「開窯120年長太郎焼展」からご紹介する長太郎焼の「この一品」は今回が最終回となります。
最後は指宿長太郎焼窯元より、次世代の長太郎焼を担う二人の若手作家 有山勝英(かつひで)氏と有山史洋(ふみひろ)氏の作品をご紹介します。
左から有山勝英氏、有山史洋氏、有山禮石氏(指宿長太郎焼窯元窯主)
2019年10月10日付 掲載承諾番号「19-3966」(朝日新聞に無断の転写は禁じられています)
「薩摩伝統工人伝」で阿多張りキセルの職人として紹介されている中村保のキセルを紹介させていただきました。
中村保は、明治31年、奈良県の警察署長をしていた父のひとり息子として生まれました。
幼少から阿多の祖父母にあずけられ、中学を卒業後キセル職人に弟子入りしました。
子供の頃は手に負えないやんちゃ坊主だったようですが、職人の世界に入ってからは怒ったことがなく、阿多で「保つどん」というと、人の良い人の代名詞になっていたそうです。
また、字や絵もうまく、他の職人のキセルに書く字は全て保が担っていたと言われています。
阿多張りキセルは、丈夫でヤニが溜まらず手入れがしやすいので、女性も好んで使用していたようです。
天璋院篤姫付きの御年寄幾島も阿多張りキセルを愛用していたことでも有名です。
画像:朝日新聞 平成30年2月15日付 第2鹿児島面 「この一品」
掲載承諾書番号:18-0093 (本記事は朝日新聞社に無断で転載することはできません)
こちらは、長太郎焼の西郷隆盛像です。
陶器でできた陶像で、画像では分かりづらいですが、高さは105cmと幼児ほどの大きさです。
(長太郎窯二代長太郎雅夫作、鹿児島市立喜入小学校蔵、
「皇紀二千六百年/二代長太郎雅夫作/歳四十壱」銘)
本作品については、2月8日付けの朝日新聞「この一品」で紹介させていただきました。
画像:朝日新聞 平成30年2月8日付 第2鹿児島面 「この一品」
掲載承諾書番号:18-0093 (本記事は朝日新聞社に無断で転載することはできません)
城山の西郷隆盛像と一見似ていますが、城山の方は左足を前に、こちらは右足を前に出しています。また、後ろ姿など、よく観察すると細部は異なる箇所が多くあります。
ちなみに、城山の西郷隆盛像の作者である彫刻家 安藤照の誕生の地は
現在「西郷どん大河ドラマ館」のあるところです。
「薩摩伝統工人伝」で『鹿児島では押しも押されない表具師』と紹介されている田代常吉の孫にあたり、田代表具店三代目の田代和雄氏による、掛け軸の「裏打ち」と「切り継ぎ」の実演
を開催いたしましたが、(詳細はこちら☆)、その田代和雄氏が経師(屏風や襖を表装する職人、作家)として制作したミニ屏風をご紹介させていただきました。
画像:朝日新聞 平成30年2月1日付 第2鹿児島面 「この一品」
掲載承諾書番号:18-0093 (本記事は朝日新聞社に無断で転載することはできません)
本作品は、「薩摩伝統工人伝」で紹介されている龍門司焼の陶工 芳次(ほうじ)作の香炉です。1919年の島津義弘公没後300年記念に制作されました。来年は2019年。義弘公没後400年になります。
本作品は朝日新聞の「この一品」でも紹介させていただきました。
今週末の1月27日(土曜日)は、芳次の孫にあたる、龍門司焼次郎太窯の川原輝夫氏によるギャラリートークを開催いたします。
ぜひ足をお運びください。
〈ギャラリートーク〉
時 間:午後2時から
参加費:入館料のみ
予 約:不要
画像:朝日新聞 平成30年1月25日付 第2鹿児島面 「この一品」
掲載承諾書番号:18-0093 (本記事は朝日新聞社に無断で転載することはできません)
朝日新聞の「この一品」で、開催中の「椋鳩十と薩摩伝統工人たち」から、
十二代沈壽官作の「錦手四君子図蓋透彫角型香炉」(沈家伝世品収蔵庫蔵)をご紹介させていただきました。
展示室では他に十二代が得意としていた捻りものを2点、
十三代から当代(十五代)の作品を展示しています。
2月17日(土曜日)は十五代沈壽官氏によるギャラリートークも開催いたしますので、
ぜひ足をお運びください。
〈ギャラリートーク〉
時 間:午後2時から
参加費:入館料のみ
予 約:不要
画像:朝日新聞 平成30年1月18日付 第2鹿児島面 「この一品」
掲載承諾書番号:18-0093 (本記事は朝日新聞社に無断で転載することはできません)
2015年12月3日付の朝日新聞「この一品」に
当館で開催中の「郷土ゆかりの作家展」から
福田啓人の『0-10』をご紹介させていただきました。
記事をご覧になって早速『0-10』を触りに足を運んでくださった方々,
見て,触って,覗いてみたご感想は様々でした。
2015年11月26日付の朝日新聞「この一品」に
当館で開催中の「郷土ゆかりの作家展」から
二代長太郎 正夫の『黒千代香』をご紹介させていただきました。