歴代長太郎展

初代長太郎(有山長太郎)は明治32年,当谷山の地に開窯しました。
島津家御庭焼の上絵師 郡山喜納太(静遊庵)に入門。
その後,平佐焼の上絵師 大館利左門や京都の陶工 原田氏のもとで2年修行をし,
成形・釉薬の調合と施薬・焼成・薪の差し方など身につけました。
鹿児島に戻ってからは御庭焼研究所で古薩摩・錦手の研究に没頭しますが
黒薩摩によって新境地を開き,独自の焼き物を創造しようと研究所を辞職。
資金難で苦しみながらも思考錯誤を繰り返し,大正9年理想とする作品を焼きあげました。
その独特の焼き物は黒田清輝画伯によって「長太郎焼」と命名され
以後 昭和天皇の御大礼奉祝,秩父宮殿下の御成婚,アメリカ大統領へ献上し,
日本内外から認められる作家となりました。
昭和15年69歳で亡くなってからは,
二代目長太郎正夫,三代長太郎流石,四代長太郎長佑,清泉寺長太郎明宏,指宿長太郎禮石
が長太郎焼の焔を受けついでいます。


会期中、下記の通り展示替えを行います。

◆平成25年9月5日(木)〜10月29日(火)
   初代長太郎・二代長太郎正夫 

◆平成25年10月31日(木)〜12月24日(火)
三代長太郎流石 

◆平成26年1月4日(土)〜2月17日(月)
四代長太郎長佑
清泉寺長太郎明宏
指宿長太郎禮石