不思議可愛いダンゴウオ

本日は1冊の写真集をご紹介したいと思います。

タイトルは「不思議可愛いダンゴウオ」

先般の東日本大震災で甚大な被害を受けた
宮城県南三陸町志津川 在住の水中写真家 佐藤長明氏による志津川の海の写真集です。

志津川の海といっても、内容はタイトル通りほぼダンゴウオ。

このダンゴウオという魚、 私は写真集を拝見するまで知りませんでした。
恥ずかしながら最初「ダンゴウオ」と聞いて
食べられるんですか?」と聞いてしまったほど…

ところが、これまた食べるだなんて滅相もない!
と思うほど愛くるしく、表情豊かな魚なんです。
この写真集で、魚の笑っている顔を初めて見ました。

ダンゴウオは体調が1cm前後の小さな小さな魚なのですが、
その表情を見事に撮影している技術と観察力には脱帽です。

他にも、鏡に映っている自分に見とれているダンゴウオ。
泳がずにウミウシに乗っかって移動している無精者のダンゴウオ。
ひそひそ話を耳打ちしている、噂好きそうなダンゴウオ。
頭に天使の輪があるダンゴウオの幼魚、などなど
見ていると本当に心から癒されます。

しかし…残念なことに、志津川の海も壊滅的な被害を被ったようです。

この写真集に収められたダンゴウオたちは今、どうしているのでしょうか。

写真集の売り上げは、志津川復興のための義援金となるそうです。
心から癒されて、義援金のお手伝いもできます。
ご興味のある方は、ぜひお手に取って見てください。

美術館の休憩スペースと1階のカフェにも置いてますのでご覧下さい。