この一品:藤田嗣治「海老」
谷山漫才
15日に開催された「谷山げいのう講座」で谷山芸能保存会による谷山漫才を見てきました。
これは谷山ことばで繰り広げられる,現代でいうコントです。
今年の演目は「恵比寿大黒」でした。
七福神の浜でばい(花見)のため,えべっさぁ(恵比寿様)とでこっさぁ(大黒様)が
酒の肴を用意するため谷山(七つ島)沖へ釣りに行く,という筋書きです。
(えべっさぁ(右)が持ち上げているのは谷山名物 一口蛸)
恵比寿様と大黒様に扮しているのは女性で,時事問題もからめた掛け合いをします。
「アベノミクス」や「今でしょ!」「お・も・て・な・し」という単語は聞き取れるのですが,その前後の掛け合いが谷山独特のことばのため,会場は爆笑の渦になっても,
残念ながら私には半分くらいしか理解できませんでした。
そもそもこの谷山漫才が生まれた経緯は,浦町(漁村)谷山で出舟,入舟,大漁祝いに唄われてきた「今度この節」を後世に残すためなのだそうです。
谷山の風習をストーリーに組み込んだ滑稽な掛け合いのお囃子として
口伝で残されてきた「今度この節」を併せ,谷山漫才となったそうです。
この辺りの浜は埋め立てられ大型商業施設が立ち並び,漁村の面影はすっかりなくなってしまいましたが,当時の谷山を知らない世代も余興の演目としてなら唄い継いでいくことができますね。
谷山漫才の演目は「恵比寿大黒」の他「桜島物語」や「とこちえ節」といったものもあるそうです。もう少し言葉の勉強をして,他の演目もぜひ見てみたいものです。
サザンげいのう講座のご案内

谷山サザンホールでは明日15日(土)
「サザンげいのう講座春まつり2014」が開催されます。
内容は谷山の芸能の実演と解説です。
演目は
谷山ふるさと祭りで復活した「伊佐智佐神社の浜下り」や
谷山漫才の「恵比寿大黒」です。
入場無料
13時30分開演(13時開場)
入場整理券は10時から配布されますが,開場時間でも十分席はあるそうです。
谷山漫才など,なかなか見る事の出来ない演目もありますので
ぜひこの機会にご覧になってはいかがでしょうか。
どんこ釉と蛇蝎釉
ただいま1階焼物展示室では「どんこ釉と蛇蝎釉の焼き物展」を開催しています。
鹿児島の方言で「どんこ」とは「ガマ蛙」のこと。
面白い名前ですが,どのような釉薬かというと…

言葉とおりガマ蛙の皮膚のように凸凹した釉薬です。
蛇蝎(だかつ)釉はというと,このような釉薬です。

これも文字通り蛇(へび)や蝎(さそり)の皮膚ようです。
この どんこ釉 も 蛇蝎釉 も手法は同じで
伸縮率の異なる釉薬を二重・三重に被せ,縮みの差異で生まれるのがこの模様です。
上に被せた釉薬の方が大きく縮み,その割れ目から下の釉薬がのぞいています。
一般的に表面が平面的に仕上がっているものを「蛇蝎」
ぼこぼことした凹凸のあるものを「どんこ」と呼んでいます。
蛇蝎釉画像の左下は大変珍しい 辰砂がピンクに発色した蛇蝎釉です。
また右下は上の釉薬が白く,割れ目から下の黒い釉薬が筋状に見えており,
これを白蛇蝎といいます。
これらの釉薬は西餅田系の元立院焼でみられ,
後に龍門司焼や長太郎焼でも作られています。
なお,美術館1階のカフェトワメゾンでは
白蛇蝎のコーヒーカップでコーヒーをいただけます。
ぜひ注文時に店長に一声かけてみて下さいね。
どんこ釉と蛇蝎釉の焼物展
水彩の世界展
展示替えにつき休館のお知らせ
指宿長太郎 禮石氏「宙(そら)」
こちらは ただ今展示中の指宿長太郎焼窯元 禮石氏の作品3点です

左の作品のタイトルは「宙(そら)」
口縁が大きく広がった花器です

接褐色に浮かぶ天目釉はまさに宇宙。
上から見ると中心の口がブラックホール
広がった口縁は渦を巻く銀河のようで,吸い込まれるほどに神秘的です。

本作品は2月17日(月)まで展示しております。






