坂田燦の版画を1点追加展示しました

残すところあと1週間となりました
「素描と版画展」

会期わずかですが、坂田燦の版画「おくのほそ道」シリーズを1点展示替えで追加いたしました。
坂田燦の代表作でもあり画集の表紙にも採用されている「平泉の中尊寺」(1991年作)です。

 五月雨の降りのこしてや光堂

降りしきる五月雨も、栄華を秘めて輝く光堂だけは雨も降り残しておいたのだろうか。まわりの建物は朽ちくずれているのに、光堂だけは華やかな昔の姿で燦然と輝いている。(坂田燦)

現在の光堂の風景をそのまま作品にしたのでなく、松尾芭蕉が訪れた当時の佇まいに思いを馳せながら構図を取っています。
力強くも、なぜか懐かしい気持ちになる作品です。