長太郎焼 1

長太郎焼は、今から120年前の明治32年に有山長太郎が谷山に窯を開いて始まった焼物です。

有山長太郎は、磯御庭焼の絵付師で下荒田町の正健寺で窯を開いていた郡山静遊庵のもとに
陶画工として入門し、そのキャリアは白薩摩の絵付師として始まりました。
京都の粟田焼はじめ各地でも修業を重ね、鹿児島に戻ると磯御庭焼研究所(仙厳窯)で古薩摩の研究や白薩摩の絵付けをしていました。
やがてすでに焼かれている物に絵付けをするだけでは飽き足らず、理想とする黒薩摩を自らの手で創り出したいと独立。会心の土を谷山の山中でみつけ、山の所有者である池田氏の支援を受け、現在の谷山中央2丁目に窯を築き、陶工有山長太郎の作品制作が始まったのです。