流石氏の蛇蝎釉

「歴代長太郎展」では三代長太郎流石氏の作品を18点展示しています。
多彩な釉薬を操る名工として名高い流石氏,
当館収蔵の18点中でも辰砂釉,鉄釉,べっ甲釉,白蛇蝎釉,黒蛇蝎釉,玉流し釉と
多岐に及んでいます。

今回ご紹介するのは蛇蝎(だかつ)釉です。
亀裂が入った表面は,字のごとくヘビやサソリの肌を想像させます。
これは2種類の伸縮率の異なる釉薬を掛けることで
このような亀裂が現れるのだそうです。

三代作 蛇蝎釉花瓶

三代作 白蛇蝎鶴首