ホームページリニューアルしました。

この度、三宅美術館のホームページをリニューアルいたしました。
これまで以上に皆さまにご覧いただきやすく、お楽しみいただけるホームページとなりました。企画展のご案内や、美術館の日々のあれこれなどをどんどん発信して参りたいと思います。
又、ホームページリニューアルに合わせて、当館のロゴマークが新しく出来ました。
清々しいカラーと「M」をイメージしたフォルムが印象的なこちらのロゴもホームページ同様、今後とも何卒 宜しくお願いいたします。

花筏と花筵

この数日の風で、当館駐車場に咲いている桜『御衣黄』も散り始めてしまいました。
美術館の玄関先には散った御衣黄が舞い、噴水の水面にもたくさん漂っています。

眺めている分には、そんな姿も非常にきれいなのですが、
お客様や施設をご利用の方々が行き交う場所でもあり、お掃除をしなければなりません。
しかし、今朝の風は少々強く、ほうきで掃くそばから次々と桜が散ってきます。
噴水の循環口に溜まった花も、水を詰まらせてはならない為に取り除かなければなりません。

少し億劫になりがちなお掃除ですが、桜の花だと優雅な気持ちで出来るから不思議です。

散った桜が水面に浮かび流れて行くのを筏に見立てていうことば『花筏(はないかだ)』。
花の散り敷いたさまを筵にたとえていうことば『花筵(はなむしろ)』。

排水口に溜まった桜を取り除き、駐車場に散った桜を掃き集める度に
『花筏』と『花筵』という言葉を想い描きながら過ごす一日です。

御衣黄 咲きました。

満開だったソメイヨシノは先日の雨で散り始めましたが、
当館駐車場に植えてあるもう一種の桜『御衣黄(ぎょいこう)』が花を開きました。

一見、若葉かと思うような瑞々しい薄黄緑色の八重桜です。
日が経つにごとに薄黄緑色の花弁が濃いピンクに染まり、
一番美しい姿になると花冠ごと地に落ちて散ります。
その頃の木の下はピンクの花のじゅうたんを敷き詰めたように美しいのです。

薄黄緑色の瑞々しい姿からピンクの可憐な姿へと変わり、散った姿もなお美しい。
多様な顔を見せてくれるとても珍しい品種の桜です。

良いお天気も相まって、今朝は早くからお散歩中のご近所の方や
近隣施設にみえる方々が御衣黄の姿を写真に撮っていらっしゃいます。

美術館にお越しの際は、是非こちらもご覧になってお帰り下さいね。

お疲れさまでした。

当館の理事長(三宅病院院長)が医療支援のため被災地に派遣されておりましたが
昨日任務を終えて帰鹿しました。

被災地では、今は専門的な知識や技術を持った人たちが必要とされる時期ですが
私たち一般市民がここ鹿児島でできること
今後力になれることはたくさんあると思います。

これから復興までに膨大な時間と費用を要するでしょう。
その時その時自分にできることを考えて
微力でも協力を続けていきたいと思います。

楽しみですね

日曜日とあって、今日は県外からのお客様が多くご来館くださいました。
出羽さんの写真展を楽しみに、
週末のお休みを利用してご来館下さっているのだそうです。

『九州新幹線が全線開業すればもっと鹿児島が近くになるから、来月また来たいなぁ』
と言ってくださる方も。

九州新幹線の全線開業もいよいよ来月に迫りました。
新車両の『さくら』のボディカラーは、日本の伝統色の【白藍】(しらあい)という色です。
藍色の中で最も薄い色なのだとか。
薄い水色、といったイメージの色でしょうか。

その車体が桜舞う九州路を駆け抜ける姿は、さぞや美しいでしょうね。

来月『さくら』に乗ってご来館下さるお客様もいらっしゃることでしょう。
県外の方々と交流できる機会が増えると思うと、とても楽しみです。

お隣の海でも…

前回、桜島の降灰が錦江湾のサンゴに及ぼしている問題を書いたばかりでしたが、
宮崎県の日南海岸国定公園に指定されている日向灘でも
新燃岳の火山灰がサンゴに積もり、一部が死滅しているそうです。

『火山灰って海の底に沈むんだ!』と改めて実感された方も多いと思います。

側溝などには、水分を吸って重くなった火山灰が溜まりやすいですね。
水で流そうにも、なかなか流すのに苦労します。
当館にある噴水も、もともとはきれいな水色のタイルが見えていますが、
降灰のシーズンになると噴水の底に火山灰がびっしりと積もり、掃除も一苦労。

私たち人間は降り積もった火山灰を少しずつでも除去して行くことができますが、
海底に生きるサンゴたちは火山灰が降り止むのをじっと耐えて行くしかないのでしょうか。

私たちにとっても体験学習です

職場体験学習で受け入れをした中学校の生徒さんから感想文が送られてきました。

期間中は、学生さんの言動に『最近の中学生はしっかりしているなぁ…』と、
感心させられっぱなしでした。

彼らにとってはお母さん世代の私達にも臆することなく、甘えることもなく、
キビキビと動いてくれて、まるで社会人の新人研修のようですらありました。

そんな彼らからの感想文です。
どんな事が書いてあるだろうかとドキドキしながら読んでみると…
大人顔負けのしっかりした文字で、ハッとするような深い内容で感想が書かれていました。
素直な気持ちで体験し、感じたからこその言葉が綴られていました。

中学生が学習にやってくるのですが、
彼らと接することで私たちが学び気づかされることの方が多いのかもしれない、
と毎年思うのです。

小雪舞う1日でしたが…

本日は小雪の舞う寒い中「桜島 海底に流れる時間」へお越し下さったみなさま
ありがとうございました。
また、新燃岳の噴火の映像をニュースなどでご覧になり
鹿児島方面へ足を運ぶのを躊躇してしまいそうなところ
県外からはるばる足を運んで下さったお客様
本当にありがとうございました。

みなさん館内では写真と映像をじっくりと時間をかけてご覧になり
その後は1階のCafeであたたかいコーヒーでゆっくりと余韻を楽しんで
休日のひとときを過ごして下さっていました。

今回の「写真展」では写真と併せて
出羽さんが撮影された錦江湾(もちろん水中)の映像も放映しています。
ナレーションも入っていますので
写真とはまた違った生き物の様子をご覧いただけますよ。

生き物といえば、
毎日午後2時ごろになると
美術館1階の噴水にヒヨドリのペアが水浴びに来ます。
今日も小雪の降る中、2羽で仲良くやってきました。
1羽が水を浴びている間、相方は近くのフェンスで見張りをしています。
当館の噴水は光触媒で藻の繁殖を防いでいるため、薬品を入れていません。
飲んでも浴びても大丈夫なんです。2時ごろ来館されたら、噴水もそっと覗いてみて下さい。

ヤブラン

今、道路から美術館入口にかけてのアプローチに
たくさんの‘ヤブラン’が咲いています。

紫色の可愛い花たちに
落ち葉の掃除をしながら癒されている今日この頃。

秋の足音

朝夕とすっかり涼しくなりました。

秋の足音が聞こえる間もなく、あっという間の秋模様。開館前と閉館後には、落ち葉掃除も始まりました。

先日まで丸々と太ったメタボ青虫がいた木の葉も徐々に色付いてきています。(冬仕度は間にあったかしら?)

さて、芸術の秋。9月30日(木)から 『 赤・青・黒 』 と題し赤をメインに、青をメインに、黒をメインに描かれた作品を展示いたします。

「色」で作家は何を表現しているのでしょうか?なぜこの色で描いたのでしょうか?色の妙をお楽しみください。