与論島について

池田政敏が生まれ、愛し、描き続けた与論島とはどのような島なのでしょう。
ここで与論島について少しご紹介します。

与論島は鹿児島市から約590Km(鹿児島市から大阪市まで約600Km)の鹿児島県最南端に位置し、総面積は約21K㎡、周囲は約23.7㎞(桜島は面積約80km²、周囲約52km)と
桜島よりもずっと小さな島です。
気候は年間平均気温が23℃の亜熱帯性気候。
珊瑚礁が隆起してできた島なので、
最も標高の高いところでも97mという平坦な地形になっています。鹿-沖縄白地図小

人口は約5,800人(うち70歳以上は約23%)
島内には小学校が3校(与論小学校、茶花小学校、那間小学校)
中学校が1校(与論中学校)、高校が1校(鹿児島県立与論高校)あります。

主な産業は農業と観光業になります。
農業はサトウキビ栽培、畜産が主で、他にさといも、いんげん、飼料作物などが生産されています。

観光は島の東側(大金久海岸)沖に大潮の干潮時に姿を現す百合ヶ浜が有名で、
毎年3月にはヨロンマラソンが開催されています。
1972年(昭和47年)に沖縄が本土復帰をするまでは日本最南端の島として空前の与論島ブームで、茶花(島内のメインストリート)は肩がぶつかり合うほど混み合っていたそうです。
大金久(大金久海岸)
また与論島は、天気の良い日は与論城跡から沖縄本島が望めるほど近く(直線距離で23Km) 琉球文化の影響も大きく受けています。旧暦3月・8月・10月の15日に行われる「与論十五夜踊り」は与論、琉球、大和の文化が融合された踊りとして平成5年国指定重要無形民俗文化財に指定されています。

与論島へは鹿児島空港から飛行機が1日1往復、船も鹿児島新港から毎日出ています。
池田政敏の作品を目の前にすると、描がれた世界へ訪れてみたくなりますよ。
宇勝(宇勝海岸)