原野農芸博物館の復興記念展

昨日は奄美本土復帰60周年で鹿児島は盛り上がっておりましたが
奄美ではもう一つ復興したことがあります。

2010年10月,奄美大島を襲った豪雨により
住用町にある原野農芸博物館は甚大な被害を受けました。
土石流が博物館を直撃し,資料も建物も流され,土砂に埋まってしまいました。

その絶望的とも思える被害から3年で復興され
現在 2010.10.20 奄美豪雨からの復興記念展
「クサビ式締め太鼓奄美とアジア」を開催中です。

企画展はもちろんのこと,
被害からどのように復興していったのか
学芸員から貴重な話もうかがえると思います。
奄美に行く予定のある方は,ぜひ足を運んでみて下さい。

佐川敏子展のご案内


佐川敏子「夏みかん」三宅美術館蔵

佐川敏子(1902〜1973)は独立美術協会の女性第一号会員であり
当館で開催中の「抽象的なかたち展」のポスターに掲載している作品の作家
中間冊夫の夫人でもあります。

明治35年東京に生まれ,東京女子大学から1930年協会洋画研究所に学び,
小島善太郎に師事しました。
昭和16年に女性初の独立美術協会会員となり,中間冊夫と公私共によきパートナーでした。

その佐川敏子の作品展が東京南青山の始弘画廊で開催されています。
このような機会はなかなかありませんので
ご都合の合う方は足を運んでみてはいかがでしょうか。
また16日からは国立新美術館で佐川敏子や中間冊夫が所属していた
独立美術協会の独立展が開催されますので,併せてご覧いただくと面白いと思います。

鹿児島の土人形展

谷山の ふるさと考古歴史館 で開催中の
「鹿児島の土人形」展に行ってきました。

土人形と聞いてピンとこないかもしれませんが
鹿児島で一般的に「帖佐人形」といわれている
素焼きの人形に彩色した置物の人形のことです。

男の子の節句には、金太郎や武者人形
女の子の節句には、雛人形などが
飾られていたご家庭も多いのではないでしょうか。

土人形の産地は帖佐はもちろんのこと、
鹿児島県下には7ヶ所もあったそうで
会場には各地の土人形が展示されていました。

中でも個人的に見ごたえがあったのは苗代川の土人形。
苗代川でも土人形が作られていた、
という話はきいていましたが
実物を拝見したのは初めてでした。

展示されていたのは「鯛と布袋像」
どっしりと腰を据えた布袋さんが
大きな鯛を右側に抱えている姿です。

これって…
当館収蔵の苗代川焼きにも似たものがあります。

これは鯛の口先に穴が空いており水注になっています。
言われてみれば、土人形は前後半分づつを型どりして
それを結合して焼成しているので中は空洞です。

土人形は和紙で底を塞いでいたりしますが
土で塞いで釉薬を掛け
穴を2つ開ければ水注として利用できますね。

この「鹿児島の土人形展」は3月10日(日)までです。
2月3日(日)13:30〜15:00 には
鹿児島の土人形に関する講演が無料で受講できるそうですよ。

 

 

 

 

「錦江湾奥の自然と人とのかかわり」

鹿児島大学総合研究博物館より第12回特別展のご案内をいただきました。

この企画展では、錦江湾の中でも湾奥にスポットをあてて多角的に紹介されています。

「錦江湾奥」とは聞きなれない言葉ですが、桜島の北側になります。
錦江湾の形はよく胎児の形に例えられますが、その頭にあたる部分です。

同じ錦江湾でも鹿児島市や垂水市の接している湾中央や、
南の湾口とはまた違った特徴があります。
錦江湾で一番水深が深い地点があったり、
タギリが出ているのでサツマハオリムシのような珍しい生物が生息していたり、
レアメタルが発見されたり、貴重な干潟が残っていたり。

会期中、展示解説も行われているようです。
入場は無料です。

詳しくは鹿児島大学総合研究博物館ブログをご覧ください。

「薩摩人の祈り-廃仏毀釈」

慈眼寺公園の隣にある ふるさと考古歴史館
特別企画展「薩摩人の祈り廃仏毀釈」が開催されています。

廃仏毀釈は明治に神仏分離の名の下に行われた破壊行為や弾圧のことで、
ここ鹿児島では最も激しく行われたといわれています。
7年の間に全ての寺院が廃寺となり、僧侶も1人残らず還俗させられたそうです。

この企画展では鹿児島での廃仏毀釈に関する資料や、激しく破壊された仏像や仏具、
地域や個人で密かに守り続けられてきた仏像などが展示されています。

10月は鹿児島の3大行事の一つ「妙円寺詣り」がありますね。
これも廃仏毀釈の影響がみられる行事です。

関ヶ原の戦いで敵中突破をして帰鹿した島津義弘公とその軍勢の苦難をしのんで
伊集院の「徳重神社」に詣りますが…

「妙円寺詣り」なのに「徳重神社」?これって不思議に思った事ありませんか?

現在、島津義弘公は徳重神社で祀られていますが、
もともと徳重神社のある場所に妙円寺という義弘公の菩提寺がありました。

しかし、廃仏毀釈によって妙円寺は廃寺となり現在の徳重神社が創祀され、
妙円寺詣りにもかかわらず今でも徳重神社に詣っているんですね。

妙円寺は再興され、徳重神社のすぐそばに現存していますので、
妙円寺詣りに出向かれる際は、「妙円寺」にも足を運ばれてみてはいかがでしょうか。

「沈家伝世品収蔵庫」再開館記念

薩摩焼の名門、沈壽官窯より「沈家伝世品収蔵庫」のリニューアルを記念した
講演会のご案内を頂戴致しました。
NHK教育テレビ「日曜美術館」の司会を務められている、
姜尚中氏をお招きしての講演会を開催されるそうです。

【沈家伝世品収蔵庫開館記念講演会】
日時  平成23年4月17日(日) 午後2時より(受付 午後1時より)
会場  日置市立美山小学校体育館
講師  NHK日曜美術館 司会者 姜尚中氏
入場料・詳細についてはこちら

【沈家伝世品収蔵庫オープニングカット】
日時  午後3時半より
場所  沈壽官窯内 伝世品収蔵庫

新緑の眩しいこの季節に美しい美山の里で姜尚中氏のお話を聴き、歴代の作品を鑑賞する…
とても贅沢な時間が過ごせそうですね。

現代陶芸薩長展 in 鹿児島

NPO法人伝統白薩摩研究会より企画展と特別講演のご案内をいただきました。
「現代陶芸薩長展 in 鹿児島」

会 期:4月20日(水)〜5月5日(木)
会 場:鹿児島県歴史資料センター黎明館2階第二特別展示室
入場料:一般500円(高校生以下無料)

タイトルからお察しいただけるとおり
薩摩焼(鹿児島)と萩焼(山口)の現代作家による合同作品展です。

「一楽二萩三唐津」と言われ、日本を代表する名陶の一つの萩焼。
日本国内はもとより海外でも「SATSUMA」と呼ばれ高い評価を得た薩摩焼。
共に起源は豊臣秀吉の朝鮮出兵(文禄慶長の役)で
朝鮮から連れ帰った陶工によるものです。
同じルーツを持ちながら、
それぞれに進化を遂げた薩摩焼と萩焼の名品が一堂に会します。

また、初日には萩焼の名工12代三輪休雪先生の特別記念講演も開催されるそうです。

演 題:「陶のロマン」
開催日時:4月20日(水) 
    午後2時会場 
    午後2時30分開演
会 場:鹿児島県歴史資料センター黎明館 2階講堂
入場料:無料

先代の11代三輪休雪氏は重要無形文化財保持者(人間国宝)でもあり、
貴重なお話を伺える機会となりそうです。

雅代さんの新作

以前、当館で作品展を開催させていただいた
大原雅代さんの新作が展示されているというので、
鹿児島市立美術館で開催中の「クロマニンゲン展」に行ってきました。

ラッキーなことに会場に雅代さんもいらしてて、色々とお話することもできました。
以前から多彩な彼女でしたが、現在は絵画、ピアノ、織物のほか、
ROCKバンドのヴォーカルデビューも果たしたとか!

三十路を過ぎて、ますます輝いている彼女。
その彼女の魅力を上手に引き出していらっしゃるお母様もまた素晴らしい女性です。
この素敵な2人の女性が二人三脚で紡ぎだす作品なのですから、心に染み入るわけです。

会場には他にも‘突然変異の天才芸術家’たちのユニークな作品が所狭しと展示されています。
突然変異の芸術家たち「クロマニンゲン」展は入館無料で13日までです。

「鹿児島の洋画の系譜」「視点」

休みの日、時間が許せばできるだけ他館へ足を運ぶようにしています。

昨日は「田中一村」展の感想を書きましたが、実は同じ日に、黎明館で開催中の

「鹿児島の洋画の系譜」展

 

 

同じく黎明館で開催中の写真展「視点」

http://www.jrp.gr.jp/modules/2010prize/

に行って来ました。洋画の系譜展のほうは5カ月も前から開催されているのに、いずれいずれと思いながら会期末になってしまいました…。でも、間にあってよかったです。鹿児島の洋画の礎を築き、発展させていった画家たちが、時系列に沿って作品と併せて師弟関係、交友関係も紹介されているので、鹿児島洋画史を大変分かりやすく勉強させていただきました。

また、黎明館2階で開催されている写真展「視点」はJRP日本リアリズム写真集団の公募展で受賞、入選した方の写真展です。10月9日(土曜日)には審査をされた英伸三(はなぶさしんぞう)先生の作品講評があるそうです。