「祈りの風景」展

琉球の祭祀儀礼の様子、教会や聖地などの神聖な空間を題材とした作品、あるいは作家自身の祈願が込められた作品など,「祈り」にまつわる絵画・陶芸作品を約30点展示いたします。
■展示作家
初代有山長太郎、海老原喜之助、上石田哲夫、金森良泰、児玉光仙、小寺健吉、長尾淘太、
前畑省三、森芳雄、水田舜人、矢澤一翠


会 期 | 2023年9月30日(土)~12月24日(日)
休館日 | 水曜日、10/26(木)
入館料 | 一般500円、高校生300円、小・中学生200円、70歳以上100円

パーントゥとは

前畑氏の近年の作品テーマであるパーントゥですが、
パーントゥとは何なのか、ちょっとご紹介いたします。

「パーントゥ」とは沖縄県宮古島の野尻と言う地区で行われている厄除けの祭り
パーントゥプナカに登場する3体の仮面神のことです。方言で「パーントゥ」とは
異様な形相をしたもの、お化け、鬼神、妖怪と言う意味があり、「プナカ」とは
祭祀という意味があるそうです。
このパーントゥ神は全身にシイノキカズラ(つる草)を巻き付け、その上から悪臭
のする泥を塗り、頭にはマータと呼ばれる草葉を結んだ厄除けをさしています。
手には仮面と杖を持っています。そして、人々に泥を塗り付けて、害厄を追い払い、
無病息災もたらしてくれるのです。
               参考文献:「島尻のパーントゥ調査報告書」
                     平良市教育委員会発行(昭和60年3月)

パーントゥには男性が扮するきまりとなっていますが、前畑氏の作品は祭りの儀礼を
行う神女とイメージを重ね合わせ女性がパーントゥに扮しています。