鋭意準備中

7月20日(土)から始まる「開窯120年長太郎焼展」の準備が日々進んでいます。
昨日は本展で初めて展示を行う作品の撮影を行いました。
この作品は、長太郎焼本窯で制作された記録はあるものの、すでに現存しているものはないと思われていたのですが、今回の調査で偶然にも発見された作品です。
ぜひ展示室で本物をご覧くださいね。

新元号「令和」にちなみ

新元号「令和」の典拠である万葉集の「梅花の歌」の序文
「初春の令月にして、気淑く風和らぎ、
梅は鏡前の粉を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香を薫らす」
にちなみ、梅が描かれた、または梅文様の焼物を展示しています。

平安時代以前は「花」といえば「梅」のことを指し、万葉集でも桜の3倍詠まれているそう。
当時、梅は春になると最も早く花を咲かせる「百科の魁」として尊ばれていたので、
春の訪れを告げる鶯と併せて描かれることの多い花でもあります。

白薩摩、苗代川焼、平佐焼、能野焼から7点展示しています。
焼物に描かれた梅から春と新しい時代の風を感じてみてください。

この一品:「錦手四君子図蓋透彫角型香炉」


朝日新聞の「この一品」で、開催中の「椋鳩十と薩摩伝統工人たち」から、
十二代沈壽官作の「錦手四君子図蓋透彫角型香炉」(沈家伝世品収蔵庫蔵)をご紹介させていただきました。
展示室では他に十二代が得意としていた捻りものを2点、
十三代から当代(十五代)の作品を展示しています。

2月17日(土曜日)は十五代沈壽官氏によるギャラリートークも開催いたしますので、
ぜひ足をお運びください。

〈ギャラリートーク〉
時 間:午後2時から
参加費:入館料のみ
予 約:不要

画像:朝日新聞 平成30年1月18日付 第2鹿児島面 「この一品」
掲載承諾書番号:18-0093 (本記事は朝日新聞社に無断で転載することはできません)

掛軸の裏打ち・切り継ぎ実演:田代和雄氏

1/21(日)は,田代表具店三代目の田代和雄氏による,掛軸の裏打ち・切り継ぎの実演が行れました。
田代和雄氏は,椋鳩十著「薩摩伝統工人伝」に表具師として登場する田代常吉氏の孫にあたり,常吉の技術を継承しています。

長く日本の床の間を飾ってきたものの1つに掛軸がありますが,表具師は,その掛軸の主役である高僧の書など「本紙」と呼ばれる部分を,装飾を兼ねて保護すると同時に,何百年後の修復にも耐えられるよう配慮する裏方の仕事であると自己紹介がありました。

実演では,本紙を補強するために,本紙の裏側に紙を貼り付ける「裏打ち」と,本紙を装飾するために,本紙の上下左右に布などを切り貼りする「切り継ぎ」が行われました。

裏打ちは,紙ごとの収縮の特性や,糊の粘度など,適切に見極め,また,今はしっかりくっついているけれども修復のときにはキレイにはがせる,という配慮をしながら作業し,また切り継ぎでは,さまざまな模様や素材の布が使われ,布の模様や素材・大きさによって,装飾の意味が異なることなど紹介されました。

曰く「技術自体はある程度時間がたてば習得できるが,配慮や意味付けは,長い時間携わることで知識が増し,さらに洗練されていく。それが職人の仕事を続ける醍醐味です。」と控えめながら満足気に語られた姿が印象的でした。

次回ギャラリートークは,1/27(土)午後2時より,龍門司焼 次郎太窯十二代陶工の川原輝夫氏です。
予約不要,入館料のみでご参加いただけます。
多くの方のご参加をお待ちしております。

この一品:「椋鳩十直筆原稿・取材ノート」


朝日新聞の「この一品」で、開催中の「椋鳩十と薩摩伝統工人たち」から、
椋鳩十の「薩摩伝統工人伝」の直筆原稿と取材ノート(かごしま近代文学館保管)をご紹介させていただきました。
展示室では原稿を書くときに愛用していたフェルトペン(椋鳩十文学館記念館保管)も併せて展示しています。原稿の筆致から椋先生のお人柄や書斎での様子が目に浮かぶのではないでしょうか。

画像:(朝日新聞 平成30年1月11日付 第2鹿児島面 「この一品」
掲載承諾書番号:18-0093 本記事は朝日新聞社に無断で転載することはできません)

第1回ギャラリートーク:久保田里花さん

本日、椋鳩十のお孫さんである久保田里花さんによるギャラリートークが開催されました。
展示している椋鳩十関連資料の解説とそれにまつわるエピソードや
一緒に生活を共にしていたご家族だからこそ知っている素顔などお話いただきました。

(頻繁に通っていたソバ屋天神房丸新で即興で書いた色紙について解説をする里花氏)

椋鳩十が好きだった薩摩藩士で第3回パリ万博で奔走した前田正名(まさな)の
機転のきいた「便所」のエピソードや、
仕事関係者から初対面のファンまで、ホテルをキャンセルさせてご自宅に泊めていたこと。
鹿児島県内津々浦々巡って、鹿児島の自然、食、文化などの素晴らしさを熟知されていたことなど、盛りだくさんお話いただきました。

また、当館に贈呈された著書「薩摩伝統工人伝」の見返しに書かれた「芸」の由来も
本日の里花さんのお話で判明しました。

里花さんのお話を聴いて、改めて椋鳩十作品を読んでみたくなった方も多いと思います。
先日、椋鳩十作品が絵本として出版されたので、よかったらお手に取ってみてくださいね。

出版社:理論社

久保田里花氏によるギャラリートーク


南国鹿児島にも雪がちらついて、冬本番となってきましたね。

さて、今週の土曜日(13日)午後2時から、椋鳩十先生のお孫さんで
児童文学作家の久保田里花さんによるギャラリートークを開催いたします。
椋鳩十先生と生活を共にしていたご家族ならではのエピソードや、
企画展で展示している椋先生関連の資料についてお話いただきます。

予約、参加費は不要です。(入館料は必要です)
参加ご希望の方は、当日午後2時前に、1回展示室にお集まりくださいね。

久保田里花さん

椋鳩十著「薩摩伝統工人伝」


この度の企画展は、
椋鳩十の著書「薩摩伝統工人伝」(西日本図書館コンサルタント協会、昭和54年発行)
に椋鳩十の目をとおして描かれた工人12名を作品や資料を展示して紹介しています。

この「薩摩伝統工人伝」は、もともと南日本放送が発行していた「MBCクォータリー」(非売品)という冊子に寄稿されていたもので、本書は、その中から12名の工人を抜粋して書籍化したものになります。

「MBCクォータリー」は、放送業界の専門的な記事をはじめ、当時の各分野の文化人、著名人が寄稿している大変興味深い内容となっていて、今となっては大変貴重な資料です。
椋鳩十は創刊時から寄稿しており、創刊から「日高山伏物語」(掲載期間:昭和34年~昭和37年)、次に「日本一さつま」(掲載期間:昭和38年~昭和42年 他県に誇れる薩摩の自然や衣食住、習慣などを紹介する内容)を寄稿しています。

「薩摩伝統工人伝」は昭和43(1968)年から昭和57(1982)年まで寄稿されていましたが、
残念ながら昭和57年Spring号(3月10日発行)をもってMBCクォータリーは廃刊となってしまいました。

「薩摩伝統工人伝」と「MBCクォータリー」は鹿児島県立図書館に収蔵されていますので、
ご興味のある方はぜひ一読されてみてください。

「海から生まれた作品展」より錦江湾の写真

「海から生まれた作品展」では写真も展示しています。
私たちにとって一番なじみの深い錦江湾は
珊瑚礁やニモでおなじみのクマノミから深海魚まで
多種多様な生き物が生息しています。
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その錦江湾の生き物を撮影した水中写真家 出羽慎一氏の作品が10点
絵画展示室でご覧いただけます。

錦江湾に住むイルカやポニョで有名になったタコクラゲなど
出羽氏の楽しい解説キャプション付きでご案内しています。
錦江湾がますます身近に感じられますよ。