テレビで紹介されました

鹿児島地域で本日放送された『開運 なんでも鑑定団』で、海老原喜之助氏の参考絵画として当館収蔵作品の『スケート』が紹介されました。 この作品は、現在開催中の当館企画展『海老原喜之助展』のポスターにも掲載している作品です。 『エビハラ・ブルー』のシリーズの中でもとても人気があるこの作品。画像では分かりづらいかと思いますが、雪景色の中にたくさんの人物や木々が細かく描かれています。スケートを披露する人、それを眺める人、スキーで山間を駆ける人・・・

限られた色数でありながら、詩情豊かに冬の一日が描かれた作品です。絵画展示室にて展示中ですので是非、皆さんの目で細かな筆致や清々しいエビハラ・ブルーをご覧になって下さい。

海老原喜之助展

「海老原喜之助展」

明日より「海老原喜之助展(前期)」がスタートします。
本企画展では、収蔵作品の中から鹿児島出身の画家 海老原喜之助の作品を前期と後期に渡り、一同に展示いたします。19歳で渡仏しエコール・ド・パリの新鋭と評されたパリ時代、帰国・敗戦までの時代、デッサンに明け暮れた九州時代、新天地での創作に意欲的に臨んだ逗子時代、と年代を追って展示し、海老原喜之助の生涯と時代と共に変化した画風とを重ね合わせながらご覧いただける企画展となっています。
夏休み期間中は、中学生以下の入場は無料となっております。ご家族、お友達同士で是非ご来館ください。


「海老原喜之助展」
会期:(前期)2011年7月23日(土)〜9月25日(日)
   (後期)2011年9月29日(木)〜12月24日(土)
※8月13日(土)〜8月15日(月)は館内整理のため休館

次回企画展のお知らせ

明日より「海老原喜之助展(前期)」がスタートします。
本企画展では、収蔵作品の中から鹿児島出身の画家 海老原喜之助の作品を前期と後期に渡り、一同に展示いたします。
19歳で渡仏しエコール・ド・パリの新鋭と評されたパリ時代、帰国・敗戦までの時代、デッサンに明け暮れた九州時代、新天地での創作に意欲的に臨んだ逗子時代、と年代を追って展示し、海老原喜之助の生涯と時代と共に変化した画風とを重ね合わせながらご覧いただける企画展となっています。
夏休み期間中は、中学生以下の入場は無料となっております。ご家族、お友達同士で是非ご来館ください。


『海老原喜之助展』
会期:(前期)2011年7月23日(土)〜9月25日(日) (後期)2011年9月29日(木)〜12月24日(土)
会場:三宅美術館2階絵画展示室
入館料:一般(高校生・大学生含む)300円(150円)、小・中学生、70歳以上100円(50円)
※(  )は20名以上の団体料金
※夏休み期間中、中学生以下は入場無料
休館日:水曜日(ただし祝日の場合は翌日)
※8月13日(土)〜8月15日(月)は館内整理のため休館 開館時間:午前10時〜午後4時30分

「赤、青、黒」の「青」

このたびの企画展で「青」のシリーズとして海老原喜之助のエビハラ・ブルー シリーズを5点展示しています。

このエビハラ・ブルー シリーズとは… ?1923年、フランスへ渡った海老原喜之助は藤田嗣治を訪ねます。当時、藤田は白の下地に墨線で描いた画面「グラン・フォン・ブラン(すばらしく深い白地)」によってパリ画壇で高い評価を受けていました。白地と墨による繊細な線描という日本の伝統絵画の要素を油彩画に活かした技法で「日本人」としての自己確立を異国の地で確かなものにしていました。その影響を受けた海老原は、別の方法による日本的なものでパリ画壇に挑戦を試みました。思考錯誤の末、白と青(ブルー)で東洋水墨山水画の情緒を織り込み、筆墨の強弱で表現する水墨技法を取り入れ「日本」を西洋絵画に同化させる表現に辿り着いたのです。これが エビハラ・ブルー シリーズ です。1933年、海老原は世界恐慌のあおりを受け10年間のパリ生活を切り上げ帰国しましたが、帰国後はエビハラ・ブルーの作品を描くことはありませんでした。