第4回は、寺尾作次郎の作品です。
寺尾作次郎 作 「めざし」 墨絵
タニヤマアートシーン展では、谷山にゆかりのある現役の作家さんの他に
物故(すでに亡くなっている)作家の作品も展示しています。
この作品をを描いた寺尾作次郎(てらおさくじろう 1898(明治31)年~1984(昭和59)年)は三宅美術館のすぐ近くに住んでいました。
鹿児島県では陶芸家として知られていますが、若い頃は画家の和田三造に入門して絵画や図案、染色を学び、東京や京都で陶芸だけでなく、図案家、染色家としても活躍していました。
本作品に描かれているのはタイトルにあるように「めざし」です。
寺尾作次郎の好物で毎日のように食べていたそうです。
食卓に上がる’おかず’なので、すでに焼かれているはずなのですが、
表情が可愛くて、まるで生きているようですね。
タニヤマアートシーン展の一番最初に展示しています。