今年(2019年)は島津義弘公の没後400年にあたり、
各ゆかりの地では様々な記念事業が開催されているようです。
当館の焼物展示室では、龍門司焼の「黒釉玉流香炉」(高さ28㎝)を展示しています。
この香炉は芳次(ほうじ・本名川原次郎太/文久2年~昭和18年)の作で
島津義弘公没後300年の記念に作られました。つまり、ちょうど100年前になります。
龍門司焼独特の黒い釉薬をより一層際立たせるために、胎土は白土です。
蓋に乗った精巧に作られた獅子の鈕(飾りのつまみ)は、苗代川(現東市来町美山)の
つまみ職人川上孝官(かわかみこうかん)によるものと伝えられています。