所蔵品展 展示作品のご案内

所蔵品展「四季の使者―画家をとらえた草花たち―」および「花に彩られたやきもの」、海老原喜之助コーナーにて下記の作品を展示中です。

※海老原喜之助「雪景」「男の顔」「スケート」は、現在展示しておりません。

小企画展「こどもへの眼差し」

謹んで新年のお慶びを申し上げます。
本年がみなさまにとってより善き年でありますようお祈りいたします。

さて、現在開催中の企画展のご案内です。

展示作家:上橋薫、海老原喜之助、小田和典、大津英敏、芝田米三、中間冊夫、

     森長武雄、森芳雄、矢澤一翠、山田文子(敬称略)

期間:2021年1月7日(木)〜3月23日(火)
休館日:毎週水曜日

「こども」にまつわる絵画・陶芸作品を、所蔵作品からピックアップした企画展です。
同じ題材でも、作家の個性によってこどもは様々な表情や雰囲気をみせています。
日常に垣間見える小さな幸せを、こどもの姿を通して感じてください。

この一品:中間冊夫「形A」

2015年11月5日付の朝日新聞「この一品」に
開催中の「郷土ゆかりの作家展」から中間冊夫の『形A』をご紹介させていただきました。

掲載承諾書番号A15-1652

掲載承諾書番号A15-1652

チラシにも使用している作品です。
国文祭期間中は休まず開館しておりますので、ぜひ会場でご覧下さい。

MBCラジオ

ポニー号・・・鹿児島にお住まいの方なら良くご存じですね。MBCラジオの中継車です。本日は、MBCラジオの「たけまる商店営業中!」の放送の中で当館のご紹介をしていただきました。生放送中に当館でのインタビューを中継するためにポニー号がやってきたのです。

生放送・・・中継・・・インタビュー・・・何人かのスタッフさんが、たくさんの機材を持ってさぞや賑やかにお見えになるのでは、と緊張しながらお待ちしていましたら、素敵な笑顔の女性がお二人!インタビュー担当と中継担当に分かれて、てきぱきと準備をなさり、あっと言う間に無事インタビューも終えました。県内各地をポニー号を運転しながら移動し、取材をして中継で番組につなぐ、その一連のお仕事を女性二人のペアでなさっているんですね。パワフルだなぁ、と感心しました!

インタビューしてくださった福留さんと。ご来館いただきありがとうございました。

「赤、青、黒」展

朝夕とすっかり涼しくなり、空もどんよりとした今日この頃。
あの肌を刺すような日差しは、あっという間にいなくなってしまいました。
季節は移ろいで、いよいよ芸術の秋。
当館の秋の企画は、色をテーマに作品を展示してみました。

‘色’には私たちが無意識に抱くイメージを持っています。
「赤」は情熱、生命。
「青」は爽やか、冷静。
「黒」は孤独、重厚などです。
今回の企画では、赤、青、黒それぞれが作品構成の大部分を占めている作品を選んで展示しています。
中間冊夫は人物を「赤」と「黒」で描き分けました。
また前畑省三の桜島は「赤」で描かれたもの、「青」で描かれたものがあります。
モチーフが同じでも色を変えることによって、作家たちはそれぞれどのようなメッセージを伝えようとしているのでしょうか・・・。

◇展示作品◇
中間冊夫「赤い人物」「黒い人物」 前畑省三「青い桜島」「赤い桜島」
海老原喜之助 (エビハラブルーシリーズ)
「雪中行軍」「スケート」「雪景」「皎月」他

 

『海老原喜之助・中間冊夫の素描展』

三宅美術館収蔵作品の中から海老原喜之助・中間冊夫の素描を一堂に展示しています。

戦後の混乱した社会の中で新たな創造の原点を模索して、憑かれたようにデッサンを繰り返す日々を送った海老原喜之助。

何度もデッサンを繰り返すことで自分のイメージを形象化し、その追求されたデッサンを元に構図を深く探求した中間冊夫

二人の繊細さと力強さを併せもつ描線の美しさと、個性溢れる筆致をご鑑賞ください。

■会場:2階絵画展示室
■期間:平成22年1月4日(月)〜3月28日(日)
■開館:10時〜16時半(休館日:水曜)
■入館料:一般300円、小中学生・70歳以上100円

中間荘介氏インタビュー

先日、最終日を迎えました「中間冊夫展」。
東京在住の息子さん(中間荘介さん)が、ご家族とご来館くださいました。
ご多忙の中、遠方までありがたい限りです。

荘介氏が鹿児島に滞在中、中間冊夫先生と
中間冊夫夫人で同じく独立の女流画家 佐川敏子先生のお話を
沢山うかがうことができました。
南日本新聞の夕刊にも掲載されましたが、
当館でうかがったお話も少しご紹介させていただきます。

●荘介さんは生まれも育ちも東京でいらっしゃますが、来鹿は何年振りの何度目ですか?

確か、鹿児島は21年ぶりの3度目になると思います。 
  父の生前、父に黙って自分のルーツである加世田1人で訪れました。
  しかし、何のリサーチもせず来てしまったので親戚などに会うこともできませんでした。
  その後、三宅美術館の開館イベント(昭和62年)の際来鹿したのが2度目で、
  今回はその時以来です。

●荘介さんは設計のお仕事をされていらして、赤坂のTBS社屋も設計されたのですよね。
九州で設計されたものはありますか?

はい、鹿児島の市庁舎東館や福岡NHK、荒尾の市民会館、福岡市庁舎などです。

●中間冊夫先生の奥様は同じ独立美術協会の佐川敏子さんですが、
ご両親共に画家という家庭環境はいかがでしたか?

とにかく「絵描き=貧乏」という印象しかなく、
  絵描きにはなりたくないと思っていました。
  だから親から絵を習ったことはありませんでしたが、
  なぜか子供の頃から絵は上手かったので
  デザインにからむ仕事のベースはあったと思います。
  小学生の頃からブラックが好きだったので黒い縁を取って描くくせがあり、先生に
  「対象物には黒い縁はない。光の反射の違いで稜線が浮かび上がっているんだ。」
  と注意をされたことがありました。
  その時父は「そんなこという先生の言うことを聞く必要はない」と言い、
  自由に見よう見まねで描かせてもらっていました。  

●アトリエでの中間先生はどのような様子でしたか?

いつも3〜4点の絵画を同時進行させていました。
  少し離れたところからタバコをくゆらせて、キャンバスをじーっと見つめては
  気になる箇所に手を加えていました。
  アトリエでは傍らにいつも焼酎の一升瓶をおいて、
  コップに並々とついで飲んでいましたね。

●空襲で永福町のアトリエが全焼とのことですが、
それまでの作品は焼けてしまたのでしょうか?
内蒙古、新彊、台湾へスケッチ旅行へ行かれた時の作品は
どのような作品だったか覚えていますか?

空襲で焼けてしまったので、私も戦前の作品は1点しか知りません。
   それもかなり傷みが激しかったので、武蔵野美術大学に依頼して、
   きれいに修復していただきました。
   内蒙古、新彊の作品は私も見たことがないので、
   どのような作品だったのか見てみたかったですね。

●中間先生は寡黙な方と伺っていますが、家庭でも寡黙な父親でしたか?

寡黙でした。お酒が入っても人柄が変わることは無く、やはり無口でした。
  そんな父も母が亡くなった時は、男がここまで泣くのかと思うほど泣いていました。

●中間先生らしいエピソードなどありましたら教えて下さい。

‘ポストの話’という逸話がありまして。
  ある日、自宅のポストに誤配送の郵便物が入っていたそうです。
  母がタバコを買いに出かける父に「途中の郵便ポストにこれを投函してきて」と
  誤配送の郵便物を渡したそうです。
  その日の夕方、自宅のポストを覗くと、また同じ誤配送の郵便物が…
  父は「ポストに投函してきて」と言われ、
  そのまま自宅のポストに投函して出かけたそうです…。

●佐川先生についておうかがいしてもいいですか?

母は体が弱く、ありとあらゆる病気をしました。
  あの時代に大学を出て、独立美術協会の女流画家第1号で
  父の先輩画家でもありましたが、
  家庭では夫を立てていました。いつも和装でした。

●ありがとうございました。

中間冊夫作品(左)荘介氏(中)佐川敏子作品(右)

中間冊夫展 後期はじまりました

「‐生誕100年記念‐ 中間冊夫展」の後半が始まりました。
前半は人体表現を追及した大作を19点展示しましたが
後半は人体に限らず、中間冊夫には珍しい静物画や風景画を36点展示しています。
中でも旧加世田市の小湊の松林を描いた未完の作品は、今回が初の公開となります。

その作品の隣には
中間冊夫夫人で、同じく独立美術協会で活躍された女流画家
佐川敏子さんの作品も展示しています。
公私共に中間冊夫を支え、よきパートナーであった佐川敏子さんの作品は「夏みかん」。
無骨な中間冊夫を温かい眼差しで見つめている様子が伺える、そんな作品です。

さて、前回もご案内しましたが、
鹿児島市立美術館においても11月6日から中間冊夫展が開催されます。
先日、担当の先生とお会いして展示作品などをうかがうと、
当館とリンクする作品がいくつもありました。

《形B》市立美術館蔵
《形A》当館蔵

沖縄の亀甲墓と風景を描いた《荒地》市立美術館蔵
沖縄の亀甲墓と今帰仁城への風景を描いた《道》当館蔵

デッサン《服をぬぐ女》市立美術館蔵
油彩(前半に展示)《脱衣》当館蔵

などなど、市立美術館の開催も待ち遠しいです。
日本のフォービズムの画家、中間冊夫。
現在鹿児島市立美術館で開催中のフォービズムを代表する画家ヴラマンクの特別展をご覧になってからお越し頂くと、
もっと面白い発見があるかもしれませんよ!

「絵は売るために描くのではない」

本年は南さつま市(旧加世田市)出身の画家・中間冊夫氏の生誕100年にあたります。
これを記念して、当館では【 ‐生誕100年記念‐ 中間冊夫展 】を開催いたします。

第1回独立展から出品し続け、独立美術協会会員として
故郷鹿児島の画壇や後進の指導にも力を尽くされました。
戦後、生活が苦しい最中でさえ‘売る絵’を描くことはなかった中間冊夫。
その画家としての信念と、生涯をかけて取り組んだ人体表現の結晶の中間イズムを
この度、会期を前後半に分け、じっくりとご紹介致します。

前半: 9月11日(木)〜10月27日(月)
後半:10月30日(木)〜12月16日(火)