「物語のふるさと加治木」


椋鳩十は昭和5年、法政大学卒業した後、鹿児島の県立病院で眼科医をしていた姉の紹介で
種子島の中種子高等小学校の教員となりました。(しかし、越中ふんどし姿で授業をしたことが見つかり、3ヶ月で辞職するという破天荒なエピソードが残っています。)
その後、現在の加治木高校の国語教師となり、昭和27年まで加治木町(現在の姶良市)で過ごすこととなりました。
初めて椋鳩十の名で出版した「山窩調」や、動物をテーマにした児童文学を発表していった加治木は、椋鳩十文学の「ふるさと」ともいえる地なのです。

その加治木にある椋鳩十文学記念館の入口には、
椋鳩十の「南国のふるさと随想」(理論社)から「物語のふるさと加治木」が
日展会員の書家法元康州(ほうがこうしゅう)氏による書と
龍門司焼次郎太窯の川原輝夫氏による陶板で設置されています。

そして、この陶板を作製された川原輝夫氏は、「薩摩伝統工人伝」で龍門司焼焼きの名工として紹介されている芳次(川原次郎太)の孫にあたる陶工です。
1月27日(土曜日)には当館でギャラリートークをしていただきますので、ぜひ足をお運びください。

午後2時から、三宅美術館1階展示室にて。