豊玉姫神社の水からくり

【開催地】南九州市知覧町 豊玉姫神社
【演 目】「因幡の白兔」
【開催日】平成23年7月9日,10日
【指 定】国選択無形民俗文化財「薩摩の水からくり」
     鹿児島県指定有形民俗文化財「知覧の水車からくり」

7月10日 南九州市の知覧町にある豊玉姫神社の水からくりを見てきました。
これは水車を動力として人形を動かすという
全国でもここにしかない珍しいからくり人形で
「薩摩の水からくり」として国の選択無形民俗文化財になっています。

今年は卯年ということで演目は「因幡の白兔」でした。
上演時間は5分ほどですが、鰐鮫の背中を右から左へ飛び移る兔
鯛と格闘する釣り人の腕や腰の動き
神様たちの個々の様子がユニークだったり驚くほど緻密だったり
思いもよらぬところから登場人物が現れたりと
飽きずに何度も見てしまいました。

舞台下のからくりも一般公開されていて誰でも見ることができました。
コンピューターのない時代に小さな水車の動力一つで歯車やてこ、
重しを付けた糸を毎年演目ごとに組み合わせ、
人形個々の複雑な動きを演出する先人の技に感服しました。

ちなみに、現在は使用されている糸は漁網のようなものでしたが
昔はクジラの髭を使用していたそうです。

8月15日(終戦記念日)9時〜20時にも特別上演されますので、
興味のある方はぜひご覧になってみてください