長太郎焼本窯の陶芸体験

2月26日,谷山ふるさとコミュニティ協議会主催の「谷山ふるさと自然文化体験塾」として
長太郎焼本窯で陶芸体験プログラムが開催されました。

先ずは四代長太郎 有山長佑さんから薩摩焼の歴史と長太郎焼きの由来についてのお話し。

長太郎焼は初代長太郎が明治32年,現在の情報高校近くに開窯したのが始まりです。
平成16年に現在の小屋宇都(こやんと)地区へ移転しました。
本窯跡についてはこちら→

その後工房の見学をしながら焼き物の制作過程を説明していただきました。


四代長太郎さんのロクロ成形の技。みんな真剣に見入っています。

ロクロは難しいので,参加者は手捻りで好きな形を作っていきます。

発想豊かな楽しい作品ができあがっていました。

完成品には釉薬が掛けられて参加者の手元に届けられるそうです。

今回は谷山の小学生に地元の文化を知ってもらうイベントでした。
これを機に谷山の様々な文化や背景に興味を持ってくれるといいですね。

(*)通常 長太郎本窯では陶芸体験は行われておりません。
本プログラムのみの開催となりますのでご了承ください。

桃の節句にちなんで

本日は3月3日桃の節句にちなんで桃があしらわれた焼き物をご紹介します。

この作品は竪野系の18世紀の香炉「三島手香炉」です。
三島手とは白い粘土を埋め込んで模様をつける象嵌の技法のことです。
蓋の部分には桃の実が施されており,その周囲には桃の花があしらわれています。
側面には「奉寄進」「御細工人中」「丑三月吉日」と三島手の技法で記されています。


桃の花の季節に奉納された香炉なのでしょうか。
ただ今,当館1階の焼き物展示室にて展示中です。