
べっ甲手柑子口花瓶(平佐焼)
現在開催中の「平佐のべっ甲と盃台」展では、平佐焼の「べっ甲釉」が施された作品を9点展示しています。
べっ甲釉とは「べっ甲」に模した釉薬のことですが、みなさん、この「べっ甲」ってご存じでしょうか?
昭和の時代までは眼鏡のフレームや櫛などに使われている身近な素材でした。

この「べっ甲」とは、海亀の一種である「タイマイ」の甲羅や爪などが素材となっています。
昔はタイマイのはく製を飾っているお宅などありましたので、見たことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

焼き物のべっ甲釉がべっ甲とどれだけ似ているか、ぜひ実物を見に来てください。
※現在タイマイは乱獲による絶滅危惧種となり、ワシントン条約でべっ甲は取引が制限されています。