「ふれ愛フェスタ2024」に参加します

12月8日(日曜日)
「ふれ愛フェスタ2024」(主催:谷山ふるさとコミュニティ協議会)に
参加します。
地域で活躍している様々な団体の舞台発表やカフェコーナーもあります。
入場無料でどなたでも参加できます。
当館は「谷山ふるコミまちづくりパートナー協定」のブースで美術館紹介をしますので、ぜひ立ち寄りください。

日時:12月8日(日曜日) AM9:30~12:00(予定)
会場:谷山小学校 体育館
★入場無料

鹿児島情報高校の生徒さんが来館されました

当館から歩いて10分ほどのところにある鹿児島情報高校の生徒さんたちが
授業の一環で来館されました。
当館の成り立ちや主な収蔵品をご紹介したあと、現在開催中の特別企画展
「没後40年 寺尾作次郎美学の系譜」展を学芸員2名の解説で見学していただきました。
また、通常は展示している作品は「見る」ことしかできませんが、
壁面に掛かっている油絵の裏、中を見たり、実際に作品が描かれているキャンバスを触ったり、油絵の具の匂いを嗅いだり、また、特徴的な釉薬を施した焼物を触ったり持ったりして、想像していた感触との違いを実感していただきました。

今後生徒さんがちが個人的に興味のある美術館に足を運び、展示されている作品を少しでも身近に感じていただければ嬉しいですね。

谷山ふるコミまちづくりパートナー協定

この度、谷山ふるさとコミュニティ協議会と谷山ふるコミまちづくりパートナー協定を締結しました。
これまでも地域に根ざした美術館として地道に活動してきましたが、
今後は一緒に谷山地区を盛り上げていけるよう
谷山ふるさとコミュニティプランに基づく活動に支援・協力させていたただきます。

谷山の馬のはなし

昨年の秋に開催した「馬と一緒」展の準備では、谷山地区と馬のかかわりについて多くの方に取材させていただきました。ありがとうございました。

そして先日、谷山地区の歴史・民俗を勉強している自主グループ「谷山を語る会」に、谷山と馬のかかわりについて企画展ではお伝えしきれなかった資料や取材内容をお話しをする機会をいただきました。
昔の資料や写真など見ながら当時を思い出された皆様から、新たに貴重な情報を得ることもでき、たいへん有意義なひと時でした。

清泉寺長太郎焼窯元よりご案内

鹿児島市下福元町の清泉寺長太郎焼窯元が開窯50周年を迎えられたとのご案内をいただきました。
清泉寺跡には立派な磨崖仏や、島津久章の墓には2mほどの五輪塔が残り、名の通り入口には今も水がこんこんと湧き出ている風情のある場所です。
この機会に足を運ばれてみてはいかがでしょうか。

馬にスポットを当てる理由(「馬と一緒」vol.1)

 午年でもない本年になぜ「馬」にスポットを当てた企画展を行うのか、不思議に思われた方もいるのではないでしょうか。実は、当館は収蔵作品や立地の点で何かと馬と縁があります。

・馬を主題とする収蔵作品が多い
 当館を代表する収蔵作家・海老原喜之助は、荷馬車が忙しく行き交う港町で生まれ育ったことから馬に格別の愛着を持ち、自らの分身として生涯にわたり描き続けたことで知られています。収蔵作品でも様々な時期・画風の作品がみることができます。また、海老原のほかにも芝田米三、上橋薫ら馬を描いたことで著名な画家の作品があります。

・近年まで馬が身近な存在だった地域に立地
 当館周辺は谷山街道と伊作街道が交差し、古くは荷馬車屋・蹄鉄屋・馬喰(家畜商)など馬関係の店が立ち並ぶ場所でした。このような背景から、2000年代前半(区画整理事業の開始以前)まで住宅街の中でも馬を飼う風景がみられる、馬が身近に存在した地域でした。
 谷山地区自体、明治時代には日本に数ヶ所しかない軍馬育成所(陸軍軍馬の育成所)が慈眼寺におかれ、競馬に持ち馬を出走させる人が多く、昭和40年代までは馬踊りが行われるなど、馬が様々な場面で活躍してきた地域です。

 区画整理事業により、谷山駅周辺の街並みは日々変化しています。道路の再整備により交通の便が良くなった一方、昔からの街並みが姿を消し、土地の歴史に思いを馳せることが難しくなりました。また年月が経過するにつれて、谷山の昔の姿を知る方も少なくなりつつあり、郷土谷山のあゆみを記録する必要性が年々高まっています。

 こうした現状を踏まえ、今回の展覧会では馬を主題とした作品の展示にあわせて、「馬の郷土史」を調査・記録することにしました。「美術×歴史×民俗」という当館では珍しいジャンルの展覧会ですが、関心を持っていただければ幸いです。

錫山相撲と錫山の史跡

錫山相撲
【 開催地 】錫山公民館立神館(錫山児童クラブ) 相撲場
【 開催日 】毎年11月3日
【開催時間】午前10時~ 土俵開き児童
      生徒、親子の取り組み
      高校生(樟南、鹿児島実業、鹿児島商業)の取り組み
      昼休み休憩
      午後1時~ 相撲甚句
      赤ちゃん相撲、一般の取り組み
      午後3時~ 抽選会


11月3日(文化の日)に鹿児島市下福元町の錫山地区で錫山相撲が行われました。
1655年に鹿追原魑魅(かおうばるすだま)峠に錫鉱山を発見し開発した
八木主水佑元信(やぎもんどのすけもとのぶ)が、1677年、同地に祀った山神を現在地(大山祗神社)に遷座し、奉納したのが錫山相撲の始まりといわれています(谷山市誌参照)
最盛期には年4回、その後年2回となり、現在は11月3日の年1回行われています。
地元の方によると、戦時中も中断することはなかったそうで、今年で362回目を迎えました。

大山祗神社で取り組みを待つ高校生力士たち

大山祗神社の境内には八木主水元信を祀った八木神社もあります。
こちらは錫山鉱山発見300年祭(昭和31年12月17日)に建立され
翌昭和32年鎮座祭が執り行われました。(谷山市誌参照)

こちらの黄色い装束の行司さんは立行司で、御年89歳とのこと。
まだまだ声にも張りがあり、足さばきも見事でした。

相撲観戦の後は、久しぶりに女郎墓へ。
当時、山師の慰安として連れてこられた女郎さんたちのお墓です。
地元の方々が定期的に草刈りなど手入れをされているようです。


以下は、今年の5月に教育委員会の許可を得て、専門家の先生と見学した時の画像です。




精錬場跡

風呂跡
坑道から出てきてすぐに風呂に入れるのは、鉱物の持ち出しができないように、
という目的もあるそうです。

身近にある長太郎焼⑥

本日ご紹介する身近な長太郎焼は、谷山支所の陶銘版です。
こちらは鹿児島市立谷山小学校前にある谷山支所です。


道路に面した正面玄関の生垣に「鹿児島市役所谷山支所」という銘板があります。

この陶銘板も長太郎焼です。
でご紹介した如意山清泉寺長太郎焼窯元の有山明宏氏によるものです。
明宏氏の父で二代長太郎正夫は、一枚板で製作したかったようですが、
割れてしまうリスクを考慮して現在の一文字ずつの形になったそうです。

身近にある長太郎焼⑤

「開窯120年長太郎焼展」は終了しましたが、
長太郎焼の情報はこれからも随時ご紹介していきたいと思います。

本日ご紹介するのは、まずこちら。
谷山中央1丁目にある谷山サザンホールの前の歩道です。

国道225号線から300mほど続く歩道ですが、
よく見ると一部違った色のタイルでデザインが施されています。

実はこの赤褐色のタイルは、長太郎焼なのです。

如意山清泉寺長太郎焼窯元の有山明宏氏によって焼かれました。
雨の日でも滑らず、人に踏まれても割れないタイルを焼くのに苦心されたそうです。
晴れている日と雨の日では、長太郎焼のタイルの色が変わりますので、
ぜひ歩いて見つけてみてくださいね。

そして、もう一つはこちら。

国道225号線の谷山港区入口交差点の先にある、松林寺公園の横を流れる和田川に掛かっている潮見橋です。

以前は明治23年に架けられた三連アーチの石橋でしたが、老朽化にともない平成20年に現在の橋に架けかえられました。
この橋の陶銘板を製作したのも如意山清泉寺長太郎焼窯元の有山明宏氏です。


御衣黄桜 4月2日現在

この時期にお問い合わせをいただく御衣黄桜の開花状況をお知らせいたします。

ソメイヨシノは2分咲きといったところでしょうか。

御衣黄桜はソメイヨシノが散る頃に咲き出します。
2本ほどの枝先に蕾が見られますが、

全体的にはまだまだといったところです。

これからも随時、美術館便りで開花状況をお知らせしてまいります。