【開催地】阿久根市波留
(波留南方神社の神舞保存会)
【指 定】県指定無形民俗文化財
【開催日時】平成24年8月26日(日)
11:00〜14:00
阿久根市波留地区の南方神社の神舞(鹿児島では「かんめ」といいます)を見てきました。
何カ月も前から南日本新聞で何度も記事になっていたので、大変な見学者の数でした。
神舞は天照大神の岩戸隠れの神話を7つの舞で構成したもので、
神降ろし、瓶舞、弓舞、剣舞、田の神舞、将軍舞、鬼神舞の順で奉納されます。
本来は8年ごとに奉納されるらしいのですが、後継者不足で17年振りとのこと。
今年は阿久根市政60周年ということで、対象年齢を中学生にまで下げて
ようやく人員を確保し、なんとか奉納にこぎ着けたそうです。
子供のころから神舞を見てきたという地元の女性にお話を伺うと、
「今まで大人が舞ってきたものを子供が舞っていると雰囲気が全然違う。」
「昔はこんなに沢山白い布はぶら下がっていなかった。舞庭の羽二重だけだった。」
とおっしゃっていましたが、久しぶりの奉納で嬉しそうに話して下さいました。
1.神降ろしー舞のはじめにあたって、諸国から集合された神々の紹介や御礼を申し上げる舞
2.瓶舞(びんめ)ー集合された神々に神酒をすすめ、岩戸前の気勢を上げる舞
3.弓舞ー武の神々の勢揃いは勇ましく、
その弓矢のひびきは一層気勢をあげるに役立つ
4.剣舞ー諸の神々は、酒に酔い血気盛りの神々は剣を抜いて舞い、
更に気勢があがった。また、この剣舞は占いやまじないの意味もあり
神々の奇術の舞でもあろう。
*)この舞で使用されている剣は真剣です。
5〜6.田ノ神舞・将軍舞ー岩戸前の八百万神々は、天鈿女命(あめのうずめのみこと)の
田ノ神舞・将軍舞に腹をかかえて笑いだし、その賑やかさは
最高潮に達する。
7.鬼神舞ー手力男命(たもからおのみこと:鬼神)は、岩戸をあけて
大神をお迎えできた喜びに、大手を広げて感謝の舞を舞う。
*)舞の解説は、当日会場で配られた「神舞の概要について」より
南方神社の鳥居や参道の石祠には、海水の入った竹筒が掛けられていました。