4月の開館日程

明日4月1日から
絵画企画「美術と文学の対話 ~色彩の詩 言葉の詩~」展
焼物企画「椋鳩十ゆかりの窯元」展
が始まります。
美術館前の桜も見頃を迎えていますので
ぜひ桜の美しい時期に足をお運び下さい。

本日の御衣黄桜(3月31日)

肌寒い日が続いておりますが
あちらこちらで桜が咲き誇り出歩くのが楽しいですね。
当館前のソメイヨシノは満開を迎えています。
そして、ソメイヨシノの後に咲く御衣黄桜(ぎょいこうさくら)も着々と蕾が膨らみ始めています。
もう少しで咲きそうな蕾もありますよ。
こちらで随時開花の様子をお伝えしていきますね。

椋鳩十ゆかりの窯元

作家 (むく)(はと)(じゅう)は著書『薩摩伝統工人伝』で薩摩焼の名工たちの生き方に光を当てたほか、「土楽会」を通じて陶工たちと広く交流し、薩摩の焼物を愛用するなど薩摩焼とゆかりの深いことで知られます。
椋鳩十の誕生120年の節目にあわせ、ゆかりの窯元の作品を展示します。

「土楽会」とは
昭和29年に ‘陶器を語る会’ として結成された。
メンバーは椋鳩十をはじめ、
指宿長太郎(長太郎焼 二代長太郎 正夫)
寺尾作次郎(鹿児島県工業試験場窯業部長・陶芸家)
川原光(龍門司焼陶工)、野村教授(鹿児島大学)など8名
陶器について語り合うだけでなく、二代長太郎自作の器に盛られた旬の料理を楽しみ、指宿長太郎焼窯元そばの殿様湯につかるなど、交流の場でもありました。

坂田燦の版画を1点追加展示しました

残すところあと1週間となりました
「素描と版画展」

会期わずかですが、坂田燦の版画「おくのほそ道」シリーズを1点展示替えで追加いたしました。
坂田燦の代表作でもあり画集の表紙にも採用されている「平泉の中尊寺」(1991年作)です。

 五月雨の降りのこしてや光堂

降りしきる五月雨も、栄華を秘めて輝く光堂だけは雨も降り残しておいたのだろうか。まわりの建物は朽ちくずれているのに、光堂だけは華やかな昔の姿で燦然と輝いている。(坂田燦)

現在の光堂の風景をそのまま作品にしたのでなく、松尾芭蕉が訪れた当時の佇まいに思いを馳せながら構図を取っています。
力強くも、なぜか懐かしい気持ちになる作品です。

「美術と文学の対話 ~色彩の詩 言葉の詩~」展

○概要
 文学作品はしばしば芸術家にとって重要なモチーフとなり、また美術作品や芸術家自身が文学作品の中で重要な役割を担うなど、美術と文学は互いにインスピレーションを与え親密な関係にあることから「姉妹芸術」と称されています。
 「美術と文学の対話 ~色彩の詩 言葉の詩~」展では鳥海青児、長尾淘太ら文学との関わりが深い画家、また曽宮一念、森長武雄などエッセイや詩作にも秀でた画家の作品を、収蔵コレクションの中から文学にまつわるエピソードとともに紹介いたします。
 絵画、あるいは文章に通底する画家の美意識を感じていただければ幸いです。

○展示作家
上橋薫、大津英敏、曽宮一念、谷口午二、鳥海青児、長尾淘太、藤田謹三、藤田嗣治、椋鳩十、森長武雄、山田文子

○作品一覧(PDF)

会 期 | 2025年4月1日(火)~6月29日(日)
休館日 | 水曜日
入館料 | 一般500円、高校生300円、小・中学生200円、70歳以上100円

べっ甲とは

べっ甲手柑子口花瓶(平佐焼)

現在開催中の「平佐のべっ甲と盃台」展では、平佐焼の「べっ甲釉」が施された作品を9点展示しています。

べっ甲釉とは「べっ甲」に模した釉薬のことですが、みなさん、この「べっ甲」ってご存じでしょうか?

昭和の時代までは眼鏡のフレームや櫛などに使われている身近な素材でした。

この「べっ甲」とは、海亀の一種である「タイマイ」の甲羅や爪などが素材となっています。
昔はタイマイのはく製を飾っているお宅などありましたので、見たことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

焼き物のべっ甲釉がべっ甲とどれだけ似ているか、ぜひ実物を見に来てください。

※現在タイマイは乱獲による絶滅危惧種となり、ワシントン条約でべっ甲は取引が制限されています。

当館最寄り駅(JR谷山駅)からのご案内

当館館の最寄り駅〈JR指宿枕崎線谷山駅〉からの徒歩でのルートをご案内します。

JR指宿枕崎線谷山駅の改札口を出たら左へ進みます。

信号を渡らず右へ進んでください。

駅舎に沿って進んで下さい。

高架橋に沿って進みます。

最初の横断歩道を渡って、さらに高架橋下の遊歩道を進みます。
横断歩道には信号がありませんのでお気を付け下さい。

すぐに左側の電柱に「三宅美術館」の看板と「三宅病院」が見えてきますので、左折して下さい。

目の前の三叉路に再び「三宅美術館」の看板が見えてきますので
右に進んでください。

左に見えるのが「三宅美術館」です。
ここまで徒歩で5~6分です。

美術館の入口は隣りの特別養護老人ホーム側にあり少しわかりづらいですが、お間違えのないようお越し下さい。。