展示中絵画作品の御案内(1/4~3/22)

 新年初めての三連休、いかがお過ごしでしょうか。
 さて、当館では所蔵品展「Canvas Flight vol.3 ―山物語―」および海老原喜之助コーナーにて、以下の絵画&陶芸作品を展示しております。

 国内外の名峰を描いた作品、また桜島を様々な構図・表現で描いた作品を選抜して展示しています(数年ぶりに展示する作品も多くございます)。山の重厚な存在感の表現や、画家による山を表現する色彩の用い方の違い、および構図の取り方の違いが見所です。
 また展覧会テーマに合わせ、「エビハラ・ブルー」シリーズ(※フランス留学中に制作された、白と青を基調とした雪景色の山岳風景画群)作品を多数展示しています。
 限られたキャンパスの中でも強い存在感、そしてエネルギーを放つ山の絵の数々をぜひご覧ください。

「赤、青、黒」の「青」

このたびの企画展で「青」のシリーズとして海老原喜之助のエビハラ・ブルー シリーズを5点展示しています。

このエビハラ・ブルー シリーズとは… ?1923年、フランスへ渡った海老原喜之助は藤田嗣治を訪ねます。当時、藤田は白の下地に墨線で描いた画面「グラン・フォン・ブラン(すばらしく深い白地)」によってパリ画壇で高い評価を受けていました。白地と墨による繊細な線描という日本の伝統絵画の要素を油彩画に活かした技法で「日本人」としての自己確立を異国の地で確かなものにしていました。その影響を受けた海老原は、別の方法による日本的なものでパリ画壇に挑戦を試みました。思考錯誤の末、白と青(ブルー)で東洋水墨山水画の情緒を織り込み、筆墨の強弱で表現する水墨技法を取り入れ「日本」を西洋絵画に同化させる表現に辿り着いたのです。これが エビハラ・ブルー シリーズ です。1933年、海老原は世界恐慌のあおりを受け10年間のパリ生活を切り上げ帰国しましたが、帰国後はエビハラ・ブルーの作品を描くことはありませんでした。