辻之堂の馬頭神

先日ご紹介した当館前の田の神さぁの隣には「馬頭神」の石碑があります。
馬頭神の石碑は家畜の健康と安全を願い、また弔うために建てられています。

ここ谷山は昭和40年代頃までは田畑が広がっていたそうで
きっとたくさんの農耕用の牛馬がいたのでしょう…。

しかし、10年ほど前に私が谷山に移り住んできた頃は
街並みは今とそれほど変わらない現代の閑静なこの住宅街で、
普通に馬が飼われていました。
普通の民家の庭先に、犬小屋に犬がいるように、馬小屋に馬がいました!
それも1件だけではなく複数件!!

最初私にとっては、かなり衝撃的な光景で
「農耕馬なんだろうか?ペットなんだろうか?」
「犬みたいに散歩をさせているんだろうか?」
「そもそも公道を歩けるんだろうか?」
と、頭の中を???が駆け巡りました。

地元の方々に「馬がいるんですね!?」と驚きを伝えても
「あぁいるよね。」
何驚いてんだ?という反応。
谷山の人にとっては違和感のない日常風景のようでした。
 
それもそのはず、
この辺り(永田橋のたもと)は伊作街道の宿場だったそうです。
永田川の川岸で馬を荒い、永田橋から現JR谷山駅方面の川沿いには
蹄鉄を打つ鍛冶屋や茶屋、車屋(馬車)が並んでいたそうです。
乗り継ぐための馬が沢山飼われていて、今も当時の小屋が残っています。

残念ながら、ここ数年どのお宅も馬を手放してしまい、
もう、この辺りで馬を見かけることはなくなりました。

白貝

写真のお菓子は谷山銘菓「白貝最中」です。

当館が所在している谷山は昭和40年頃まで砂浜が広がっていました。
ちょうど今頃の時期になると砂浜で「白貝」が沢山採れていたそうです。
その「白貝」を模して作られたのが白貝最中です。

それにしても、
「白貝」って聞きなれない名前です。
谷山でそんなに採れていたなら
今でもどこかで採れたり
食卓に上がっていてもおかしくないはず。

この最中のモデルになった白貝を食べてみたい!
そう思ってここ1年、
スーパーや鮮魚店で白っぽい貝を探しましたが
白貝という貝を見つけることができませんでした。

きっと昔から白貝は採れたはずたから
谷山の草野貝塚から白貝が出土しているかも、
「ふるさと考古歴史館」に探しに行ったこともありました。

それでも「白貝」は見つからなかったので
白貝最中を作っている小迎菓子店の奥さんに
白貝を扱っている鮮魚店を紹介して頂き、
先日ついに念願の白貝を食することができました!

これが白貝です。

なんと、バカ貝(青柳)のことでした。
確かに草野貝塚からは沢山バカ貝の貝殻が出土していました。

ちなみに、後日スーパーで「舌貝」という名前で売られているのを見かけました。
火を通すと長い舌が出てくるからでしょうか。

最中の白貝は、ご主人が丹精込めて練り上げた3種類の餡があって
とっても美味ですよ。

追記(2013.10.17)
 残念ながら谷山の区画整理に伴い,小迎菓子店は閉店となりました。
 

古書リゼットさんのおはなし会

以前から、ずーっと気になっていた
町内の 古書リゼットさんのおはなし会へ行って来ました。

子供のいない日常は 絵本を読むことから縁遠い生活なので、
ずいぶんと久しぶりに絵本の世界に接しました。

日頃は求めている情報が載っていそうな本を探して
更にその本の中から必要な個所を抜粋して…
なんていう読み方をしているので、
たった数行の言葉と絵でストーリーに引き込まれていしまう絵本が
とても新鮮でした。

自分でも驚いたのが
読み聞かせていただくと
どんどんストーリーと挿絵からイメージが膨らんで
お話を聞きながら、絵を見ながら
自分の頭の中で自分の世界がグルグル巡るんです。

1冊の本の物語が終わるのに5分もかかっていないのに
どっぷりとその世界に入れるので
とても充実感が得られるのです。

なるほど、子供に読み聞かせが良いのは
こういう事か…
と勝手に納得してしまいました。

勝手ついでに、リゼットさんは絵本専門の古書店だと思い込んでいた私。
そのせいで なかなか近寄りがたかったのですが、
充実した絵本のほかにも
洋書、専門書、文庫本などなど様々なジャンルが充実していて
絵本と縁のない大人にとっても「宝箱」でした。

貴重な本が山積みで
お財布の中身を充実させていくと、とんでもないことになりそうです。

*)おはなし会の参加費は無料ですよ。