長太郎本窯

焼き物展示室で開催中の「歴代長太郎展」では
現在 初代と二代長太郎の作品を展示しております。

初代長太郎の略歴は展示案内でご紹介しておりますとおり
明治32年,縁あって谷山の永田川河口 南清見(現谷山中央2丁目)に開窯しました。

当時, 南清見の目の前は松林が広がる砂浜で
浜では谷山名物の白貝,岩場では一口ダコが採れました。
河口ではうなぎが沢山採れたそうです。

当時の窯は6室連房の登り窯だったそうです。
大正3年の桜島大爆発による地震で崩れ,
昭和26年のルース台風では永田川の氾濫で窯が半分水没するなど
何度か天災に遭ったそうです。

時代とともに埋め立てが進んで海岸線は遠くなり
永田川の河川改修や住宅地の建設で
本窯は平成16年に木屋宇都地区へ移転されました。

現在本窯の跡地にはマンションが建っていますが
入口には長太郎窯の記念碑が残っています。
これは開窯80周年,初代長太郎没後40年の記念として
昭和54年に建立されたようです。