当館は時々思いもよらない生き物がやってきます。
去年はミドリ亀とアマガエル。
今年は、コウモリです。
といっても、コウモリは昨年から棲みついていたようですが、気がつかなかったんですね。
昨年春から、毎朝、美術館の正面玄関のアプローチに
何の生物か分からない糞が落ちているんです。
「鳥の糞でもない。春に増えるけど毛虫や芋虫の糞でもない。何だろう?」
不思議に思っていたら、なんと、アブラコウモリでした。
コウモリといえば、子供のころに夕方公園で石を真上に高く投げて
昆虫と間違って寄ってくるコウモリの数を競ったものです。
コウモリによって何か害があるわけではないのですが
よりによって正面玄関前に糞が落ちるので
早速、害虫駆除の業者さんに見に来てもらいました。
そうしたら、コウモリは鳥獣保護法の対象で駆除はできないのだそうです。
追い払っていなくなった隙に、戻ってこれないよう施工するしかないとのこと。
しかも、今は繁殖の時期で、間違いなく子コウモリもいると…。
で、よーく見たら、確かに小さなコウモリが…。
業者さんが棒でつつくと親コウモリが3頭飛んで逃げて
(潜んでいると3センチくらいなのに、飛ぶとツバメくらいある)
まだ飛べない全長2センチほどの子コウモリが1頭落ちてきました!
親が逃げてしまった以上、私たちはどうすることもできず
一生懸命身を隠す場所を探して地面を這う子コウモリを眺めるしかないのでした…。