「動物の焼物展」より 2

本日ご紹介する作品は19世紀の白薩摩「諫鼓鳥」です。
諫鼓鳥は「かんこどり」とよみます。
人が集まらず寂しい様子を表す「閑古鳥」とは違います。
鶏が蔦の這った太鼓に乗って鳴いています。
1-21B
諫鼓鳥とは漢詩の「諫鼓苔深うして鳥驚かず」からきているそうです。
君主を諫める太鼓が善政のため苔むしてしまい,
叩いても鳥が驚くほどの音が出ない,という意味で,平和の象徴とされています。

太鼓の脇には繊細なつくりの蔦が這いあがってきています。
ご覧の際はディテールにも注目してみて下さい。