ヨッカブイ(高橋十八度踊り)


【開催地】南さつま市金峰町高橋地区 玉手神社
【開催日】毎年8月22日 午前9時頃
【指 定】国選択無形民俗文化財「ヨッカブイ」
     南さつま市指定無形民俗文化財「高橋十八度踊り」

8月22日南さつま市の金峰町高橋地区で、水難除けの祭り「ヨッカブイ」が開催されました。
この変わった名前は「夜着被り」が転じたそうです。

4〜6歳の男の子が扮する小ガラッパ(小河童)が高橋公民館から玉手神社まで練り歩き、そのおはやしとして地域の青年が夜着をまとい、シュロで頭を覆った大ガラッパ(河童)に扮します。

大ガラッパは手に持った笹で人々の頭を撫で水難を祓います。
子供たちは大ガラッパによって穀物袋に入れられ、玉手神社の水神前にある土俵まで持っていかれてしまいます。(時には小柄な大人も!)
悪い事をしないよう諭しているのだそうです。

神社では子供の悲鳴と泣き声、大人の笑い声が響き渡る中ガラッパ相撲が奉納され、
最後に大ガラッパが十八度踊りを踊ります。

これはヨッカブイが開催される高橋地区にある「矢石」です。
高橋地区の北東にある金峰山と南西にある野間岳は仲が悪く、
時々喧嘩をするらしいのです。
喧嘩をして野間岳が金峰山に向かって投げた矢石は届かず、
ここに落ちて刺さったのだそうです。

どちらも神社の御神体になっている山ですが
意外と大人げなくて、親しみを感じますね。