昨日は撮影の際に使用する撮影機材と潜水機材をご紹介しました。
出羽さんがこれらの機材で撮影する被写体は小さな生き物が多く
中には体長5mmなど1cmにも満たない生き物もいます。
そんな小さな生き物を、カメラの画角いっぱいに撮影するには
被写体にぐっと寄らなければなりません。
今回の写真展に展示している作品は
ほとんどが被写体から20cm以内に寄って撮影しているのだそうです。
確かに、どの作品からも生き物の表情まで見てとれます。
しかし、野生の生き物なのに、どうして人間が近づいても逃げないのでしょうか?
実は出羽さん、撮影に至るまでに大変な労力を費やしていらっしゃるそうなんです。
先ずは被写体になる個体を決め、
その個体に毎日会いに行き
人間が近づいても逃げなくなるまで慣れさせる。
その次はフラッシュの光に慣れさせる。
そして、ようやく撮影ができるようになるのだそうです。
その間、数カ月。
カメラを持って、潜って、はい撮影。
と簡単にはいかないのですね。
作品の背景を知り、改めて作品を眺めると
生き物たちから送られてくるメッセージに重みを感じます。
ご紹介した撮影秘話はごく一部。
もっと色んな撮影秘話や作品解説はギャラリートークで聞くことができます。
会期中、あと2回開催いたしますますので
興味のある方はぜひご参加ください。
ギャラリートーク 3月 5日(土) 14:00〜
3月26日(土・最終回)14:00〜