坂田燦の「おくのほそ道」版画展にちなんで,日本伝統俳句協会のご協力のもと,子ども向けの俳句ワークショップを開催しました。
はじめに「俳句とは?」「松尾芭蕉とは?」「おくのほそ道とは?」「季語・季題について」などのキーワードを伝統俳句協会の方々にご説明いただき,版画を鑑賞した後,美術館近隣の円明庵公園へ吟行へ。台風前の分厚い雨雲が太陽をさえぎり,ちょうど良い散策日和でした。「夏休み」「ひまわり」「蝉」などたくさんの夏の季語・季題を発見した一方で,公園にある「すべりだい」は春の季語・季題であることなど,学びながら,参加者それぞれが俳句を詠みました。詠んだ俳句はたんざくにしたため,美術館内の大きな七夕笹と一緒に涼しい風に揺られています。
参加してくれた子どもからは,「1つの句の中に「夏休み」「キャンプ」など2つ以上の季語・季題を使ったらいけないというルールをはじめて知って勉強になった」「俳句を考えてから版画を見るとまた見え方が違って見えて面白かった」などの感想をいただきました。
また先生方からは,「子どもならではの発想が俳句に表現されていてワクワクした経験だった」「仲の良い子どもたち同士がおしゃべりも忘れて俳句を考えてくれて嬉しかった」などの感想をいただきました。
参加くださった子どもたち,また教えてくださった先生方,ありがとうございました。
なお次回は,10/6(金)の午後2時から,大人向けの俳句ワークショップを行います。
みなさまのご参加をお待ちしております。