本日より「寺尾作次郎展」を開催しております。
作品の制作のみならず、鹿児島県工業試験場における薩摩焼の研究など 鹿児島の陶芸界に大きな功績を残した寺尾作次郎氏。逝去されて30年という節目の今年,当館所蔵の作品を全て展示致します。
【 寺尾作次郎(てらおさくじろう)】
明治31年福岡県生まれ。和田三造,河井寛次郎に師事。
陶芸で個展を開く一方,染色で商工展で連続受賞し無鑑査となり,
紀元2600年奉祝美術展覧会(日展)では染色招待出品する。
昭和15年より鹿児島県工業試験場窯業部長に迎えられ、薩摩焼の研究と振興に尽くす。
鹿児島県文化財専門委員や鹿児島美術協会副会長,南日本美術展審査員を歴任し,鹿児島の陶芸界の発展に尽力され、勲五等瑞宝章,南日本文科賞を受賞。
三重県四日市市カク本輸出製陶株式会社の技術部長を務めた後,
昭和43年に鹿児島市紫原に工房を開き晩年まで制作に打ち込む。
伝統を踏まえながら現代的な感覚の親しみやすい作品を多く手がけた。
会期:平成26年10月30日(木)~平成27年3月24日(火)
会場:1階焼き物展示室(一部)と2階絵画展示室(一部)
*会期中 一部展示替えをいたします。