「新・収蔵品展」開催のお知らせ

新・収蔵品展ポスター

〈名 称〉 新・収蔵品展
〈会 期〉 2023年3月23日(木)~6月25日(日)
〈観覧料〉 一般500円、高校生300円、小・中学生200円、70歳以上100円
〈概 要〉
2005年のリニューアルオープン以降、当館ゆかりの方々からの寄贈・寄託により魅力あふれる作品が所蔵作品に仲間入りしてきました。本展では過去10年間に寄贈・寄託された作品から未展示の作品を中心に展示いたします。
ニューフェイスたちの個性を楽しみながらご覧ください。
作品リストはこちら

祝・米寿!

本日2月27日、前畑省三先生が米寿を迎えられました!
(満87歳・数えの88歳!)
米寿記念展「旅の記憶」の会場で、
本日も来館者と旅の話に花が咲いています。
後半に備えて3週間のリチャージ完了の前畑先生、
本日は15:30頃まで在館です。

会期も残すところ、あと2週間。
先生の作品を見ていると、春の陽気にも誘われて旅に出たくなりますよ。

前畑省三先生 在館日時のお知らせ

2月はゆっくり過ごされていた前畑省三先生。
本日からご都合のつく時は在館の予定です。
本日は15:30頃まで。
週末は26日(日曜日)と27日(月曜日)は
11:00~15:30に在館の予定です。
来館者との語らいを楽しみにしていらっしゃいますので、
ご来館の際は気軽にお声をかけてみてくださいね。

撮影可「モンサンミッシェル」

この度「旅の記憶」展のメインイメージとしてポスター・チラシに採用した
「モンサンミッシェル」は、展示室入口に展示しています。
こちらの作品は「撮影📷可」となっておりますので、
ご来場の際はぜひ一緒に記念撮影をどうぞ。

(展示室内の作品は、撮影不可となっております)

「旅の記憶」図録販売

前畑省三 米寿記念展「旅の記憶」の図録は受付にて販売しております。
郵送でもご購入いただけますので、
ご希望の方は以下のいずれかの方法でご連絡ください。

【図録購入連絡先】
 TEL:099-266-0066  
 Fax:099-266-0086
 メール:mail@miyake-art.com

【代金】
 図録 1冊2,000円
 送料 1~5冊 370円(レターパックライト)
    5冊以上 520円(レターパックプラス)

前畑先生 在館日時

前畑省三先生の在館日時は
日曜日10:00~
月曜日10:00~
午後は15:00頃までのご予定です。
久しぶりに先生にお目にかかりたい方は、
ぜひ上記の時間帯にお越しください。

2月6日以降の在館は未定となっております。
今後の在館予定は随時ホームページのトップページでお知らせいたします。

「旅の記憶」展始まりました

前畑省三 米寿記念展「旅の記憶」始まりました。
初日の本日は前畑省三先生も在館しております。
少し風が強いようですが、皆様お気をつけていらしてください。

展示室入口に展示している「モンサンミッシェル」は、
本展のメインイメージとしてポスターにも採用した作品です。
本点は撮影可となっていますので、ぜひ記念に一緒に写ってみてください。

「旅の記憶」展準備中

2013年1月7日(土)から開催の
前畑省三米寿記念展「旅の記憶」を鋭意準備中です。
本日は会場で上映予定の前畑省三インタビュー動画を撮影しました。
貴重なお話をユーモアを交えたくさんお聞きすることができましたので
ご来場の際は、ぜひ動画もご覧くださいね。

前畑省三米寿記念展「旅の記憶」 開催のお知らせ

「旅の記憶」展リーフレット

 独立美術協会会員の画家として、また美術教員として70年近く鹿児島の美術界に携わってきた前畑省三の足跡は、鹿児島の近代美術界の軌跡でもあります。
 その長きにわたる画業において、前畑はスケッチブックにペンを走らせることを習慣とし、世界・国内各地の旅先の風景や日常風景を描いてきました。
 本展では未発表の膨大なスケッチブックから約135点を展示いたします。米寿を迎える節目の年に、画家の「旅の記憶」 を共に辿ってみませんか。

会 期 | 2023年1月7日(土)~2023年3月12日(日) ※水曜日休館
会 場 | 三宅美術館2階絵画展示室
入館料 | 一般500円、70歳以上・障害者手帳保持者100円、大学生以下無料
主 催 | 一般財団法人三宅美術館
協 力 | 『令和4年度 新たな日常での文化芸術活動支援事業(鹿児島県)』

海老原喜之助と馬との関わり (「馬と一緒」vol.2) 

 「馬と一緒展」では、馬をモチーフとした計21点の絵画作品を展示しています。このように馬の絵が一堂に並ぶ展覧会は県内では珍しく思われるかもしれませんが、全国レベルでは毎年行われており、ファンの多い展覧会テーマであるようです。

 近年では坂本繫二郎や神田日勝(NHK 連続テレビ小説「なつぞら」の登場人物、「山田天陽」のモデルとなった人物)による馬モチーフ作品の展覧会が開催されています。これらの画家の外にも東山魁夷、加山又造〈日本画〉、猪熊弦一郎、山口薫〈洋画家〉など馬を盛んに描いた画家は数多く、日本の多くの画家に愛されてきたモチーフであることを物語っています。当館を代表する収蔵画家・海老原喜之助もその一人であり、馬を題材とした多くの傑作を残しました。

 海老原の生家は鹿児島市住吉町で海産物問屋を営んでおり、周辺では荷馬車が忙しく往来していたことから馬への愛着が育まれたようです。幼少期には腹の下をくぐる、尻尾の毛を抜いた後トンボをくくって遊ぶなど、少々危険な遊びにも興じていました。また一人で馬に乗ることもできたそうです。

 馬は単に親しい存在のみならず、海老原の運命を決定づけた存在でもありました。4歳のころ海老原は自宅先で荷馬車馬にひかれ、左足先に変形が残る大怪我を負いました。この怪我が原因で熊本陸軍幼年学校の入学試験に不合格となり、軍人志望から画家志望へと進路を転換することになりました。海老原を画家への道に誘ったのも、また馬だったのです。

 重い怪我を負ったにも関わらず、海老原は生涯を通じて馬に格別の愛着を抱いていました。特に荷馬車馬のような日本在来種の馬が好きだったようで、対談等でたびたびその魅力を語っています。戦後身の回りで馬を見る機会が減ってからは、テレビの西部劇に登場する馬も熱心に見ていたようです。また、馬にまつわる歴史・民俗・美術について博識で、同じく馬好きで有名な坂本繫二郎とは、午年に新聞社の依頼で馬談義の対談を行っています(熊本日日新聞昭和29年1月1日付記事)。紙面をみると、海老原が鹿児島の馬の歴史について詳しかったことがよく分かります。

 特別な存在でもある馬を、海老原は様々な思いを込めて描いてきました。次回は海老原作品における馬の役割について紹介します。 

展示風景