作品の中の魚たち

安藤徹写真展「藍の刻」で展示している作品の中に、たくさんの魚を見ることができます。
サンゴに見え隠れする小さく鮮やかなスズメダイや、群れをなして塊になっている迫力のギンガメアジなど、作品内の魚を追っていくだけでも楽しくなります。

チラシにも使用されているこの作品に写っている魚たちは「たかさご」です。
鹿児島のスーパーでも時々見かけることがありますね。
沖縄県では「グルクン」とよばれ、沖縄の県魚にもなっているとてもおいしい魚です。(美ら海水族館に詳しく紹介されています→

スーパーで見かけるときは赤い魚ですが、写真ではグレーに写っているのでピンとこない方もいるかもしれません。
海の中では太陽光の赤色から吸収されていくのでモノトーンに見えてしまうのです。
なので、しっかりとたかさごにストロボの光を当てて撮影してる作品には、見慣れた赤い魚で写っていますよ。
同じ魚でも撮影の仕方で違って見えるので、その違いも楽しんでください。

ちなみに、この作品の中にいる「たかさご」で、1匹だけ正面を向いてしっかりカメラ目線の子がいます。とても可愛いので見つけてみてくださいね。