ここ数年、桜島の活動は活発ですね。 今年の爆発回数が1月14日で100回に達し、観測史上最速のペースだそうです。 降灰もうんざりを超えて、もう笑らっちゃうくらい降りますね。でも、鹿児島人にとって桜島は心の原風景。桜島を誇りに思っても、嫌いという人はいないのではないでしょうか。(たぶん) 現在、その桜島を描いた絵画展「桜島百景 画家たちが見つめた桜島」が鹿児島市立美術館で開催されています。
鹿児島湾(錦江湾)にそびえ立つ雄々しい姿、1日で7色の色をまとうと言われる豊かな表情、噴煙を噴き上げる活火山の生々しい活動と、その桜島と共生している人々の生活は多くの作家を魅了してきました。
それぞれの作家の目を通して表現された桜島は、全て違う表情をしていますが、どれも共感できる作品ばかりです。(大正3年の大噴火は想像の域を超えませんが…)
2016年で大正の大噴火から100年です。この機会に作品を通してじっくりと桜島と向き合ってみてはいかがでしょうか。
余談ですが、当館所蔵の桜島の作品も「桜島百景」に展示されています。
ちなみに、現在当館で展示している桜島の作品は、前畑省三氏の「桜岳東壁」です。桜島の東側は現在活発に噴煙を上げている昭和火口があり、鹿児島市から臨む穏やかな表情と違って、切り立った斜面で荒々しい表情をしています。この作品は冠雪した東側の桜島の表情を描いています。