小さな来館者

今朝、館内の掃除をしていると
何か‘小さな気配’を感じました。
なんだろう…?とさがしてみると
館内の水路に可愛いニホンアマガエルを発見!

季節ならではの思わぬ小さな来館者。
今日は1日そぉっとそぉっと歩いています。

Oliveの実

今年に入って、当館の中庭にオリーヴの木を植えました。
初春には木が傾くほどつぼみが成り
花も花粉の煙が立つほど咲きました。

そして、現在。
小さな‘実’がわずかながら確認できます。
咲いた花の量からすると、ちょっと期待値を下回りますが
完全無農薬での収穫を楽しみに大切に育てています。

カフェでご披露できる日が来るといいなぁ。

本田紘輝くんのドキュメンタリー番組

昨年の夏、
「本田紘輝命展」(平成19年7月20日〜8月10日)で
たくさんの感動を与えてくれた本田紘輝くん。

小児ガン(脳腫瘍)と闘いながら描いた作品は
観る者の胸をわし掴みにしてしまう迫力と
少年ならではの無邪気さが同居する‘Kouki World’。
その作品に虜になってしまった人がどれだけいたことでしょう。

しかし、昨年の12月
これだけ大きな感動を残した紘輝くんは
12年という駆け足で旅立ってしまいました。

その紘輝くんのドキュメンタリー番組が放送されることになりました。
これらの作品がどのような状況、環境から生み出されたのか
そして作品を生み出した紘輝くんはどのような少年だったのか。
子供がガンと闘うということはどういうことなのか。

放送日時は 5月29日木曜日 午後2時 〜
KTS鹿児島テレビです。

<FNSドキュメンタリー大賞>
負ケテタマルカ!絵とともに生きる小児がん少年の記録

ぜひご覧下さい。

故郷の風景展

ただ今当館では郷土の風景を描いた作品を展示しています。

1日に7回表情を変えるという桜島をはじめ
坊ノ津、霧島、指宿、種子島、磯 …
日頃見慣れている光景も
作家の目を通して描き出されると
新鮮で、また違った風景として眺めることができます。

新緑の季節。
お散歩がてら、ぜひ覗いてみて下さい。

桜島海中公園でサンゴをみつけよう

当館も実行委員として参加している
「国際サンゴ礁年2008鹿児島実行委員会」主催の
珊瑚観察会をお知らせいたします。

鹿児島県には、昭和45年7月に日本で初めて
海の中の国立公園である海中公園に指定された場所があります。
その1つである桜島の袴腰海岸で観察会と隣接の会場で講演会を行います。
桜島でサンゴや海の生き物を私たちと一緒に見つけてみませんか。

参加希望の方は5月18日午前九時国民宿舎レインボー桜島正面玄関で受付をしてください。
◇ 事前予約は必要ありません。
◇ 参加料は無料です。
◇ 小学生以下は保護者同伴になります。
◇ 雨天の場合は、化石探しになります。

【お問い合わせ先】  

国際サンゴ礁年2008鹿児島実行委員会
*終了しました

本田紘輝展 ギャラリートーク

本日、紘輝くんのお母さんによるギャラリートークが開催されました。
たくさんの来場者とマスコミにお越しいただき、ありがとうございました。

紘輝くんの人柄につて、作品の背景について、病気について、色々お話下さいました。

ギャラリートークの最中、紘輝くんが休憩スペースで絵を描き始めると
子供たちが次々に寄って来て、我も我もと絵を描き始めました。
紘輝くんの作品に触発されたのですね。
その時の様子です↓(ピンクのTシャツが紘輝くん)

本田紘輝 命 展

本日、本田紘輝くんの作品展【命展】が始まりました。

紘輝くんは8歳の時から小児ガン(脳腫瘍)との闘病を余儀なくされ、
抗ガン剤の激しい副作用に苦しみながら一筆一筆思いを塗りこむようにして描いた作品が
平成17年、応募総数3149点の鹿児島CGコンテストにおいてグランプリに輝きました。

画用紙にポスカで描かれている作品は、どれも想像力とエネルギーに溢れています。
(ポスカで描いているのは、病院のクリーンルームで使用できる画材が限られているため)

現在も療養生活を送りながら創作を続けています。
いたずら好きで、茶目っ気たっぷり、でも ちょっとシニカルな紘輝くんの
命を紡ぐ作品をぜひご覧下さい。

7月24日は午後2時から、紘輝くんのお母さんによるギャラリートークも開催されます。


会 期:平成19年7月20日(金)8月10日(金)
会 場:三宅美術館2階絵画展示室
入館料:無料
時 間:9:00〜16:30
休館日:水曜日

パーントゥとは

前畑氏の近年の作品テーマであるパーントゥですが、
パーントゥとは何なのか、ちょっとご紹介いたします。

「パーントゥ」とは沖縄県宮古島の野尻と言う地区で行われている厄除けの祭り
パーントゥプナカに登場する3体の仮面神のことです。方言で「パーントゥ」とは
異様な形相をしたもの、お化け、鬼神、妖怪と言う意味があり、「プナカ」とは
祭祀という意味があるそうです。
このパーントゥ神は全身にシイノキカズラ(つる草)を巻き付け、その上から悪臭
のする泥を塗り、頭にはマータと呼ばれる草葉を結んだ厄除けをさしています。
手には仮面と杖を持っています。そして、人々に泥を塗り付けて、害厄を追い払い、
無病息災もたらしてくれるのです。
               参考文献:「島尻のパーントゥ調査報告書」
                     平良市教育委員会発行(昭和60年3月)

パーントゥには男性が扮するきまりとなっていますが、前畑氏の作品は祭りの儀礼を
行う神女とイメージを重ね合わせ女性がパーントゥに扮しています。

「前畑省三展つながる絆」 後期ギャラリートーク

本日は午後2時から前畑氏による後期のギャラリートークが開催されました。
前回に引き続き、たくさんの方々にお越しいただき、ありがとうございました。

今回のテーマは「前畑省三の画歴をたどる」。
前期の地層シリーズでお若い頃のお話をたくさんして下さったので
今回は主にパリのお話と独立美術協会の師である海老原喜之助と中間冊夫とのエピソード
そして、文部科学省から補助金を頂いて1年かけて自ら現地で調査をされた
沖縄県の民俗儀礼パーントゥの話をして下さいました。

前畑氏は南日本美術展でパリ賞を受賞され、その副賞としてパリのモンパルナスにある
アカデミー・ド・ラ・グランド・ショミエールに1年留学されました。
ここはモディリアニやジャコメッティも通い、
前畑氏と同じ鹿児島出身の画家 黒田清輝や和田英作も
この学校でラファエル・コランの指導を受けていました。

パリの空気がとても肌に合ったそうで
以来、長期休暇がとれるたびにパリへ出向き、
パリの街や人々を描き続けていらっしゃいます。

モンパルナスのヴァヴァンのカフェでくつろぐ前畑氏。
全く違和感ありませんね。