坂田燦の版画を1点追加展示しました

残すところあと1週間となりました
「素描と版画展」

会期わずかですが、坂田燦の版画「おくのほそ道」シリーズを1点展示替えで追加いたしました。
坂田燦の代表作でもあり画集の表紙にも採用されている「平泉の中尊寺」(1991年作)です。

 五月雨の降りのこしてや光堂

降りしきる五月雨も、栄華を秘めて輝く光堂だけは雨も降り残しておいたのだろうか。まわりの建物は朽ちくずれているのに、光堂だけは華やかな昔の姿で燦然と輝いている。(坂田燦)

現在の光堂の風景をそのまま作品にしたのでなく、松尾芭蕉が訪れた当時の佇まいに思いを馳せながら構図を取っています。
力強くも、なぜか懐かしい気持ちになる作品です。

「美術と文学の対話 ~色彩の詩 言葉の詩~」展

○概要
 文学作品はしばしば芸術家にとって重要なモチーフとなり、また美術作品や芸術家自身が文学作品の中で重要な役割を担うなど、美術と文学は互いにインスピレーションを与え親密な関係にあることから「姉妹芸術」と称されています。
 「美術と文学の対話 ~色彩の詩 言葉の詩~」展では鳥海青児、長尾淘太ら文学との関わりが深い画家、また曽宮一念、森長武雄などエッセイや詩作にも秀でた画家の作品を、収蔵コレクションの中から文学にまつわるエピソードとともに紹介いたします。
 絵画、あるいは文章に通底する画家の美意識を感じていただければ幸いです。

○展示作家
上橋薫、大津英敏、曽宮一念、谷口午二、鳥海青児、長尾淘太、藤田謹三、藤田嗣治、椋鳩十、森長武雄、山田文子

○作品一覧(PDF)

会 期 | 2025年4月1日(火)~6月29日(日)
休館日 | 水曜日
入館料 | 一般500円、高校生300円、小・中学生200円、70歳以上100円