加世田の水車からくりと士踊り(さむらいおどり)

【開催地】南さつま市 竹田神社
【開催日】平成24年7月23日
【指 定】鹿児島県県指定無形民俗文化財「士踊 り(二才踊、稚児踊)」
     鹿児島県県指定有形民俗文化財、国選 択無形民俗文化財「加世田の水車からくり」
【演 目】「加世田別府城攻め」
【問合せ】0993-53-2111 南さつま市観光交流課

7月23日は南さつま市の竹田神社(御祭神は日新公 こと島津忠良)の夏まつりで
士踊りと水車からくりが奉納されました。
士踊りは島津忠良(日新公)が出陣の前に家臣に踊 らせたのが始まりとのことですが
島津貴久(忠良の息子)の没後、慰霊のために踊られるようになったせいでしょうか
士気を高める激しい舞いというよりも
ゆっくりと円を描いて歩いたり、左右に体を揺らしたりと、静かな所作の踊りです。

神社の前の広場には、神社前を流れる水路を利用した水車からくりが奉納されていました。
今年の演目は「加世田別府城攻め」でした。
水車を動力としたからくり人形は、全国でもこの加世田の水車からくりと知覧の水からくりの2か所だけなのだそうです。
加世田の水車からくりは知覧のよりも動きは単調ですが、人形は大きくほぼ等身大です。

竹田神社の士踊りは、老いも若きも地元の歴史と文化に誇りを持ち
地域一体となって受け継いでいるのが印象的でした。
最近は後継者不足で女の子も参加する行事が多い中
稚児も二才も男性・男の子だけで奉納さていました。

帰りは加世田麓(外城の城下町)を散策。
登録有形文化財の旧鮫島邸や旧鰺坂邸も公開されていて
水路脇を涼みながらしばしのタイムトラベルでした。