そば職人:新元虎熊

椋鳩十が愛してやまなかったソバ屋の職人が「薩摩伝統工人伝」で紹介されています。
そのソバ職人は「天神房丸新」の新元虎熊です。

長野県出身の椋は、信州のソバ粉でソバを打つ天神房丸新に足しげく通いました。
来店すると、思い出したように「色紙を」とおっしゃり、その場ですらすらと一句したためてくれたこともしばしばだったとか。
本展ではその中から4点お借りして展示させていただいています。
その内の一句。
「一茶好みの そば打つ人は まだ若く」
虎熊が急逝した後、若くして跡を継いだ息子の進氏が同じ法政大学出身ということもあり、
応援する意味もあったでしょうか。
現在は進氏の息子である近志氏の打つこだわりのソバをいただくことができますよ。