごとに合奏が入ります。
『続 常楽院沿革史』によると十二楽には「松風」「村雨」「杉の森」「軒ノ水」「五調子」「忘れ撥(ばち)」「七つ撥」「八つ橋」「六調子」「盤渉(ばんしき)」「鳳の声」
「後生楽」の十二曲が伝えられているそうです。
釈文は「うちまき」「年号」「妙音の巻」「わたまし」「釈迦の段」「琵琶の釈」
「はんごんの釈」「本経(ほんぎょう)」「夢の段」「星の段」「回向」の十二種だそうです。
参考:妙音十二楽保存会発行資料
妙音十二楽の後に、中島常楽院が発祥とされている薩摩琵琶の演奏がありました。
仏堂の宝山検校に向って演奏されるので、見学者は演者の後ろ姿を見ながら聞くことになり
とても新鮮な経験でした。この日演奏された「蓬莱山」という曲は「君が代」のもとになったといわれているそうで、確かになじみのある歌詞がところどころうかがえました。
境内の仁王像には、近くの大汝牟遅神社(おおなむちじんじゃ)と同じように貝殻が供えられていました。吹上浜の砂は盛られていませんでしたが…。
帰りにその大汝牟遅神社へ寄ったところ、大クスの鳥居が経年劣化で危険とのことで撤去する瞬間に居合わすこととなりました。
鳥居を再建する予定は無いとのことで、最後の姿を目に焼き付けることができました。
連携展示のご案内
本日より
「郷土ゆかりの作家」展が始まりました。
鹿児島の美術界をリードした画家、陶芸家の作品を展示しています。
絵画は中間冊夫,海老原喜之助,吉井淳二,岩下三四,矢澤一翠,前畑省三など26点。
焼物は歴代長太郎,寺尾作次郎などの作品24点を展示しています。
本展にて初展示のちょっと珍しい作品もありますので,ぜひ足をお運びください。
「郷土ゆかりの作家」展
明治の日本洋画界は黒田清輝をはじめとする鹿児島県出身の画家たちがその中心となってリードしてきました。本展では,その後先人たちに倣って鹿児島の美術界をリードしてきた作家たちとその作品をご紹介します。
中間冊夫(なかまさつお)1908-1985
鹿児島県南さつま市(旧加世田市)出身。独立美術協会会員。武蔵野美術大学名誉教授。
川端画学校を卒業後,1930年協会研究所で中山巍,林武,里見勝蔵らの指導を受ける。
同郷の海老原喜之助と鹿児島での独立美術展開催など故郷鹿児島での後進の育成にも尽力した。
海老原喜之助(えびはらきのすけ)1904-1970
鹿児島市住吉町に生まれる。独立美術協会員。
川端画学校に入学するも藤田嗣治を頼って19歳で渡仏。10年後帰国。終戦翌年には鹿児島で
吉井淳二と共に南日本美術展を創設。また,熊本市に海老原美術研究所(通称 エビ研)を開設。東京やフランスで活躍しながら鹿児島の美術界に大きな影響を与えた。
長太郎焼(ちょうたろうやき)
ここ鹿児島市谷山の地に開窯された長太郎焼は,薩摩焼の堅野系の流れを汲む窯であり,
焼酎ブームで全国的に知られるようになったソロバンの珠型の黒千代香を発案した窯である。初代有山長太郎(1872-1940),二代正夫(1899-1988),三代流石(1908-1999),四代長佑(1935- ),清泉寺長太郎明宏(1945- ),指宿長太郎禮石(1949- )と明治に灯った窯の火は現在も谷山と指宿で受け継がれている。
寺尾作次郎(てらおさくじろう)1898-1984
福岡県生まれ。陶芸家。図案家。画家の和田三造,陶芸作家の河井寛次郎に師事。
昭和15年鹿児島県工業試験場窯業部長に就任し,以後薩摩焼の研究,振興に尽力する。
晩年は谷山から紫原に居を移し,鹿窯を開いて伝統を踏まえながら現代的感覚の親しみやすい作品を多く手掛けた。
他 吉井淳二,岩下三四,矢澤一翠,前畑省三など
会 期:9月12日(土)~12月22日(火)
休館日:水曜日(ただし国民文化祭期間中は水曜日も開館)
展示替え休館のお知らせ
夏の特別展「-与論を描いた画家-池田政敏展」もおかげさまで多くの方にご来館いただき
無事に最終日を迎えることができました。ありがとうございました。
明日9日(水)~11日(金)まで展示替えと館内整理のため休館とさせていただきます。
次回は「郷土ゆかりの作家展」と題し、
郷土にゆかりのある作家たちの絵画や焼物の作品を展示いたします。
なお、カフェの営業は通常通り、パンの販売は12日(土)からとなります。
ご迷惑をお掛けいたしますが、ご了承のほどお願い申し上げます。
もっと池田作品をご覧になりたい方へ
「-与論島を描いた画家-池田政敏展」のご感想で一番多いのが
「池田政敏という画家をこの作品展で初めて知った」というお声です。
確かに,鹿児島県最南端の島に在住し,全国規模の公募展に出品されていたので,なかなか作品を目にする機会は少ない作家であるかもしれまんせん。
そこで,
「もっと池田政敏の作品を観てみたい!」おと思った方
ぜひ与論島のサザンクロスセンターへ足を運んでみてください。
館内には池田政敏作品展示室が常設されていて
当館ではご覧いただけなかった日展、白日展の入選作品や
最初期に描かれた貴重な作品まで30点ほど展示されています。
サザンクロスセンターは与論城跡にある与論島の総合博物館です。
1階から順に観て行くと,与論島の歴史や文化,自然などが分かる仕組みになっています。
最上階からは与論島を一望でき,晴れた日には沖縄本島を望むことが出来ます。
眼下には琴平神社と地主(とこぬし)神社が見えます。
池田の描いた与論島の自然や人々の営みの中で改めて作品の前に立つと
また新しい発見があるかもしれませんね。