焼物展示室企画展:「龍の焼き物」展

龍の焼き物展

1階焼き物展示室では、今年の干支にちなんで「龍」が施された焼き物を7点展示してみました。

雲龍文花瓶(三代長太郎流石氏)
貼付龍文壷(琉球焼)
壺屋雲龍文急須(琉球焼)
無地龍文香炉(白薩摩)
無地龍巻花生一対(白薩摩)
染付龍文双耳花瓶(平佐焼)
※苗代川焼のコーナーに黒釉貼付龍文半胴甕を展示ししています。


焼物展示室企画展:「龍の焼き物」展
開催日時:平成24年4月2日(月)〜7月8日(日)

浦島太郎像

「描かれた鹿児島の名所」展では、
絵画の他に鹿児島の名所にちなんだ焼き物も数点展示をしています。
その中の1点が美山の沈壽官窯で焼かれた白薩摩の『錦手浦島太郎像』です。(高さ25)

なぜ、浦島太郎が鹿児島の名所と関係があるのかというと…
実は、砂蒸し温泉で有名な指宿の南端 長崎鼻には浦島太郎伝説があるのです。
長崎鼻には竜宮神社もあり、その目の前の浜には今でも海ガメが産卵に来るそうです。
浦島太郎はその浜辺から竜宮(琉球という説あり)へ向かったそうです。
ちなみに、沈壽官窯は乙姫様を所蔵していらっしゃるそうで

いつの日か再会できるといいですね。
心なしか、浦島太郎の仕草が乙姫様を探しているような…

浦島太郎像

焼物展示室企画展:「能野焼の窯印」展

能野焼きの窯印

 

ただ今、1階焼き物展示室では、ミニ企画展として「能野焼きの窯印」展を開催しています。

「能野焼き」は「よきのやき」と読みます。
種子島の上能野で焼かれていた焼き物で、残念ながら現在は廃窯となっています。
開窯はいつ頃なのか定かではありませんが、
苗代川系(伊集院美山)の陶工が渡って焼き始めたともいわれています。

作られた作品は日用品で、花瓶、塩壷、すり鉢、徳利、蒸し器、しびん、甕など様々です。
種子島の土は鉄分が多いそうで、能野焼は茶褐色、または暗褐色をしていて重厚感があり、
質実剛健といった感じです。
これらの花瓶や徳利、壷などの肩の部分に◎や+など刻印が「窯刻」です。
製品を焼くときに共同で窯を使用するので、
どの工房、またはどの作者のものであるか区別するための目印としてつけられてます。

 

 

 

 

 

 

 

 

このミニ企画展では、能野焼に施された様々な窯印をご紹介しています。
能野焼きは形がいびつだったり(土質が原因でもあるらしいですが)、
手書きで描き直した窯印だったり、それでも良しとする大らかさがいいですね。
人々の日常に寄り添ってきた焼き物たちを眺めながら
当時の生活や陶工たちに思いを馳せていると時間が経つのを忘れてしまいます。

焼物展示室企画展:「能野焼の窯印」展
開催日時:平成23年4月2日(土)〜12月24日(土)

平佐焼展

ただ今 当館1階焼物展室では 【 平佐焼展 】(ひらさやき)を開催しております。
 
平佐焼とは現在の薩摩川内市に当たる平佐郷で 
領主 北郷(ほんごう)家の
加護のもと開かれた磁器窯です。
北郷家の御用窯として肥前有田窯から陶工を招き
肥前風の染付けや赤絵が作られました。

展示作品数29点のうち19点は
リニューアル以来 初めて展示する作品です。
この機会にぜひご覧下さい。

山口長男のやきもの展

1階焼き物展示室と2階の絵画展示室の一部で
「山口長男のやきもの展」を開催しております。

山口長男は油彩画家で、幾何学的な形や点、線で極端に単純化された
画面構成の抽象画で有名ですが、焼き物の絵付けもしていました。

こうして茶碗や水指しの白い肌に、ポツンと置かれた呉須の点をみていると
前衛的な作家の作品ながら日本古来の侘び寂びを感じます。

「海」と題された油彩画も併せて展示しておりますので
焼き物の絵付けと一緒にお楽しみください。

「笑う魚たち」

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1階焼物展示室では,昨年12月に逝去した沖縄県の陶芸家で人間国宝の
金城次郎の作品を展示しています。
表情豊かな魚たちが描かれた作品をゆっくりとご覧ください。

<会期>:平成17年7月1日(金)~8月30日(火)