三宅美術館では開館30周年記念企画展「椋鳩十と薩摩伝統工人たち」展の一環として,指宿長太郎焼窯元から有山禮石氏をお迎えし,ギャラリートークを行いました。
禮石氏は,「薩摩伝統工人伝」に「一代にして彗星のごとく現れた」と評された初代長太郎の孫にあたります。
お話は,祖父にあたる初代長太郎の人となり,椋鳩十とのつながりなど,親族ならではの思い出からはじまり,その伝統をひきついだ禮石氏が,陶工として持ち続けている志まで,多岐にわたりました。
中でも,禮石氏が独自にあみだした「氷裂紋釉」について,自身が北海道に旅行した際に目にした北国の美しい風景を表現したものだと紹介し,その開発秘話に,多くの質問が寄せられました。
なお現在当館では,禮石氏による2012年作の「春近し」という作品で,その氷裂文釉をご覧いただくことができます。
次回2/17(土)は,午後2時から,沈壽官窯より15代沈壽官氏をお迎えしてギャラリートークを行います(1/20より延期となっていた回です)。
多くのみなさまのご参加をお待ちしております。
【ギャラリートーク】
日 時:2月17日(土)午後2時から
会 場:三宅美術館1階展示室
参加費:無料(入館料のみ)
予 約:不要